毎年、この時期になると話題になります『今年の漢字』。2021年は、大方の予想どおりの『金』でありました。
これで『金』は4回目。1回目は2000年のシドニーオリンピックの年。2回目は2012年のロンドンオリンピック、3回目は2016年のリオの年。それにしても、芸のない決め方だなぁと思う人は多いはず。
ところで、この『今年の漢字』を決めているのは、公益財団法人 日本漢字能力検定協会。ただ、勝手に決めているのではなくて、毎年11月1日から、今年の漢字に相応しい漢字を一般公募して、その公募された漢字の応募数の最も多い一字を、『今年の漢字』として発表するとのこと。
ちなみに、毎年、京都の清水寺の貫主が見事な書を披露してくれますが、清水寺は、漢字の選定には関わっておりません。
という訳ですから、今年の漢字が『金』になったのは、今の日本人の多くが「今年はやっぱり『金』か」と思っていたということの裏返し。まぁ、物事を多数決で決めると、結果はツマラナイ、画期的なものは出てこない、という証拠でもあります。
これだったら、大谷翔平君の『翔』の字を選んであげるとか、オリンピックの年=金メダルのイメージを逆手に取って『噛』を選ぶとか、シャレもあって良いと。
え? なぜ『噛』だって? え~と、金メダルを噛んでしまって、顰蹙を買った市長がいたでしょ? 今度は「現金よりもクーポンが良い」と言って、また顰蹙買ってますけど‥。