【GⅠ回顧】 チャンピオンズS・ステイヤーズS・チャレンジC

　最初は、中山のステイヤーズS。１着・２着・５着がオルフェーヴル産駒という結果でした。気性面に課題が多いオルフェーヴル産駒ですが、ほぼ無観客の状況下、その適性が抜群のスタミナにあることが判明しました。勝ったオセアグレイトですが、その中でも差し脚にも持ち味がありますので、無観客の長距離路線では暫く活躍できると思います。

　次は、阪神のチャレンジC。勝ったレイパパレは強いの一言。適性距離は1600～2000mでしょうが、今日のメンバーはレベルが低すぎ、ペースが緩すぎて引っかかっていました。もう少し骨のあるメンバーであれば、2000mで凄いパフォーマンスを見せると思います。デアリングタクトとの同期同士の決戦が早く見たいと思います。

 

　最後は、GⅠチャンピオンズS。勝ったチュウワウィザードは、直線半ばまでクリソベリルのすぐ後ろでマーク、クリソベリルの反応が悪いと見るや、すぐに目標をインティに変えて、鋭く抜け出しました。これまで勝てなかった絶対王者を、ここ一番の舞台で破ることになりました。やはり挑戦し続けることは大切ですね。

　あと、終わってみれば、昨年と１～４着までのメンバーは同じ。１着と４着が入れ替わっただけでした。このレースは、典型的なリピーターレースだということを改めて思い知らされた感じ。覚えておきたいと思います。

【２歳戦回顧】 12月6日～7日

　まず土曜日の中山３R芝2000mを逃げ切ったエイシンヒカリ産駒シャイニングライト。エイシンヒカリ産駒の特長は、初戦は×、2戦3戦と経験を積んでいくうちにスタートが上手になり、1600～2000mの逃げの型が出来るといきなり好勝負となるので、穴狙いに覚えておきましょう。阪神３R芝1400mを勝ったハーツクライ産駒サトノアイ。好位置から先行馬をきっちり差し切り。レースが上手くマイルも大丈夫。中京４R芝1600mを勝ったディープインパクト産駒ヴィアルークス。前半は引っかかるところを見せて、まだ幼い面が残るが、能力の高さだけで勝ち上がり。むしろ速い流れの昇級戦の方が面白いかも。次も注目。阪神４R芝1800mを差し切ったディープインパクト産駒レッドジェネシス。ディープ産駒にしてはジリ脚のため、勝ち味が遅く、もう少し長い距離の方が向いている。中山５R芝1200m新馬を逃げ切ったケンダルジャン産駒ムーンティアーズ。卓越したスピードがあり、1200～1400mで活躍できる。年明け以降の成長力にも注目。阪神５R芝1600mを勝ったエピファネイア産駒エイシンピクセル。競り合いを勝ち切る勝負根性が光る。

　土曜日の中山９R芝2000m葉牡丹賞を逃げ切ったモーリス産駒ノースブリッジ。岩田康成騎手の絶妙の逃げと、稍重の馬場も味方しました。暮れのホールフルSに出てくれば面白い１頭になります。

　日曜日は阪神３R芝1600mを逃げ切ったキズナ産駒パタゴニア。キズナ産駒の勝ちパターン、先行から競り合いに持ち込む形で勝利。パタゴニアもダノンザキッドが勝った6月の新馬戦出身で、今年の伝説の新馬戦は決まり。中京４R芝1200mを差し切ったキズナ産駒ゼリア。1分8秒5と2歳レコードタイで時計も優秀。マイル以下で、活躍期待大。中山５R芝2000m新馬を勝ったロードカナロア産駒アオイショー。好位から豪快に差し切り圧勝。暮れのホープフルSに出てきて欲しい。中京５R芝1400m新馬を圧勝したヴィクトワールピサ産駒ヤマニンルリュール。1分20秒9の2歳レコードで差し切り。クラシック路線で楽しみな存在。阪神５R芝2000m新馬は同着で２頭が勝ち上がり。キングカメハメハ×キャトルフィーユのロードプレジールと、ゴールドシップ産駒のテーオーラファエロ。前者は良血、後者も勝負根性ありで、次も注目。阪神７R芝2000mを勝ったドゥラメンテ産駒レヴェッツア。好メンバー相手に圧勝、次も楽しみ。

　日曜日の中山７Rダート1200m１勝クラスを勝ったヘニーヒューズ産駒スペクタクル。過去２戦でバクシン相手に勝ち負けを繰り返した実力馬が、1分11秒3の好タイムで圧勝。ダート短距離路線へ名乗りを上げました。

　同じく中京９R芝1600mこうやまき賞を勝ったキズナ産駒ダディーズビビッド。軽い芝の良馬場で強さが蘇りました。年明けの重賞戦線でも楽しみ。

　最後は阪神９R芝1200mさざんか賞を逃げ切ったロードカナロア産駒テイエムトッキュウ。抜群のスピードで押し切り。1200m路線でトップ争いに名乗り。