久しぶりに将棋の話題を‥。
このところ、永瀬拓矢王座の充実ぶりが目立ちます。
11月30日に行われた王将戦挑戦者リーグの同率決戦、豊島竜王 対 永瀬王座でも、序盤からの優位をそのまま守り切って、寄り切る横綱相撲で勝利、渡辺明王将への挑戦権を獲得しました。
今年度の永瀬王座は、タイトル戦出場が叡王戦・王座戦・王将戦の3つ、挑戦者決定最終戦で敗れたのが棋聖戦・王位戦の2つ、そして棋王戦でもベスト4に残り、現在、挑戦者決定バトルの真っ最中と、B級1組にいる名人戦と、決勝Tへ進めなかった竜王戦を除いた6つのタイトル戦で、本番に出場するか、挑戦者最終決定戦に進むかという充実ぶり。まるで、全盛期の羽生永世七冠のようです。
永瀬王座といえば、藤井聡太二冠と研究会を共にすることでも有名です。年度前半は、その藤井聡太二冠との対戦でも分が悪かったのですが、ここにきてかなり盛り返しており、「研究の成果」が出ている感じ。
タイトル数だけを見れば、二冠から一冠へ後退した形ではありますが、常にタイトル争奪の渦中に居ること自体、プロの最高峰にいることの証左であります。
もし、王将戦七番勝負で、現役最強と評される渡辺明王将を破ることがあれば、2021年は、永瀬王座がそのまま天下統一へ向かう年になる気がしてなりません。