Already 三丁目は夕日

徒然なるままの些細なブログ

電気を消して本を読もう

2011-07-30 08:33:14 | 日記
「書を捨て街に出よう」ではなく、「電気を消して本読もう!」「たまたま電子書籍買ったからって、オマエが言うなよ!」と自分にツッコミを入れた。
なぜ日本人は学ばなくなったのか 齋藤 孝 著 を読んだからか?他人を「リスペクト」しない文化の蔓延について延々と述べていた。青春期の読書不足も一因であるとか。読み進めながら、自分の若い頃はと思い出してみた。10代後半はあまり読書をしなかったような気がする。20代前半は、なぜかスタンダール、モームとか読んでいた。フランス系を読んでいた記憶が蘇ってきた。20代後半は読書より、昔の映画をレンタルビデオで見まくっていたなぁ。アメリカンニューシネマ、ヌーベルバーグにハマッていたなぁ。なぜか主人公が亡くなったり、不条理に逮捕されたりするのが好きだったな。「ボニー&クライド」「明日に向かって撃て」「勝手にしやがれ」「シベールの日曜日」なんて、また見てみたい。また見たいと思うDVDがレンタルされていないのが残念。やっぱりマイナー志向というか、マイナス志向というか。30代は殆ど読書なんてしなかった。そして、最近、20代前半のように読書するようになった。いろいろな人と話しをする機会があるが、やはり読書好きな人は話題が豊富である。他人に対して「リスペクト」を忘れていないような気がする。なにかのはずみで肩書きを得て、暇な時はゲームしかしていない輩が身近にいたが、そいつは読書もしないし、他人に対して「リスペクト」のリの字も無かったな。彼はモンスターペアレントになるカウントダウンが始まっていると思う。
読書は知識の呼び水の役割をするとのこと。時々子供の宿題を見てみると、ゆとり教育の影響だと思われるが、あまりにも詰め込み型であることにビックリした。確かに自分は土曜日も授業があった世代なので、今みたいな量の宿題は記憶がない。いくら子供の頭が乾いたスポンジのように知識という水を吸い込むものでも、個人個人の吸い込みは違うはずだよな。吸いきらないうちに次から次へと水を与えても、吸いきれなかった水は腐っていくだけだ。そんな感じだから、勉強嫌いの子供も増えるんでないかな。自分は決して勉強が好きな方ではなかったんで偉そうなことは言えない。でも、2つくらいは好きな科目もあった。よく考えると、学問というものは人間が作ったものだから、どこかで繋がっていると思う。一つの科目をつき詰めていくと、別の科目に繋がるというもんじゃないかな。哲学者は物理を理解しなければいけないとか、何かに書いてあったが思い出せない。それは、すでに己のアタマは乾ききったスポンジになって、知識を吸い込むまえにこの貴重な知識はあっと言う間に蒸発してしまったんだな。まぁ、華麗に加齢を目指して一日一日を過ごしていこう。