NANAOのメヒコ生活記

この歳でメキシコに住むなんて一大イベントが私の人生に用意されていたなんて、人生何が起こるかまだまだ分からん・・・

陽気で寛容なのに気が短くて、大雑把なのに細かい職人芸を持つメヒカーノ

2005-10-28 05:49:45 | メキシコ生活記
ブログを始めてから、見たもの感じたことなど色々書いてきましたが、わたくし、肝心のメキシコの人々については書いていなかった事に“はた”と気づきました

メヒコの人々、タイトルどおり一言では言い尽くせないのです。

今まで私が出会った人々は、陽気で明るく、知らない外国人の私にも目が合うと『ニコッ』と微笑みかけてくれ、いきなり話しかけても怪訝な顔ひとつせずに話しに付き合ってくれるどころか、『話しかけなきゃ良かったかな・・・』と感じさせるほど長話になる

男性は女性に親切で、重たい荷物を持っていようものなら『か弱い女性がそんな重たいものを持って、なんて可愛そうに。。。おじさんにお貸しなさい、さあさあ運んであげようね』(←そんなニュアンスに聞こえた)とばかりにこんな私を女性扱いしてくれる。なんて感動的なの。日本ではほとんどありえないのに。

でも・・・

車に乗ると皆、人格変わるのと不思議になるほど、車の運転は荒いし(以前書きましたが)、クラクションの雨嵐。信号が青に変わったばかりなのに、『早く進みやがれ!』とばかりに鳴らしまくる。間に入ろうとしても、『意地でも入れるか、こんにゃろめ!』とばかりに譲ってくれない。たまに譲ってくれる人がいると、感動を覚えるほど

みんな普段は陽気な“アミーゴ”“アミーガ”の世界なのに、いったいこの豹変ぶりは如何なる事

そして、みやげ物の数々。前々日紹介した、おこし菓子「アレグリア」を見ても分かるように、日本なら、失敗品として世間にお目見えすることの無いような商品まで平気で店頭に並べるのに・・・壁画や民芸品(露天で売っているような庶民的な人形なんかは別)は緻密で細かい。

写真はUNAM(メキシコ国立自治大学)の図書館で、オルゴマンのモザイク壁画になっております。前後左右全部にこのモザイクだから気が遠くなります。

なんでも4つの壁画にはそれぞれテーマがあって、北側はアステカ文明、南側はスペイン植民地時代の圧制、東側は太陽と月、宇宙、科学、政治、そして西側はUNAMの校章を中心として、学生達の現代メキシコにおける役割を象徴しているのだとか(ダイヤモンド社地球の歩き方 メキシコ編より抜粋)。なんて壮大なのかしらそこら辺でブサイク極まりないドクロ人形を平気で売っている光景からは想像も出来ないこのギャップ でもこれがメヒコの魅力のひとつなんでしょうね~