元日の地震

昨日は、夕方4時過ぎまで全国各地が穏やかな元日風景を見せていました。私達は午後はあまりにテレビが面白くない番組を流していたので、Netflixで２，３日前から見始めた福島第一原発の事故を扱った「The Days」の第4話を見ていました。元日から暗い話だねぇなどと言いながら、もう一つ見始めたイギリス王室を扱った「The Crown」もダイアナが事故に会う話だったので、どちらも暗いけどThe Daysに軍配を上げていました。

The Days第4話は全電源喪失で冷却できなくなった原子炉内の圧力を外に逃すために手作業でベンドを開けて大気中に汚染空気を排出するストーリーでした。決死隊を作り原子炉建屋内に突入する作業員たちの悲壮な覚悟に胸が痛む思いで見ていた時にスマホで「石川県で震度７の地震、津波が来る」という情報が飛び込んで来ました。

通常のテレビに切り替えると各局とも津波だから直ちに避難しろと絶叫していました。一瞬にして日本からお正月モードが吹き飛ぶのが実感されました。私達は2011年の3月11日はプリンスエドワード島にいましたからこの地での受け止め方を知りませんでしたが、こういうことだったのかなぁとおぼろげに思いました。

次第にテレビの情報から震度７の地震による被害はこれから出て来るだろうが、今はとにかく津波がどの程度になるかに全てがかかっている、予想される津波の高さは最大5mと言われているから多分明日には落ち着いているかも知れないと思い気分はやや落ち着いて来ました。

今朝になってテレビで津波よりも地震での家屋崩壊などの被害が出ていることを知りました。死者も出ています。被害が出来るだけ小さなものであることを祈るしかありません。カナダの友人達からも心配してメールが届いています。「地震についても考慮して美瑛を選んだのは何よりでした」と言われ、改めてこの地を選ぶ時に「活断層がなく最大震度予測５弱」を決め手としたことを思い起こしました。幸いなことに美瑛に住み始めてからは震度１の地震しか経験していません。

The Daysで決死隊としてベンドを開けるために建屋内に入った作業員たちのその後が気になりネットで調べてみると、大量に放射線を浴びたとは言えこの作業での死者は出なかったとありました。少し安心してドラマの続きを見られそうです。