夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

増毛町プチ旅行

2024-08-22 08:10:18 | 旅行

昨日は、美瑛町から最も近い港町で海の幸でも食べようかと留萌(るもい)市へ出かけようと思いつき、しかしネットで情報を得るとむしろそのお隣の増毛(ましけ)町の方が見どころがありそうということで、増毛町へ2時間半のドライブで日帰りのプチ旅行をして来ました。

晴天で風もなかったので留萌から日本海側を南下して増毛に向かう海岸沿いは穏やかな海が見られて、いつも丘と山を見る暮らしをしている美瑛町民としては何か新鮮なものを感じ、ウニや名物の甘えびも期待できそうとワクワクして向かいました。

増毛の港近辺は小さなエリアに見どころがぎゅっと凝縮していました。増毛町ということで一番先に思い出したのは1981年に公開された映画「駅STATION」です。降旗康男監督、倉本聰脚本、主演は高倉健、倍賞千恵子らで43年前の映画ですが当時映画館で見たことを覚えています。

最も脳裏に残るシーンは離婚して去っていく高倉健の妻役石田あゆみの泣き笑いの敬礼の姿と、大晦日の夜に倍賞千恵子演ずる桐子が営む居酒屋で八代亜紀が歌う「舟歌」をしんみりと聞く場面です。石田あゆみのシーンは増毛駅ではなく銭函駅でしたが、この映画で重要な役割をもった留萌線増毛駅は2016年に廃線となったため現在は当時そのままに駅舎が再現されて「寺子屋ぐるめ食品」という土産店がありました。ここで早速めんたいこを買い、名物の蛸ザンギを食べてから、向かいにある「風待食堂」を訪れました。

ここもまたロケ当時をそのままに保存し、居酒屋「桐子」には高倉健と倍賞千恵子がそのまま座っているかのようにとっくりに銚子などが置かれていました。

まるで映画のセットのような古い街並みを少し歩くと、次に目に入るのは明治時代に一代で豪商となった丸一本間家の建物です。国指定重要文化財となっている建物は当時そのままに保存されていて中を見学することが出来ました。かつてニシン漁で栄えた町と聞いても今の私達にはピンとしないところがありますが、この小さな町に江戸時代の豪商のような呉服商が存在し、それで巨万の富を得た時代があったということに驚いてしまいました。それはこの後で訪れた日本最北端の酒造と言う「国稀(くにまれ)酒造」で聞いた、ニシン漁の最盛期にはヤン衆と呼ばれる働き手が3万人もいて酒を求めたという話で納得したりもしました。

昼時となったので目指したのは海鮮屋さんでした。最も有名な「まつくら」には11時の開店前からたくさんの人が並んでいたのでスルーし、第二の候補として目をつけていた「福よし」に入りました。これが正解でした。2番目に入店したので直ぐに食べられ、期待を全く裏切らない「ウニの2色丼」と「生チラシ丼」に大満足でした。食事編は追って妻が書くことでしょう。

食事の後は上述した「国稀酒造」の見学でした。元々は上記の丸一本間家が始めた酒造りだったものを本格的に酒造会社として起こしたということなので、その建物の造りも本家に負けない立派な店構えでした。現代の販売にも力を入れているようで、旭川の「男山」も負けてしまうのではと思うほどに多彩な商品戦略で土産品なども充実していました。

ここでも土産品を購入し、更に増毛町に来たからには甘えびもと港近くの市場に寄って今朝水揚げしたという掘り出し物を見つけ、満足感いっぱいで帰途に着きました。

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