夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

ありがとう根室線

2024-03-29 08:07:25 | 日記

JR北海道根室本線は滝川市から根室市までを結ぶかつては産炭地を走る北海道の大動脈でした。滝川市からは函館本線に連絡し札幌へ繋がっています。その根室本線が4月1日から一部区間を廃止し分断されてしまいます。

分断される区間は地図のように富良野から新得の間です。2016年夏の台風被害で東鹿越と新得の間は鉄道復旧が出来なくて代替バスに代わっていましたが、この3月31日をもって富良野ー東鹿越間も代替バスにして鉄道は廃線となってしまいました。2016年以来地元とJR北海道間の長い協議が続けられて来ましたが、昨年苦渋の選択が下されました。本線が分断されるのはJRの歴史の中でも初めてのことではないでしょうか。

確かに先日私達もトマムリゾートへ出かけるのでこの路線区間を車で走りましたが、住人も少なく利用客は1日数名というのは誇張ではないようでした。今鉄道ファンが分断前の根室本線に別れを惜しんで大挙押しかけています。昨日は私達もその中の一人となっていました。

この廃止となる区間には「布部駅」というドラマ「北の国から」の聖地があります。ドラマの第1作で東京から故郷の富良野市麓郷地区へ帰って来た五郎さんは純と蛍を連れてこの駅に降り立ちます。駅前には倉本聰さんの書いた「北の国から 此処に始まる」の古びた木製の碑がありました。草太兄ちゃんが車で迎えに来ていて麓郷へ向かうのでした。

この布部駅も廃線に伴ってなくなるかも知れないと言われています。地元富良野市は引き受けて維持するだけのお金がなく存続を決められないでいます。この廃止区間にはもう一駅有名な駅があります。正式には「幾寅駅」ですが、高倉健主演の「鉄道員(ぽっぽや)」の舞台となった映画では「幌舞駅」となっていました。

この駅舎は映画そのままに残っており今では映画の記念館のような展示もされています。こちらは地元南富良野町が引き受けて維持していくことを表明しましたが、お金がかかり過ぎると批判されクラウドファンディングなどの手法を考えるということです。

昨日は、富良野駅を出て14時45分に布部駅へ着くディーゼル車を見届けて帰って来ました。いつもは1両だけですが、今は別れを惜しむ人達が多く2両連結で走り、ラストランの31日には4両連結となるのだそうです。帰りの車内ではさだまさしのあの名曲が流れていたことは言うまでもありません。

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