夫婦で新しい人生にトライしてます~日本編

15年ぶりにカナダから帰国。終の棲家と選んだ北海道美瑛町から日々の生活を綴ります。

オレンジ・ランプ

2024-10-08 07:21:07 | 日記

先日の日曜日、美瑛町主催で「オレンジ・ランプ」という映画の上映会があったので出かけて来ました。事前の広報等はほとんどなく、前日に防災無線でアナウンスがあり同時に町からのLINEでポスターが送られて来たのでしたが、思うに美瑛町の町民向けイベントはこういうスタイルが多く、これで町民が集まるのかなぁと感じますが出かけて見ると結構な人が集まっていました。私達もLINEのポスターを見ただけで参加したのですから全般に町のイベントに対する町民の反応は良いのですね。現役時代に人集めには苦労した経験からちょっと驚いています。

さて、この「オレンジ・ランプ」ですが、若年性アルツハイマーになった主人公と家族が困難を乗り越えていく生活を描いたもので実話だそうです。

39歳で車販売ディーラーのトップ営業マンだった主人公が時々物忘れすることが気になって受診したところ若年性アルツハイマーと診断され、若いがゆえに進行も早く一時は絶望の淵に追い込まれて行きます。そこから立ち直っていく過程は実生活では映画で見る以上につらかったものと想像しますが、どうしたら忘れてしまう物事を自ら思い出させることが可能か、スマホでのアラームや備忘録を書き綴ることにし、自ら思い出せないことは認知症であることを示すカードを持って他人に頼ることで日常生活をこなしていく方法にたどり着きます。

身体は健康だし、いつも記憶がなくなってパニックに陥っているわけではないので、「これで死んでしまうわけではない」、「自分は自分、何も変わっていない」と思い直して生きて行くことにした主人公は、実話では9年前に発症したが今でもそのディーラーで人事担当として働き、ボランティアで物忘れ総合窓口相談の「おれんじドア」代表として講演活動なども行っているそうです。

若年性であれ老人性であれ認知症は身近な人に増えて来ているので全く他人事ではなく、自分が病気にかからないことと同時に病気になった人とどう向き合うのか、考えておかなければならないとつくづく感じています。そういうことを狙って厚労省などの肝いりで制作された啓発映画でした。

コメント    この記事についてブログを書く
« The 美瑛蕎麦又鬼 | トップ | プリンターのインク交換 »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事