気が付けば11月23日でカナダの永住権が切れていました。
写真はPRカード(Permanent Resident Card)と呼ばれる永住権保持者であることを証明したカードですが、これを5年毎に更新するのがルールでした。過去5年間に2年以上カナダに居住していたことを証明すれば更新が可能だったので、私達は申請すれば更新できたのですが、わざわざ日本から書類をそろえて申請する手間を考えるとこれから永住権が必要になるとも思えず自然消滅も止む無しとは思っていました。
しかし、取得するまでに渡航から7年もかかっており、それを取得した時の感動を考えるとちょっとあっけない幕切れではありました。私達の場合、申請してから審査を経て1年後に永住権を発行するからカナダへ再入国することと言う手紙をカナダの移民局からもらったわけですが、この後のことは手続き的なことであって、この手紙をもらった瞬間が最も感動的なことでした。
永住権を取得した頃
手続きとしては、その頃住んでいたシャーロットタウンから最も近いカナダとアメリカの国境はニューブランズウィック州のセント・スティーブンという町でそこにカナダ、アメリカそれぞれに国境管理事務所があったので、そこまで車で3時間ほどかけて出かけ、まずはアメリカ側の事務所に出向いてカナダの永住ビザを取得するためにアメリカに入国したい旨を告げました。
これは正式なアメリカ入国ではなくスルーしてすぐさまカナダへ戻る手続きであることを国境管理官も知っているのでさっと通され直ちにカナダ側へ戻りました。カナダに入る時に管理官にパスポートと共に移民局から届いた手紙を示すと、コンピュータ処理をして戻って来た管理官から「Congratulations!」と言われてパスポートに永住ビザのスタンプを押したものを返されました。後は2か月ほど過ぎるとPRカードが郵送されるよと言われて手続き終了でした。
永住権を取得した頃
実際にPRカードが郵送されたのは3か月後でしたが、途中で不安になって移民局に電話すると、「間にクリスマス休暇が入ったからね」と遅れていることなど意に介さぬカナダ流の対応に苦笑したことを覚えています。
去らば永住権でしたが、昨日は来年PEIへの移住を考えているカップルとブログのつながりからLINE電話で移住に関することをしばらく話していました。永住権は私達の時よりもずっと難しくなっています。良い方向に向かうことを願わずにはいられません。