あんこさんモノローグ

CafeTenのあんこさんのひとりごとです。

9月27日 緑町駅隣の火災

2013-10-01 10:39:10 | こんなコト ありますけん
先週金曜の 緑町駅隣の火災では 皆さまにたくさんのご心配をいただきまして 
本当にありがとうございます
被害に遭われました皆さまには 心からお見舞い申し上げます

回覧板を廻したり 自治会費を集めたり お茶会をしたりする
顔を知ってる仲  組うちから出た火事
本当にお気の毒で  これからの生活の事を心配しております

幸い 我が家 店は無事で怪我もなく 通常営業できております

あの日通行人の男性がうちの店のドアを開け
「 そこ火事だから気をつけて下さい 」  と さっぱり通り過ぎて・・
???  ・・・       ・・  か ?? ・・  火事??
外に飛び出た時には 出火元の店のドアから勢い良く炎が・・





「 消防車!!  消防は呼んだ!? 」 怒鳴りまくった私
どこからか 「 呼んだ!! 」 の叫び声
「 中の人は!? 」     「 出した!! 」
あ!!! ・・・  べんけいさんの二階 確か誰か住んでいたはず
組うちの居住状況は知っている

美しのマスターと 男性一人が私を追いかけ べんけいの裏手の外階段を駆け上がる 
「 火事だ! 」 と叫びながら 入り口近くのトタンの壁をドンドン叩いた瞬間 真っ黒い煙が襲ってきた   
うわっ!  無理!!
咳き込みながら階段を駆け下りた
消防員にその事を伝えるだけしか出来なかった





規制線が張られ 外に出ていたうちのお客さんも下がらされる

あ・・ べんけいさんは夜いないんだ  誰か 連絡 ・・ 
組長である隣のおばさんに  「 べんけいさんに電話した? 」
 
しばらくすると店の前に立っていた私に向かって まっすぐ歩いて来る男性  べんけいのおじさんだった
すでにべんけいの二階からは炎が勢い良く噴出していた



「 おじさん・・ 」 声が掛けられない 
「 うちも無理だな・・ 」 ぽつんと呟く

その頃からプラスティックの焼ける臭いが漂ってきていた

右隣のスナックのマスターとママ 着のみ着のままで 荷物一つ持たずたたずむ 
自分の家や店が炎に包まれ崩れ落ちて行く様を どんな気持ちで見つめているのか・・

火元の店の炎は二階を焼き尽くし 両隣りの二階に燃え移り
焼け落ちた屋根が一階の店に移る



翌朝 屋根の焼け抜けて 空の見える三軒の建物
べんけいの崩れ落ちたプラモデルの山
右隣スナックの 焼け残り 形の残るテーブルや椅子
カウンターの奥の冷蔵ケースの中に 整然と並べられている瓶ビールが悲しい

次の日 べんけいのおじさんが 数十年来だろうの常連さんとランチを食べに来てくれた

ファンが喉から手が出るほど欲しがっていた模型たち
高価なレアものがたくさんあったはずだ

小田原の男の人は 「 べんけいを知らなければモグリ 」 と言われるほど
子供の頃から何十年も通っている人がたくさんいる
県外からのお客さんや 息子を連れて親子二代で買い物に来る人や・・

ランチを食べながら 「 下の方のはもしかして大丈夫かもしれない 」 と 小さな希望の会話

日曜は 何人もの ( たぶん常連さん ) と 店の中を整理するおじさんがいた
気丈に 笑顔でしゃべるおじさんが痛々しかった

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