Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

ハミルトン

2007-04-11 15:47:24 | モータースポーツ・車
今年は花粉が少なくて、本当に助かった。ゴーグルどころか、マスクすらせずに
過ごすことができた4月というのは、子供の頃以来じゃないのかな。ていうか、
これは変すぎる。いくら少なめとはいえ、ここまで楽でいいのか、っていう
くらいに楽だった。薬が効果あったのもあるし、毎朝食べているヨーグルトの
おかげかもしれないし、風呂でやっている乾布摩擦のせいもあるかもしれない。
でも、やっぱり今年は花粉が少なかったんだろうな。実に変わった年だ。

変わったといえば、F1。ついに満を持してマクラーレンからルイス・ハミルトンが
デビューした。この新人さんについては以前にも書いたけど、やはり、並外れた能力を持った
新人のようだ。マッサとのオープニングのバトルは、どっちが新人だかわからなく
なるくらいに落ち着いていた。レースはアロンソが勝ったが、あれはたぶん作戦
だったのだろう。経験の浅いレーサーに好き勝手やらせるよりは、まずは安定
したセッティングでマシンを走らせ、確実にポイントを取らせ、レース経験を
積ませるほうが長期的に見て得策、という判断だったのではないか。
マクラーレンは歴史的にチームオーダーを出さないチームなので、もう少し
すればハミルトンにも好きに走らせるだろう。たぶん。

たぶん、というのは、今のF1は昔と違って、速いレーサーが速く走っていれば
それでいい、という単純なものではないからだ。ドライバーズチャンピオン、
コンストラクターズチャンピオンの両方で高い順位を狙うためには、どちらか
優秀なドライバーと相性がよくなるようにマシンを開発していく必要がある。
そして、優秀なドライバーがより高得点を稼ぐことで、DC、CC両方の得点を
増やしていく。チームオーダーではないものの、これは差別的なマシン開発だ。

今は各チームのマシンの差が縮まっているため、昔のようにただ素性のいい
マシンを作ってドライバーに与えて走らせているだけでは、高得点を狙いづらい。
確実にポイントを獲得していくには、こういう方法を取らざるをえないのだ。
しかるにマクラーレンチーム、あの二人はだいぶスタイルが違う。アロンソは
アンダーステアぎみにセッティングし、コーナー入り口でフルブレーキングして
一気にステアリングを切り込むというスタイルだ。マンセルにやや近いが、
あそこまで極端なスタイルのドライバーはあまりいない。

ハミルトンは、オンボード映像を見る限りでは、アロンソのようなスタイルでは
なく、マシンをいたわりながら優しくドライブしているように見える。もしも
アロンソ寄りにマシンが開発されていくと、今後ハミルトンとしては苦しくなって
しまうかもしれない。今のうちに、ロン・デニスにできるだけアピールしておいた
ほうがいいだろう。すでに水泳、ゴルフ、テニスなどでブラックパワーが吹き荒れて
いるが、F1でもついにブラックパワーが発揮されるときがきたようだ。