先日 NHK スペシャル『立花隆 最前線報告 - サイボーグ技術が人類を変える』
を見て、慄然としました。もう、科学・医学の進歩は、ここまできているのか、
と驚くとともに、人類はもうすぐ、神の領域にすら到達してしまうのではない
のか。ことによっては、神も宗教も必要なくなってしまうのではないのか、と
すら思えました。
http://www.nhk.or.jp/special/
http://matsuda.c.u-tokyo.ac.jp/sci/
この番組によると、脳にコンピューター・チップを埋め込むことで、うつ病、
パーキンソン病、ジストニアなどの病気が、信じられないほど完璧に治癒して
しまうのです。うつ病になると、脳の中で悲しみを司る部位が活発に活動する
ことがわかっているため、その部分の活動を抑えるように、脳に直接電気刺激を
与えるのですが、それによりうつ病がほとんど完全に治ってしまうのでした。
パーキンソン病も、信じられないくらいにすっかり治ります。
これはつまり、人間の感情というものは、今日の技術ですら、ある程度コンピュー
ター・チップでコントロールすることが可能ということです。近い将来、人間の
あらゆる感情をほぼ完璧にコントロールすることすら可能になるかもしれません。
そうなると、たとえばこれまでは矯正が困難であった精神病の治療だけでなく、
凶悪犯罪者を真人間にすることも可能になるということです。
また、記憶を司る海馬、という脳の部分をより活性化することも可能になって
きているそうです。これにより、人間はそれほど苦労しなくても、勉強した
内容をいつまでも記憶していられるようになるのだとか。そして今後は、まるで
Windows のように、定期的に脳をバージョンアップできるようになる日もくる
ことでしょう。それも、大手術など受けなくても、予防接種か何かくらいに簡単に
チップを埋め込むことが可能になる日も遠くないはず。
しかし、この技術で本当に怖いというか議論すべきことは、やはり感情を完全に
コントロールすることが可能、という点でしょう。この技術を応用すれば、
たとえばクローン人間の人格形成に関する問題も解決できるかもしれません
(自分はクローンであること、そしてオリジナルの体に奉仕できることを誇りに
思う、というような感情を持たせることも可能)。もっとも、そんなことをしても
いいのか、という議論は起きるでしょうが。
立花隆さんも番組の中で言っていましたが、人間の脳というものがこんなにも
機械的に出来ていて、簡単にコントロールできるものなのだとしたら、人間と
いうものを考え直さなければならなくなるような気がします。この問題について、
議論できる時間はあと数年しか残されていない、と番組内で指摘されていました。
ということは、実用化まであと数年しかないのです。人類は、この先どうなって
しまうのでしょう。
を見て、慄然としました。もう、科学・医学の進歩は、ここまできているのか、
と驚くとともに、人類はもうすぐ、神の領域にすら到達してしまうのではない
のか。ことによっては、神も宗教も必要なくなってしまうのではないのか、と
すら思えました。
http://www.nhk.or.jp/special/
http://matsuda.c.u-tokyo.ac.jp/sci/
この番組によると、脳にコンピューター・チップを埋め込むことで、うつ病、
パーキンソン病、ジストニアなどの病気が、信じられないほど完璧に治癒して
しまうのです。うつ病になると、脳の中で悲しみを司る部位が活発に活動する
ことがわかっているため、その部分の活動を抑えるように、脳に直接電気刺激を
与えるのですが、それによりうつ病がほとんど完全に治ってしまうのでした。
パーキンソン病も、信じられないくらいにすっかり治ります。
これはつまり、人間の感情というものは、今日の技術ですら、ある程度コンピュー
ター・チップでコントロールすることが可能ということです。近い将来、人間の
あらゆる感情をほぼ完璧にコントロールすることすら可能になるかもしれません。
そうなると、たとえばこれまでは矯正が困難であった精神病の治療だけでなく、
凶悪犯罪者を真人間にすることも可能になるということです。
また、記憶を司る海馬、という脳の部分をより活性化することも可能になって
きているそうです。これにより、人間はそれほど苦労しなくても、勉強した
内容をいつまでも記憶していられるようになるのだとか。そして今後は、まるで
Windows のように、定期的に脳をバージョンアップできるようになる日もくる
ことでしょう。それも、大手術など受けなくても、予防接種か何かくらいに簡単に
チップを埋め込むことが可能になる日も遠くないはず。
しかし、この技術で本当に怖いというか議論すべきことは、やはり感情を完全に
コントロールすることが可能、という点でしょう。この技術を応用すれば、
たとえばクローン人間の人格形成に関する問題も解決できるかもしれません
(自分はクローンであること、そしてオリジナルの体に奉仕できることを誇りに
思う、というような感情を持たせることも可能)。もっとも、そんなことをしても
いいのか、という議論は起きるでしょうが。
立花隆さんも番組の中で言っていましたが、人間の脳というものがこんなにも
機械的に出来ていて、簡単にコントロールできるものなのだとしたら、人間と
いうものを考え直さなければならなくなるような気がします。この問題について、
議論できる時間はあと数年しか残されていない、と番組内で指摘されていました。
ということは、実用化まであと数年しかないのです。人類は、この先どうなって
しまうのでしょう。