Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

歩く3

2005-11-25 17:09:36 | スポーツ
さて、あくる朝、2日目のコースに参加したのですが、これは掛け値なしに
すごかった。もともと、<健脚向けコース>と紹介されていたので、
そこそこはきついのだろう、とは思っていましたが、そこそこどころか、
とんでもありませんでした。私は紐靴を履いて参加していたのですが、
その紐が何度も緩んでしまうほどの難コースでした。

最初は紅葉のきれいな山道を、参加者全員がマイペースで進んでいたの
ですが、しばらくしてから問題が発生しました。参加者の先頭に立って
先導する役の人が、このコースを知らない人であったらしく、事前に
参加者に渡されていた地図上のコースとは違うコースを進んでしまい、
大混乱となりました。あちこちで「どうなってるんだ!」と怒号が飛び交い、
参加者が近くにいた箱根市役所の役員に詰め寄るシーンもありました。

ただその後は、特に大きな不都合もなく、ウォークラリーは続きました。
スタート後、しばらくは車の通る大きな道路の歩道を歩いていたのですが、
「湯坂路入口」あたりからは、きつめのハイキングコースのような、
アップ&ダウンの連続のコースをひたすら歩き通しとなります。
道の土がやや粘土質で、しかもかなり湿っている個所も多かったため、
滑りやすくて注意が必要です。

さらにしばらく行くと、大きな石を埋めて作ってあるくだり道が続きます。
下り道は楽だろう、という印象があるかもしれませんが、実はくだりは
くだりできついものがあります。特に、ふくらはぎと足首にかかる負担が
並大抵ではなく、普通に歩いていても足が笑って、くじきそうになるほど
です。それが石畳の上なのですから、すさまじい衝撃が足全体に伝わる
のです。石畳の上にはあちこちに苔が生えているため、滑らないように
歩くと、消耗する体力は尋常ではありません。

もっと進むと、小学生の高学年向けの遠足に使うコースくらいはあるような、
急な下り坂が続きます。下り坂というよりは、大きな段差のある、階段の
ような道です。ここでは、かなりの人のペースが極端に落ちました。
疲れているうえに、足場がしっかりしていなかったり、不安定であるため、
一歩一歩、確認しながらの山くだりとなります。足に強い痛みがはしるのか、
足を押さえたまま休んでいる人もいました。

山を下りきって湯本に出ると、ここからはひたすらアスファルトの上を
てくてくてくてく・・・・・、と歩き続けます。もうこの頃には、
むしろアスファルトの上を歩くほうが苦痛になっている頃です。山道に
慣れた足でアスファルトの上を歩くと、こんなにつらいものなのか、と
目からウロコの気分を味わえます。もう、足首もふくらはぎも、がたがた
になっているので、へっぴり腰のような姿勢で歩いています。

えんえん、2時間くらいはアスファルトの上を歩いたでしょうか。ふと
前を見ると、海が見えました。あぁ、もう小田原は目の前だ!もう
箱根神社から、ここまで歩いたんだ!そう思うと、なんだか感慨深い
ものがありました。箱根駅伝の選手の人たちには到底かないませんが、
私たちも、それと同じような場所を、同じくらいに苦労して(個人的には
こっちのほうが苦労してると思うが)、ここまで戻ってきたんだ、と
いう気持ちで、胸がいっぱいです。

あと少し、あと少し、という気持ちで、疲れた体に鞭打って、ゴールに
到着したときの気持ちは、無言の感動、としか言いようのないものです。
何か、すごく大きなことを成し遂げた、という実感が、心のそこから
湧き上がってきました。この感動、これから何度でも味わってみたいと
思います。来年、また早いうちに、どこかのコースに挑戦!