こんばんは
昨日は当直で、一日対応しておりました。午前中は病棟で仕事をし、その後1時過ぎくらいまで医局で仕事をしてから、家に帰りました。家に帰ってさすがに疲れていたのか、眠気が襲ってきたので軽く眠って今に至ります。
昨日、投稿していた臨床研究の論文がアクセプトされ、喜んでいるところです。もう一つ通りそうな論文があるので、そちらもうまくいくように祈念しています。
今日はいくつか記事がありましたので、ご紹介いたします。
東京女子医大病院に異例立ち入り 厚労省、禁止鎮静剤の実態把握
http://www.47news.jp/CN/201406/CN2014061301001962.html
厚生労働省と東京都は13日、禁止鎮静剤プロポフォールの子どもへの投与問題を受け、実態を把握するため東京都新宿区の東京女子医大病院(永井厚志院長)を医療法に基づき立ち入り検査した。事故など個々の医療行為の内容をめぐり、厚労省が直接、病院に立ち入るのは異例。
プロポフォールは集中治療下で人工呼吸中の子どもに使うことが禁じられているが、病院側は12日、昨年までの5年間に投与された15歳未満の子ども63人のうち、12人が死亡していたと公表。いずれも投与禁止対象だった。病院側はプロポフォールとの因果関係を否定しているが、同省は詳しい使用状況の把握を急ぐ。
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2007年に特定機能病院の再承認を受けておりますが、またおかしなことにならなければいいですね。
続いてリハビリ関係です。
回リハ体制強化加算「リハ医教育面で後退」-リハ医学会ディスカッション
医療介護CBニュース 6月14日(土)18時0分配信
「リハ医を病棟専従にする体制強化加算はリハ医のためにならない」-。2014年度の診療報酬改定で創設された、回復期リハビリテーション病棟入院料1の「体制強化加算」(1日につき200点)。日本リハビリテーション医学会学術集会(5-7日、名古屋市)のパネルディスカッションでは、「病棟医師が外来や訪問ができなくなる」として、現場の医師らから戸惑いの声が聞かれた。【大島迪子】
■病棟医師は退院後の患者の状況をフォローすべき
体制強化加算の要件の1つは、リハ医療の経験が3年以上で、指定された項目の研修を受けた医師が病棟に専従していること。パネルディスカッションでは、この専従要件に対し、「外来で生活期の患者を診られないことを危惧している」との意見が会場からあり、登壇した医師らが考えを述べた。
「病院で診た患者が家に帰った後、どのように過ごしているのか外来で診るのはすごく大事なこと」。鹿児島大病院霧島リハビリテーション病院の緒方敦子氏は、同じ医師が病棟と外来を担当する意義を強調した。ただ、「病棟も外来もというと、能力にも時間にも限りがあるので、ある程度の制限は必要なのかもしれない」とも話した。
市川市リハビリテーション病院の赤星和人氏は、「専従だけでは役に立たない」と断じ、「(専従医師は)外来は持たせなくても、見学させようと考えている」と対応について述べた。
刈谷豊田総合病院の小口和代氏も、「矛盾を感じている」とした上で、「ある時期は(病棟の)回復期に集中し、その後、専従という形ではなく(外来を含めて)幅広く仕事をすることで、補完はできるのではないか」との考えを述べた。
■訪問リハも制限されることに危惧
「今回の改定で、一部の医師は訪問リハができなくなったことが、教育的な面からすると非常に後退したなという印象を持っている」。初台リハビリテーション病院の菅原英和氏は、医師が病棟に専従することで、訪問診療が制限されることに対し異議を唱えた。「実際に患者の家を見て、いかに病院でのADLと家でのADLが違うのかを肌で感じることが大事」と菅原氏。これまで2週間に1度程度、医師は訪問リハを実施していたが、専従要件のためにできなくなることを報告した。
これに対し、進行役を務めた医療法人社団輝生会の石川誠氏は、「この加算は、1病棟にリハ医が2、3人いることが前提でできている。1、2人であれば無理して取らない方がいいかもしれない」と意見を述べた。
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リハビリも非常に重要な医療だと思っています。僕は患者さんに良く「リハビリが強い病院であれば、抗癌剤治療や移植の際にリハビリに入ってもらえて、それがすごく良い方向に行くと思うのだけど(うちの大学はリハビリが弱い:医療従事者が少ないので無理)」と言っております。
昔は僕がリハビリの医局で少し血液内科の患者さんのリハビリに入っていただくために、勉強会などをしたりしましたが…今はやってませんしねぇ。
ずいぶん、勝手にいろいろやっていたなといまさらながら思う(汗
このリハビリ医の病棟専従によって、どの程度現場に影響を及ぼすのかはわかりませんが、現場の意見を確認して進めていってほしいですよね。
<MERS>ウイルス発見の医師「直後に解雇」 サウジ
毎日新聞 6月14日(土)9時36分配信
◇「封じ込めには世界的な協力が必要だ」 保健省の圧力疑問視
【カイロ秋山信一】サウジアラビアを中心に世界各地への感染拡大が懸念されている中東呼吸器症候群(MERS)ウイルスを2012年に最初に確認したエジプト人ウイルス専門医、アリ・ムハンマド・ザキ医師(60)が毎日新聞のインタビューに応じた。ザキ医師は「封じ込めには世界的な協力が必要だ」と強調。MERS確認直後にサウジアラビア保健省の圧力で病院を解雇されたことを明らかにし、サウジ政府の感染症対策に関する姿勢に疑問を呈した。
【感染症との闘い】カンボジアのHIV感染者養護施設 視線の先は希望
ザキ医師はサウジ西部ジッダの私立病院で1994年からウイルス専門医として勤務していた。2012年6月に高熱や肺炎の症状があるサウジ人男性(当時60歳)を診察。男性は腎不全も併発し、入院から11日後に死亡した。ザキ医師は男性の痰(たん)から新種とみられるコロナウイルスを検出。確認のため、サウジ保健省とオランダの研究機関に検体を送った。
オランダの研究機関の検証で、新種だと確認されたため、ザキ医師は12年9月に世界共通の感染症情報ネットワーク「ProMED」を通じて報告した。同様の症状の患者を診察していた英国の病院から問い合わせがあり、MERS感染が確認されるなど、感染の実態調査にも寄与した。
だが報告から4日後、サウジ保健省は、ザキ医師が無許可で検体を海外に送ったことを問題視し、病院への監査を開始。ザキ医師は「検体を海外に送るのに保健省の許可は不要だ」と反論したが、数日後に病院から解雇を通告された。病院からは「保健省の意向に沿った判断」との趣旨の説明があったという。
ザキ医師は「不当な行為は何もしていない。保健省には問題を海外に広げたと捉えて、快く思わない人たちがいたようだ。サウジに残っていれば、感染源の確認などの研究を継続できたはずだ」と話した。
毎日新聞は5月下旬、ザキ医師の解雇の経緯やMERSへの対応についてサウジ保健省に文書で問い合わせたが、今月12日までに回答がなかった。元勤務先の病院も取材に応じなかった。
世界保健機関(WHO)は世界中からサウジを訪れるイスラム教徒の巡礼者らにも注意を呼びかけている。
また、サウジ保健当局のMERSへの対応を巡っては、WHOの今年4~5月の調査で、サウジの2カ所の公立病院で適切な感染予防措置がとられていなかったことが判明。ロイター通信によると、海外の研究者からはサウジ政府の対策が後手に回っているとの批判も出ている。
サウジは4月以降、保健相や保健省次官、関連病院の院長を更迭し、対策強化を図っている。
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感染拡大を防ぐことは非常に重要なことですので、医師が行った対応は間違っていなかったと思いますが・・・。どこの国でも国内で押さえておきたいと思うものなのでしょうね。いろいろと国の収益などにも影響するかもしれないでしょうし。
それでも、当初から適切に対応しているというのであれば「更迭」などはしなかったでしょうからね。
日帰り入浴客が死亡=レジオネラ菌に感染―埼玉
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140614-00000099-jij-soci
時事通信 6月14日(土)17時48分配信
埼玉県は14日、同県北本市の日帰り入浴施設「湯楽の里」北本店を利用した男性3人がレジオネラ菌に感染し、うち同県桶川市の男性(66)が死亡したと発表した。浴槽の塩素消毒が不十分だったとみられる。
浴槽の水から、基準(100ミリリットル中10個未満)を上回る同10個のレジオネラ菌が検出され、男性のたんから検出された菌と遺伝子パターンが一致した。県は同日から菌の不検出を確認するまでの間、施設を営業停止とした。
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レジオネラ肺炎。迅速キットで肺炎の患者さんには必ずレジオネラをチェックするものですが、僕は直接診療したことはありません。この記事を見て「抗癌剤治療後の患者さんに循環浴槽の公衆浴場には気を付けてください」といった方が良いなと思いました。
さて、4週連続でバックアップ+「魔の日曜日(急変が毎週起きている)」と言われる現象を引き起こして(?)いる僕(共通点は僕がバックアップしているときに急患が・・・・)としては、明日は後輩に任せることができれば任せておきたいなぁ…と思っているところです。
明日は電話が来るまでは休んでようかしら・・・・
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また。