新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

久々に「Not 午前さま」

2009-05-27 22:28:47 | 医療

こんばんは

 

本日から研修医が減りまして、久々に朝から無菌室で採血などをしておりました。

 

その他も研修医の先生たちがやっていてくれた仕事もやり、シビアな話を外来でしながら・・・病棟でのちょっとした動きにそれぞれ対応してきました。

 

まぁ、対応が遅れると命にかかわる病棟なので大変ですけど。

 

 

外来で僕が「自分の外来日」以外に話をするのは「話をじっくりしなくてはならない人たち」です。

 

そうじゃないと患者さんが回っていかない。

 

例えば・・・循環器内科とともに見ている骨髄腫の患者さん。心臓に関しては心アミロイドーシスで・・・だんだん心不全兆候が強くなってきています

 

その家族が今週いらっしゃいました。

 

「心臓の先生から次来た時は入院だ、入院だと言われていて不安で・・・。また、夜中に練れていないらしく、精神的にも不安定になって・・・」

 

いろいろ話を聞きながら、どうしても心不全が悪くなって起座呼吸になっている可能性は否定できなかったのですが・・・・1時間ほど話をし、すべての不安などに関してはどうするべきか、今後の方向性をどうするか話をしてきました

 

 

また、どういうタイミングで救急車を呼ぶか・・・。その後どういうことが考えられるか。個人的には家にいられる時間を長く、自由に過ごしてもらいたいこと。苦しくてどうしようもないということであれば、麻薬などを使用していけば呼吸困難(息苦しさ)の緩和ケアなどもできることなども話をしました。

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なかのひと 

あとは初診の患者さんたち・・・

 

一人想像が当たってしまった「骨髄癌腫症」の患者さんなど・・・。

 

他院からの紹介状には「溶血性貧血」での紹介だったのですが、血液像を見たらFragmentが出ていて、少し血小板も下がっていて、FDPなども上昇していましたので・・AIHAなどよりは悪性腫瘍関連だろうな・・・と。

その日のうちに骨髄穿刺を行い、血液細胞じゃないものを確認。

しかし、PET-CTまでとったのに原発が不明だったため、腫瘍内科にお任せしました。

 

 

僕も血液内科の外来で原発不明がんの精査や不明熱精査をする気はありませんので・・・。

 

 

そういったことをやり、患者さんたちが寝る前にもラウンドをできたらするようにしておりますが、久々に寝る前ラウンドも実施し・・・今日は帰ってきました。

 

 

昨日も2時過ぎだったので、もう疲れています。

記事をもうひとつ書いたら、寝ようかと思っています

 

 

それでは、また。

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2 コメント

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お疲れ様です ()
2009-05-28 00:37:17
アンフェタミン先生、お疲れ様でした。職責とはいいながら、シビアな話をされるというのは、とても心労を伴うお仕事だと思います。病床数・医師不足のお話ですが早急に解決すべき問題だと思います。高齢化の加速度が増している今日、老老介護状態の人々が無理心中を図る事件が多発している状態をみても、病院から出されて、途方にくれている患者さん達の苦しみが伝わってきます。先生は「ご家族で」とかかれていらっしゃいましたが、元気な方、複数人の家族なら、なんとかです。私も経験しましたが、たった1人で24時間、いつまでと先の見えない、何がおこるかわからない状態での自宅での看病は辛いものです。ましてや、高齢者や病気にかかっているにもかかわらず看病しなければならない人達もいます。政府はもっと真剣に対策を(絵に描いた餅)ではなくするべきだと考えます。(長文お許しください)
先生も相当お疲れが溜まってきている御様子。
お体御自愛ください。(医者の不養生にならないでねw)
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いつも「医者の不養生」です(笑 (アンフェタミン)
2009-05-28 22:27:03
>Jさん
こんばんは、コメントありがとうございます

シビアな話をするのも仕事だとは思いますが、家族のことを考えると言わなくてはならない重要なことだとも思います

病床数・医師不足・看護師不足など・・・様々な問題を解決していかなくてはならないと思います。

そしてJさんが書かれているように「一人で病人一人の看護・介護」は不可能だと思います。
それが高齢者であれば尚更というのも同意見です。

政府が今後どのような対策を仕上げてくるのか、ほどほどに期待をしてみていきたいと思います・・・

もっとも、相変わらず現場に来ないよな~と思いますが。一番シビアな現場を見せることはないんですよね

また、コメントいただければと存じます


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