先日も当直でしたが、明日も当直です
当直中に救急車で搬送されてくる人、確かに軽症の方が多いのは確かです。
軽症でも本人は動けなくなっているようなものもありますので、すべての軽症が駄目だというつもりはないのですが・・・本当にタクシー代わりに救急車を呼んで救急外来とかでもめていく患者さんもいます
僕はどういうわけか、や○ざだから気をつけて、何かあったらすぐに警備の人を・・・と言われて対応した患者さん(×2)にも、普通に診療ができましたが・・・。
ただ、本当に救急車が必要かどうかは判断が難しいところですよね。救急隊としては呼ばれた以上、どこかの病院まで搬送しないといけないですしね。
昨年の救急搬送時間、過去最長の36.1分―消防白書
医療介護CBニュース 11月26日(金)19時52分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101126-00000007-cbn-soci
総務省消防庁は11月26日、2010年版消防白書を公表した。それによると、119番通報から病院収容までの時間は昨年、平均36.1分で過去最長を更新した。全体の約半数は軽症患者だった。
病院収容までの時間は、前年の35.0分から1.1分延びた。最も多いのは「30分以上60分未満」で全体の50.6%。次いで「20分以上30分未満」(32.7%)、「10分以上20分未満」(8.5%)となった。
通報から救急車の現場到着までの時間も、平均7.9分(前年7.7分)で過去最長。「5分以上10分未満」が65.2%で最も多く、以下は「10分以上20分未満」(21.0%)、「3分以上5分未満」(10.8%)と続いた。
全体の救急出動件数は512万5936件で、2万5566件(0.5%)の増。このうち、ヘリコプターの出動件数は3710件(前年3276件)で過去最多となった。救急車は、6.2秒に1回の頻度で出動したことになる。
救急車で搬送された468万2991人を傷病程度別に見ると、入院加療を必要としない軽症者が50.7%を占めた。死亡は1.5%、重症は9.9%、中等症が37.8%だった。
年齢区分別では、高齢者が49.3%で最も多く、以下は成人(40.9%)、乳幼児(5.2%)、少年(4.3%)、新生児(0.3%)と続いた。
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本当に患者さんとしては「不安」「強い症状」があったりして搬送されてくる方がいるので、一概には軽症は全部だめ…と言えないのですが。
例えば先日救急搬送されてきた患者さんは、診断としては軽症といってよい「頭位性めまい」なんですけど・・・・
回転性めまいでずっと吐いていて、本人は起き上がれないし、家族が「救急車を呼ぼう」と考える気持ちは理解できます。
逆にそう言った患者さん達の中に、小脳出血とか重症の患者さんがいるので何とも言えません。
しかし、本当に救急車の中から「ひょい」っと降りてきて…という方もいます。
ここら辺は取り締まりたいところです。
そこまで元気なら救急隊の方で「軽症すぎる」という理由で断れないものかと思ったりしますが・・・難しいですよね。
この「本当に軽症すぎる」という人を受け入れる病院もなかなかないような気がするし、それで時間がとられると「地域の救急車数」は数が決まっていますので、本当に必要な人に迷惑がかかる。
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・・・明日の当直は何もないことを祈ろう・・・。
それでは、また。
江原朗.新生児,乳幼児,学童・生徒,成人,高齢者における人口1,000 人当たりの重症度別救急搬送人員の推移について.日本医師会雑誌 2010;139(8):1689-1692.
http://pediatrics.news.coocan.jp/my_paper/nichii201011.pdf
ただその受診をする患者さんの状態を小学生がアセスメントしていました。本来は昼間の受診でも十分対応できた内容の症状であったり、翌朝の受診でもよかったのではという状況です。結論としては夜間の受診は本当に処置の必要な方の妨げになるので控えたほうがいいというものでした。
救急車も同様ですね、本当に必要なのかともう一度確かめて119をまわして欲しいです。有料化という考えもあるのでしょうが、そうなると逆に利用しない人が増える可能性もありますよね。有料化をするのであれば、何を目的とするのか、何を改善したいのかを明らかにして欲しいものです。
救急車来てくれてね…話聞いてくれたから気持ちマシになって落ち着いたから、もう病院行かなくても大丈夫って言ったんだけどね…
病院行くことすすめられて連れてってもらったことあるよ…
もう大丈夫って何度も言ったんだけどね…
その時一人だったからね…
なにかあったら大変だからか、心配してるって言われたよ…
病院連れて行かなきゃ問題になるんでしょ?
こんにちは、コメントありがとうございます
いつも資料の提供をありがとうございます。早速拝読させていただきます。
また、コメントいただければと存じます
>Moonさん
こんにちは、コメントありがとうございます
小学生の研究発表、興味深く思います。
小学生でも理解できることが、何故大人が理解できないのかと・・・。
因みに昨日当直でしたが、昨日は入院適応の患者さんが2人でした。
そういう人たちが救急車を呼べなくなるのは困るんですよね。
そう言ったことを考える必要がありますよね。
また、コメントいただければと存じます
>だんさん
こんにちは、コメントありがとうございます
救急車に乗った時点で、やはり搬送されるとは思います。
救急隊がその場で判断することは難しいですし、過去にも現場の判断で訴訟になってしまった悲しい事例もあります。
基本的には救急隊は「搬送する」ことが義務のはずなので、「搬送しない」という判断は難しいと思います。
また、コメントいただければと存じます
こんにちは、コメントありがとうございます
負けないでというコメントについて、救急搬送(および救急医療)に関してのことだと思いますが、できるだけ自分たちのできる範囲内でBestを尽くしたいと思っています。
ただ、夜中の2時に「じんましん」で大学病院を受診する人もいますし、調子が悪いのをギリギリまでまって、ショック状態で搬送されてくる人もいますし…どうにかこのあたりのことをうまくできないかと思ってしまいます。
常識的には…日中に来れなかったから薬をください…というタイプの患者さんの夜間受診だけはストップしてほしいと思っています。
また、コメントいただければと存じます