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新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

つれづれなるままに:気になる記事に一言

2008-05-16 21:05:41 | 複合記事

最後はつれづれに書いていきます。

いくつか・・・今日の気になる記事の紹介を最初にしていきますね。

 

CBからです

「医療介護難民は11万人」―療養病床削減問題 http://www.cabrain.net/news/article/newsId/16053.html;jsessionid=031B29F12170980C45755E52FCD25621

  自民党の「療養病床問題を考える国会議員の会」(会長・中山太郎衆院議員)が5月14日に開いた会合で、厚生労働省の担当者と現場の医師、国会議員が療養病床削減問題をめぐり激しい応酬を繰り広げた。「介護療養型医療施設の存続を求める会」の吉岡充・上川病院理事長は、「厚労省の話を聞いていると頭に血が上る。介護療養型病床の削減により11万人の医療・介護難民が出るだろう」と述べ、介護療養型病床の存続を訴えた。(熊田梨恵)

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長文の記事ですが、どんな風に会議が流れていったのか。厚労省の課長はどんな「とんでも発言」をしているのかが良くわかります。 途中で突込みが入っていますが、「24時間勤務ならば医師1名ではなくて、3名以上は必要だ」・・・そのとおりw

後期高齢者医療制度廃止へ医師が国会前集会 http://www.cabrain.net/news/article/newsId/16055.html;jsessionid=031B29F12170980C45755E52FCD25621

  「福田首相は『制度の説明が不十分』などと言っているが、内容が知られれば知られるほど、国民に怒りが広がっている」-。4月に始まった「後期高齢者(長寿)医療制度」の中止・撤回を求め、全国から集まった医師や歯科医師ら約80人が5月15日、衆院第二議員会館周辺で「白衣の国会前集会」を開いた。参加者は、同制度が始まってから医療現場で起きている問題などを訴え、同制度の廃止へ向けて、国民とともに活動していくことを確認した。

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一言で言ったら、若手の負担を少しでも減らしたいから、高齢者の皆さんは我慢してください。我慢できないのならば、若手の人たちはもっと苦しくなりますよ・・。

 というつもりだったのでしょうけど、次はわが身と思えば、この制度は認めないでしょうね・・・。あと、頭では「こうすると今の自分たちは有利かもしれない」と思っても、人としては否定したくなりますからね・・・。

看護師・介護福祉士受け入れ決まる http://www.cabrain.net/news/article/newsId/16056.html;jsessionid=031B29F12170980C45755E52FCD25621

  インドネシアとの経済連携協定(EPA)が5月16日、参院本会議で承認された。これにより、インドネシア人の看護師・介護福祉士合わせて1000人の受け入れが動きだす。

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早まったか・・・・な?ま、もはやとめられないか・・・・

財務省の介護費抑制の試算を否定-舛添厚労相 http://www.cabrain.net/news/article/newsId/16054.html;jsessionid=031B29F12170980C45755E52FCD25621

  介護保険の対象者を減らした場合、最大で約2兆900億円の介護給付費を削減できるとした財務省の試算について、舛添要一厚生労働相は5月15日に開かれた参院厚生労働委員会で、「(財務省の試算については)14日の新聞を見て、びっくりした。そのようなことを厚労相として考えていない」などと、明確に否定した。

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頑張れ舛添大臣。くたばれ財務省・・・といってはいけませんw

けど、財務省官僚って・・・どんな人たちなんだろうか? 感情ではなくて、数字しか見ていないのかな?

 

続いて時事通信

内閣支持20%割れ=不支持6割台に-時事世論調査

5月16日17時1分配信 時事通信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080516-00000095-jij-pol

不支持の60%台というのがすごいですね。

 

でも、財政赤字なのにどうしてODAするの?

政府や政府機関によって支出される国際的な援助が、政府開発援助、いわゆるODA。1991年、日本は金額で世界首位になった。だが2007年は、5位にまで転落。財政再建中の日本、それもいたしかたあるまい、と思う人も多いかもしれないが、実はそんな簡単に済む話ではなさそうなのだ。日本は世界に逆行しているのである。(R25)

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080515-00000001-rec_r-pol

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結局、先を見通す人がいないんではないのか?

 

つれづれに書いてきましたが、最後に先日書きました

「後期高齢者医療制度:「国家利益>国民の幸福」を重視する国(http://blog.goo.ne.jp/amphetamin/e/352c55c5783429f0a5c2963b54af20e7)」

で書きましたが、人間ドックの問題・・・。

 

これに関して某SNSで日記の中で議論・御教授いただいております。

 

非常に面白い内容なのですが、コメントを書いてくださっている皆様のご許可をいただきましたら、少し明日か明後日にでも、記事として書いてみたいと思います。

人間ドックの意味は・・・・個人的には「人間ドックを受ける人の安心」がメインであって、本来「安心料」としてのものかもしれないと、個人的に考え始めています。

すごく面白い議論で、僕も「なるほど、なるほど」と思っています。

僕は意外と感激屋なのだろうか?

 

さて、人気Blogランキング「医学」、18位へちょっとダウン気味。応援よろしくお願いいたします

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

明日は、午前中に実験。午後から英会話。夕方からちょっとした講演会を聞き、そのあと高校の友人の誕生会に行く予定です。

同じ人間の誕生会が日曜日にも開催されるかもしれないという事で、両方(土日)呼ばれていたりします

明日は大変そうです

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1000円の保険免責:自己負担四割→医療崩壊させるのならば自己負担率アップは意味がない

2008-05-16 20:30:14 | 医療

さて、続いていきます CBからです。

「保険免責」1000円で医療費負担4割に  

健康保険から給付される医療のうち、一定の金額までは医療保険の適用を免除して全額を患者の自己負担とする「保険免責制」の導入を、財務相の諮問機関「財政制度等審議会」(西室泰三会長)が検討している。仮に1000円の保険免責制が導入されると、患者の自己負担が現行の3割から4.1割に跳ね上がるため、日本医師会などが「公的医療保険が崩壊する」と反対している。  

日医などによると、医療制度の改革が議題となった4月25日の財政審では、保険免責制の導入について、2009年度予算編成に向けた建議(意見書)の取りまとめに向けた議論の中で検討するという意向が示された。  

外来一人当たりの医療費と患者負担は、06年には一般の医療費が平均で6413円、老人(現在は後期高齢者)が7230円。患者負担は、一般が3割で1920円、老人が1割で720円だった。  

免責額が1000円の場合には、医療費が1000円までは保険が適用されず、全額が自己負担に。そして、1000円を超える部分について、その超過額の3割が患者負担となる。 

仮に1000円の免責制が導入されると、06年時点の6413円の一般医療費のうち、1000円が免責となり、残りの医療費5413円の3割(1620円)が患者負担となる。このため、免責額の1000円と3割負担分の1620円の計2620円が患者負担となり、医療費全体の4.1割を占めることになる。 

これを老人医療費に当てはめると、06年の負担額720円は1620円となり、現行1割の2倍以上の2.2割の負担となる。  

 

日医は「保険免責制は、保険の給付範囲を狭め、医療の格差を助長する」と指摘。「国の財政や経済界には、メリットをもたらすかもしれないが、将来は、疾病の重篤化を招き、公的医療保険の崩壊につながる恐れもある」と反対している。  

また、全国保険医団体連合会なども「保険免責制が導入されれば、受診頻度が高い患者ほど負担が重くなる。保険証1枚でかかれる公的医療を縮小させて、保険がきかない医療を拡大することだ。国民皆保険制度を根底から崩すものであり、絶対に認められない」と批判している。

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まず、保険免責に関しては

「保険免責制度導入反対:むしろ、積極的な国民への啓蒙活動を!(http://blog.goo.ne.jp/amphetamin/e/6605bb3c00efb1bb2c91fd9159e0ce40)」

とかで書きましたが、民間保険の参入にもつながり、公的医療保険を崩壊させると思っています。これは、世界に誇っていた日本の医療の終末像になりえます。

 

僕は日本の自己負担はやや高めであるとは思っていましたが、それでも国民皆保険制度や「アクセスフリー」を保つためには仕方がないと思っていました。

 

今回、保険免責制を導入して・・・・4割以上w ・・・。

 

自己負担率を4割に上げて、国民の医療機関への受診を抑制・・・。

自己負担率を上げる意味として残っている「国民皆保険の維持」と「フリーアクセスの維持」に真っ向から対立するアイデアのように思います。

 

なぜ、高額な自己負担率になっているのか?それは今の日本の医療制度を維持するために、ぎりぎりまであげてきたからであって、それを壊すのであれば意味がないと思う。

 

イギリスのようにフリーアクセスがないのであれば、自己負担率は下がってしかるべきだと思うし、本来なら自己負担率は所得にあわせるほうがベターだと思う。ドイツのように自己負担が低所得者と18歳以下は0%とかですね・・・。

 

保険免責制度に関して、再び吼えます。

保険免責制度導入は公的保険の崩壊へとつながり、日本の誇っていた医療制度を根本から崩壊させます。受診率を下げるために自己負担を事実上増やす事は、自己負担を増やす意味として考えられる「国民皆保険を維持し、患者さんのアクセスなどを保障する」ことに、真っ向から反します。

 

保険免責制度に関して反対だと思われる方、是非とも応援をよろしくお願いいたします

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なかのひと 

しかし、本当にこの国の医療はどうなっていくのでしょうか?

自己負担率が上がってきている事に、怒りを覚えても真っ向から反対しないのは、この国の医療システムのよさを認識しているからで、そのシステムを壊すのに・・・自己負担率を上げるというのはいかがなものでしょうか?

 この国の官僚は異常かも知れません。上級の官僚に自己の利益のみを求める人間が多かったら、こうなっていくのでしょうね。やはり、政府が変わったら局長以上は一から決め直しとか、そういう政策を作っていかないと駄目かもしれないですね。

コメント (4)
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地域医療を守る地方議員連盟千葉県支部:地方議員の方々に対する期待

2008-05-16 19:01:54 | 国会議員・地方議員連盟

こんばんは

今日は午前中は外来、午後から実験をしたのちに・・また、職場に戻って今後に関して確認していました。

今後・・・6月から・・・私は実験や臨床には関われないのだろうかw

すごい日程だが・・・・仕方があるまい。仕事だから・・・w

 

さて、今日はこの話をご紹介します

先日、北海道で第1回の「地域医療を守る地方議員連盟」総会が行われました。

北海道の医療を守る地方議員連盟設立:活動する議員さんたち

http://blog.goo.ne.jp/amphetamin/e/13b0e73a9e58616c74d15b2be6bbffb1

第2回は僕も参加しろといわれており、夕張まで7月は何とかして行こうと思っています。

で、次は千葉県で行われます

地域医療を守る地方議員連盟千葉県支部 第1回 勉 強 会    

日 時 : 平成20年5月17日(土曜日)午後 1時 ~ 4時    

場 所 : 東金市ふれあいセンター     東金市 田間421番地        http://www.city.togane.chiba.jp/ka/kenko/map/center.html

1)講 演 : 講 師 伊関 友伸 先生(城西大学経営学部准教授)   

「夕張市立総合病院の崩壊と再生-地域医療のガバナンスのあり方」の著者

2)グループワーク(3グループで)、発表・講評    

 3)懇 親 会

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さて、北海道から始まった「地域医療を守る地方議員連盟」が千葉県に広がり、次はどこへ広がっていくのか。

 

国民への啓発が、地方議員の皆様を通して行われる事を期待しております。

国会議員に対する期待よりは、地元の人たちに訴えられる地方議員の方々の力が、「日本全国総柏原化」に必要だと思っています。

 

明日の「地域医療を守る地方議員連盟千葉県支部 第1回 勉 強 会」が成功することを祈念しております。

そうなんだ。うちの地元でもやらないかな・・・と思われる方、ともかく応援したい、多くの人に知らせたいと思われる方・・・応援よろしくお願いします

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

それでは、また。

コメント (2)
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