あみの3ブログ

国の登録有形文化財(建造物)【円筒分水槽】 魚津市東山、南砺市井口

水争いを解消するため、川やため池などの水源から地下の導水管で水を引き、サイフォンの原理で水槽に水を湧きあがらせる。そこから溢れ出た水を、耕作面積や利用比率で案分した取水口から水路に流す仕組みで、(水源の水量が多いなら多いなりに。少ないなら少ないなりに)公平な供給を目的とした農業用水利施設。

農家の水争いという殺伐とした問題や、サイフォンの原理という難しい理屈を抜きにして、大きな円筒形のプールというか水槽から大量に水が湧きあがり、溢れた水がしぶきを立てながら水路に流れていく様は観ていて飽きない。

全国的にも珍しく、富山県には5か所存在しているそうです。
そのうち魚津市の「東山分水槽」は昭和29年(1954)に、また南砺市の「赤祖父円筒分水槽」は昭和24年(1949)に完成し、共に2020年4月3日国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。


日本一美しい円筒分水槽
魚津市東山にある「東山分水槽」


片貝川の水を対岸(左岸)にある貝田新円筒郡水槽から片貝川の地下(サイフォン)を通して受け取っています。
直系9.12m、受益面積1800haの規模を誇り、令和2年にはポケットパークが整備され公園のようになっています。








住所;富山県魚津市東山
地図;





県内最古で最小(直径3.4m)の円筒分水槽
南砺市井口にある「赤祖父円筒分水槽」


人気アニメにも登場し、聖地巡礼の場にもなっているそうですよ♡
上流の赤祖父ため池から地下導水管(サイフォン)で引き入れ、流域面積(105.7ha、141.7ha、154.2ha)で案分した水量を3か所の水路で下流に供給しています。








住所; 富山県南砺市川上中521
地図;


※見ごろは水量が豊富な4月から7月ころで、冬場は湧き出る水が少ないようです。
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