楽しいコンビニ！ その3

数年前、監禁されていた女性が部屋から逃げ出し、コンビニに駆け込んだという事件がありました。
コンビニは数々の便利さを持っていますが、そのなかでも近隣の住民を安心させる「交番」的な役割は重大なのではないでしょうか。
もちろん、近所の人が勝手にそう思っているだけでしょうが…。

深夜に外出していると、人気のない通りに、煌々と明かりを放つコンビニが見えると何か安心するものです。
トイレを拝借したい、女性なら怖い男性に狙われていそうな時の避難場所に、道に迷ってしまった時に…コンビニ行けば何とかなるという信頼があるのです。
あの無駄に思える照明も防犯の役目を果たしていると思いませんか。
店員さんは、強盗に襲われる危険もあり大変ですが、いまや私たちの生活には欠かせない存在だと思うのです。

数年前のことです。
コピー機のそばに財布を置き忘れて帰ってきた私ですが、財布の中の身分証明書 から住所を見つけたアルバイトの高校生らしき男の子が、同僚の女の子と一緒に私の住まいまで届けてくれたことがありました。
その店員さん、以前から「だらしのない格好で無愛想な子だなぁ」と思っていた人でした。
とり急ぎ感謝のことばと、失礼かもしれないけどとお礼に二人に1000円づつ渡しました。
予期せぬことに思いっきり無邪気な笑顔で照れていた男の子はいつもの店員さんとは別人のようでした。
プライベートでは誠実ではにかみやな彼の人柄を知ってたまらなくうれしかったのと同時に、こんなことが当たり前に行われる日本ってすばらしい国だなぁと思いました。
外国では考えられないことでしょう。

さまざまな犠牲を払ってコンビニで働く人たちに心から感謝の気持ちとエールを送りたいと思います。
コンビニ会社の方たちはあまり暴利をむさぼらず、良心に照らし合わせて商品開発を続けていただくようお願い申し上げます。

おわり