昭和38年4月、小学校の入学式の日に撮ったと思われる私の写真です。かなり「おデブ」ですね。今は、ガリガリなのに(^^;
都内の公立小学校ですから制服などないのですが、なぜか入学式から一定期間はみんな同じような紺の上下を着ていました。
撮影場所は東京タワーがよく見える3階の廊下。わかりにくいかと思いますが、手すりの間から材木を浮かべた運河が少しだけ見えます。この運河も埋め立てられ、今では緑道公園に姿を変えています。
この社宅には私以外にも子供達が大勢いましたが、皆私よりも年下で、私が「はじめての小学生」でした。そのためか、私には参考にできる「前例」がなく、集団登校や地域の行事など、なにもかもが初体験でした。
しかも、私は幼稚園に行っていなかったため、教室の中に知り合いはゼロ。それはそれは心細い、小学校生活のスタートでした。
しばらくすると友達もでき、学校を楽しいと思えるようになったのですが、思わぬ「敵」が私を待ちかまえていました。それは、学校給食。
私の時代は、食べ終えるまで家に帰してもらえませんでした。今でも時々話題となる「膜ができる脱脂粉乳ミルク」も大嫌いでしたが、こんなのはまだ可愛い方でした。
私の天敵は、生野菜と夏みかん。揚げ物には必ず千切りキャベツが付いてきましたが、漬け物以外の生の野菜をほとんど食べたことがなかった私には、手のつけようがありませんでした。
その結果、先生の目を盗んでふきんで包みランドセルに放り込む、という「技術」を開発するに至りました(^^; そして数日後、カビが生えたそれを母に見つかり怒られる....という顛末を繰り返したものです。
もっとも、学校給食のおかげで私は鍛えられ、今では好き嫌いがほとんどありませんし、生野菜も大好き。今は給食を残してもかまわない時代だそうですが、食糧自給率が40%を切った日本の子供達がそれでよいのかと、心配になります。