写真は美加ちゃんが一緒に住んでいた頃の鈴木オートです。
先日も触れましたが、「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」では、残念ながら一平と美加ちゃんが再会するシーンを目にすることはできませんでした。
ところが、美加ちゃんと一平は、まだつながっていたようです。
六ちゃんと菊池先生が、東京駅の新幹線ホームから九州へ新婚旅行へ出発するシーン。
「一平くん、お祝いに一曲弾いてくれるかと思って、期待してたんだけど」
「どうせおれは音楽向きじゃなかったんだよ」
というやりとりがありますが、ノベライズ本では二人のセリフの間に、こんなやりとりが挿入されています。
「あのさ、六ちゃん」
「ん?」
「これ頼む。福岡のあいつに渡してくれないかな」(と、バンド演奏を録音したテープの入った箱を渡す一平)
「あいつ?」(と、とぼける六ちゃん)
「美加ちゃん、なんて言うかしらね」(と、混ぜ返すトモエさん)
「手の込んだ嫌がらせだとおもうんじゃねぇか? なんせ、へたくそだからな」(と、とどめをさす則文さん)
映画本編には登場しなかったやりとりですが、「美加ちゃんがまだ福岡にいる」という設定であったことが、うかがえます。
台本にあったのに何かの理由でカットされたシーンなのか、それともノベライズだけのお話しなのか? (昭和34年から)5年後の二人の関係が、とても気になります。