私の三丁目

映画「ALWAYS 三丁目の夕日」と共によみがえるあの頃、そして今

紡がれた12のエピソード

2007-10-31 00:00:05 | 映画「三丁目の夕日」

10月30日は映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」関連本の発売ラッシュでした。コンビニと書店を回り、「日テレ屋」Web からオーダーした「オフィシャルフォトブック」を除く3冊をゲットしましたが、私のお薦めは西岸良平さんの原作コミックを集めた「三丁目の夕日(続)映画化特別編」です。

「三丁目の夕日」が映画の原作であることは言うまでもありませんが、私は、どちらかといえば「舞台と登場人物はほぼ同じでも、ストーリーは別」という、印象を持っていました。

ところが「三丁目の夕日映画化(続)特別編」を読むと、「続・三」の脚本は原作のエピソードを大切に紡いだものであることがわかります。

目次の後の見開きページには、12のエピソードが採り入れられた「続・三」の主なシーンがリストされています。

しかも、原作のエピソードがそのまま脚本になっているのではなく、実に自然に、無理なく、大切なポイントだけが上手に取り入れられているのです。

映画を観た後でこの本を読めば、「三丁目の人々の泣き笑い」を別のアングルからもう一度楽しめてしまう、そんな感じがしました。

私のお気に入りは最後のエピソード「霜焼け」。私を泣かせた「トモエさんと美加ちゃんのやりとり」のルーツはここにありました。

映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」公開まであと3日。時間よ止まれ....。

「即席カレー」の記憶

2007-10-30 00:01:23 | 映画「三丁目の夕日」

オーザック「ALWAYS 続・三丁目の夕日に登場するあのカレーの味」をゲットしました。これでハウス食品さんの「続・三」コラボ商品は完全制覇です。とんがり Corn を除けば、いずれもカレーかカレー味。全部食べると、私のカラダまで「三丁目の夕日色」に染まってしまいそうです(^^;

ところで、"ライスカレー" を初めて食べたのはいつ頃でしょうか? 私の記憶のいちばん奥(むかし)にあるのは、上京直後に住んでいた木造アパートの廊下にある炊事場で、母が作ってくれた「即席カレー」です。

4~5歳の時の記憶ですから怪しいものがありますが、三角おにぎりのようなカタチのモナカの中にカレー粉が入っている、少し変わった即席カレーでした。

カレーといえばハウス。私はこの即席カレーもハウス食品の製品だと思っていたのですが、最近ネットで調べてみたところ、モナカカレーはヱスビー食品の製品だったことがわかりました。こちらでその写真を見ることができます。

ヱスビー食品さんの Web サイトによれば、「ヱスビー即席モナカカレー」が発売されたのは、映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の舞台となった昭和34年の8月。一箱5皿分で価格は35円、発売1年後には月産5万個という大ヒット商品になったそうです。

遡ること約35年前の大正15年、当時の浦上商店(現ハウス食品)が「ホームカレー」を、その2年後には初代「ハウスカレー」を発売。そして昭和24年には「即席ハウスカレー」が発売されました。

「即席ハウスカレー」はその後昭和50年まで販売されていたそうですが、今回映画の公開に併せて発売された「続・三」コラボの復刻版(写真左上)は、昭和40年頃の味をベースにしているようです。

実は今年4月には、発売当時のパッケージをほぼそのまま復元した「即席ハウスカレー(復刻版)」が限定発売されています。前作「ALWAYS 三丁目の夕日」の中でヒロミさんの買い物カゴに入っていたのは、こちらの「即席ハウスカレー」ですね。(写真左下)

ところで、コラボ商品にはオーザックにも即席ハウスカレーにも「映画 ALWAYS 続・三丁目の夕日に登場するあのカレー(の味)」と書かれています。

茶川さん、ヒロミさん、淳之介の三人が一緒に「即席ハウスカレー」を食べるシーンを、再び見ることができるのでしょうか?

ネタバレになるためここではあえて伏せておきますが、実はその答えは「ちょっと微妙」なのです。

映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」公開まであと4日。淳之介と茶川さんが、ヒロミさんの作った "ライスカレー" を食べることができますように....。

「三丁目色」に染まる秋

2007-10-29 08:08:26 | 映画「三丁目の夕日」

テレビでは映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」本編のCMに加えて、コラボCMが流れはじめました。日曜日には日本テレビ系でナビ番組「ALWAYS 続・三丁目の夕日 予習・復習スペシャル」が放送されました。

そんな中、近くの東宝シネマズを覗いてみたところ、ここではすでに「続・三」がはじまっていました。

ただし、はじまっていたのは「映画」ではなく「ポップコーン」。「あの頃カレーはごちそうだった」というコピーと共に、「カレーポップコーン発売中」のポスターが掲示されていました。

早速、300円のカレーポップコーンを買い求めてみました。カップが「三丁目オリジナル」でなかったのは残念でしたが、ピリっとした大人向けの濃いめの味付けで、なかなかおいしかったです。

公開を目前に控えた今週は、いろいろなイベントや書籍発売が予定されているようです。
▲月曜日には、東京メトロ日本橋駅に「ALWAYS ギャラリー」がオープン。

▲火曜日には、「ALWAYS 続・三丁目の夕日オフィシャルフォトブック」、「三丁目の夕日の時代 日本橋編」、「三丁目の夕日 続・映画化特別編」、「My First Big SPECIAL『特選 三丁目の夕日』11月号」などの書籍が一挙に発売。

▲公開前日の金曜日から、セブンイレブンで「ALWAYS 続・三丁目の夕日フェア」がスタート。
世の中が一気に「三丁目色」に染まりはじめました。短期間で一気に盛り上がるからこそイベントなのでしょうが、「祭りの後」のことを考えると、少しずつでもいいから長く続く何かがあればいいのにと思ったり....。

映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」公開まであと5日。みなさん、チケットの手配をお忘れなく!!

昭和の鉄道模型をつくる

2007-10-28 00:01:23 | 私的「三丁目の夕日」

週刊パーツ付ジオラマ制作マガジン「昭和の鉄道模型をつくる」です。売れているそうです。買っちゃいました(^^;

正確に言うと、私の「昭和病」を見かねた奥様が、お誕生日プレゼントとして年間予約してくれました。彼女いわく「今、中高年の財布がねらわれている」そうです。確かに....。

あのテレビCMにやられてしまいました。「創刊号だけ、780円だからいいでしょ?」と言って購入しましたが、もうハマってしまいました。でも、完成するのは一年後。それまで我慢できるか....。

できませんでした(^^; 「にわかテツ」になってしまい、田舎のローカル線を走っていたキハ25の2両編成とC57+客車2両、それにTOMIXのレールセットとパワーパックを速攻オーダー。

我が家にNゲージを常設する場所などあるわけがなく、食卓を不法占拠しましたが、4週間で撤退することになりました。沿線風景を完成させるための、お金も時間もないことに気がついたからです。

心を入れ替えて、毎週送られてくる「昭和の鉄道模型をつくる」に地道に取り組むことにしました。これならば、一年待てば 60cm 四方の「私の三丁目」ができるからです。

そんな私の目に飛び込んできたのが、「日テレ屋」で販売されている「夕日町三丁目ジオラマ」。ディテールのこだわりには、驚きを通り越してあきれてしまうほどです。これならば、一年かけて「私の三丁目」を作らなくても、「本物の三丁目」を手に入れることができるのに、価格が....。

税込388,000円。最初は3万8800円だと思ったのですが「さんじゅうはちまん、はっせんえん」の間違いでした。ハハハ、もう笑うしかありません(^^;

茶川商店がやってきた

2007-10-27 06:47:04 | 映画「三丁目の夕日」

汐留の「日テレ屋」で買ってきた「ALWAYS 続・三丁目の夕日 駄菓子詰め合わせセット」を開封してみました。お菓子6点に文芸雑誌「純青」のハガキが入っています。

パッケージを開けると、そこには飛び出す絵本のような茶川商店が現れます。とてもかんたんな作りなのですが、想像していたよりもいい感じで、懐かしさが漂います。背景が夕焼けの日本橋なのに、あまり違和感を感じさせずに三丁目ワールドに引き込まれます。

さて、中身の駄菓子はというと「ふ菓子」「粉末コーラ」「(ベビースターラーメンのような)やきそば屋さん太郎」「ビッグかつ」「(かっぱえびせんのようなかたちの)やまとの味カレー」に「前田のクラッカー」。

「ビッグかつ」は比較的最近のお菓子のような気がしますが、「前田のクラッカー」は懐かしいですね。

私が小さい頃は、四角いクラッカーにドロップのような形状のコンソメスープが付いていました。本来はお湯に溶かしていただく「固形スープの素」なのですが、キャンディのようになめてみて、はき出した経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか(^^;

「粉末コーラが渡辺のジュースの素だったらよかったのに」と思われた方は少なくないかもしれません。

今では販売されていない商品ですから仕方がないのですが、もう一度、オレンジ色に染まったベロを鏡で見たかったような....。「渡辺のジュースの素」にはグレープとパインのフレーバーもありましたが、やはり基本はオレンジ。

ストローやスプーンでよくかき回しても、飲み終えた後のコップの底にはまだ粉末が残っていました。さらに水を加えて残った粉末を溶かしても、もうジュースの味はしなかったのを覚えています。

映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」公開まで、いよいよあと7日。先行発売されたグッズを楽しみながら、気持ちはますます三丁目色に染まってゆきます。

昭和36年 -- あの窓から

2007-10-26 10:02:21 | 私的「三丁目の夕日」

映画「ALWAYS 三丁目の夕日(前作)」を2度目に観た直後、私は昭和36年=上京した頃住んでいたアパート周辺を、約46年振りに訪ねてみました。当然ながら当時のことを覚えているはずはなく、家族4人が住んでいた2階建ての木造アパート「T荘」が建っていた場所を探し当てることはできませんでした。

その後、薄れつつある母の記憶を頼りに現地を訪ねること3回、ようやくT荘のあった場所にたどり着くことができました。

信じられないことに、T荘は名前を変え、母が記憶していた場所に残っていました。少なくとも築後50年は確実に経過しているであろう木造アパートは、新しい住民の方々と共に健在だったのです。

この写真は、当時私たち家族が住んでいた部屋の窓です。木戸からアルミサッシに変わっていますが、金属製の手すりは当時のままだと思います。この手すりの模様は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」に登場する鈴木オートの六ちゃんの部屋のそれに、とてもよく似ています。

母によれば、引っ越し直後で友達のいない私と弟は、いつもこの窓から外で遊ぶ子供達を寂しそうに眺めていたそうです。可哀想に思った母が、ご近所のお子さんに10円玉を渡して「この子達を駄菓子屋さんへ連れて行ってくれないかしら」と頼み、私たち兄弟はそれをきっかけに外でみんなと遊ぶようになったと聞かされました。

夕方になると遊び場の近くには、ラッパを鳴らしながら自転車に乗ったお豆腐屋さんがやってきました。あの窓からみた風景は夕日町三丁目そのものでした。

サントラで泣く

2007-10-25 00:12:06 | 映画「三丁目の夕日」

10月24日に発売されたばかりの「ALWAYS 続・三丁目の夕日」のオリジナルサウンドトラックCDです。

このサウンドトラックCDには「ネタバレの危険」がありますので、まだ映画をご覧になっていない方は、公開までジャケットを見ない方がよいかもしれません(^^;

ただし、映画をご覧になった日の夜には、ぜひじっくりと聴いてみることをお薦めします。

きっと、DVDの発売を待たずして、脳内スクリーンに「続・三」の感動シーンを映し出してくれると思います。

ネタバレになるため詳しいことを書けないのが残念ですが、特に「踊り子」~「再会」には泣かされます。というか、今この記事を書きながら「踊り子」を聴いている私は、本当に涙を流しています。

前作の回想シーンと共に茶川さんのナレーションが流れるクライマックスシーンで使用されるこの曲を聴けば、翌日再び劇場へ足を運ぶことになるかもしれません。

「なんだ、前作と同じメロディばかりじゃないか」と感じる方も、ぜひ、もう一度目を閉じて聴いてみてはいかがでしょう?

映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」公開まであと9日。

蘇る日本橋

2007-10-24 16:23:30 | 映画「三丁目の夕日」

東京都交通局から発売されている2008年版「都電のある風景」カレンダーの表紙と、ALWAYS STYLE 誌に掲載された映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の一場面を並べてみました。

カレンダーの写真は「昭和29年の日本橋を渡る都電」で、左の煉瓦造りの建物が帝國製麻本社ビル。そして、ALWAYS STYLE 誌の写真の右下にもこのビルが映って、いや正確には「描かれて」います。

「描かれた」方の場面は、「続・三」のスポットCMや予告編にも繰り返し登場していますから、みなさんにもおなじみだと思います。

アングルが違うため、一見しただけでは気がつかないのですが、注意深く2枚の写真を見比べると、映画では、日本橋だけでなく、建物の煉瓦の並び、窓枠、周辺の木立までもが、完璧なまでに再現されていることがわかります。

そっくりの絵を並べて間違い探しをするゲームがありますよね。そんな気持ちで写真を見比べると、「あ、ここも同じだ」の繰り返しで、「蘇った日本橋」に感動すら覚えてしまいます。

なお、帝国製麻本社ビルの全景写真は、「現帝国繊維さんの Web サイト」で観ることができます。

映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」公開まであと10日。もうすぐ、昭和34年の日本橋がスクリーンに蘇ります。


エンドロールにも感動が

2007-10-23 19:55:47 | 映画「三丁目の夕日」

映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」のエキストラに参加した際にいただいた、おみやげです。

「映らないところに映画の神様は宿る」ということで、私たちは「神様が宿るために」がんばりました。まぁ、別の言葉でいえば、映っていなかったということですね(^^;

実は以前、一度だけですが、テレビドラマのエキストラに参加したことがあります。スタッフの方には親切にしていただきましたが、当然ながら「お客様」扱いではありませんでした。

このような「先入観」を当然のこととして、九段会館で行われた撮影に参加させていただいたのですが、「続・三」のスタッフの方々は、私の「エキストラに対する先入観」をみごとに壊してくれました。

ボールペン一本が相場の謝礼ではなく、このような思い出に残る特製グッズをわざわざ用意してくださったことはもちろん、いろいろな場面でみなさんの「思い」を感じました。

たとえば、撮影前の座席決めにあたっては、同行者を同じグループで隣同士にしてくださったり、ロビーで控え室が空くのを待っている間に話し相手になっていただいたり....。映画もさることながら「作る人たち」まで大好きになってしまった参加者は、私だけではなかったと思います。

映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」のエンドロールには、各会場のエキストラの人数が正確に記されています。「涙腺崩壊」で視野がぼやけていたため、数字は覚えていませんが、その数計940名あまり。

たとえスクリーンに映し出されなくても「自分がこの映画作りに参加した一人としてカウントされている」ような気持ちになり、映画の内容とは別の感動がこみ上げてきました。

東京国際映画祭先行上映へ

2007-10-23 07:01:20 | 映画「三丁目の夕日」

「運」や「コネ」がなくても、公開前に映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を観ることができる唯一の手段。昨夜行われた「東京国際映画祭の先行上映」に行ってきました。

監督の言うように「大変なことになっているオープニング」に驚かされた後、カメラは一気に夕日町三丁目の人たちの日常へ。そして「ALWAYS 続・三丁目の夕日」のタイトルバック。

前半はどちらかといえば笑えるシーンやクライマックスへ向けての伏線が描かれ、後半は一気に感動の波状攻撃。涙腺全開、いや涙腺崩壊モードへ突入です。

別れのシーンで美加ちゃんがトモエさんに言うセリフには、「監督ぅ、そんなの反則じゃないですかぁ」というくらいに泣かされました。

あっという間に2時間27分が過ぎ、エンドロールの後、客席からは拍手がわき起こりました。

先行上映を観て、公開日がますます楽しみになりました。もう一度この目で確認したいシーンがたくさんあります。

映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」公開まであと11日。幸運にも一足早く鑑賞することができたというのに待ちきれません。