私の三丁目

映画「ALWAYS 三丁目の夕日」と共によみがえるあの頃、そして今

名脇役の本番

2008-05-25 22:59:11 | 映画「三丁目の夕日」

九段会館のホールに設置されたスクリーンです。六ちゃんたちが石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」を観ている映画館内のシーンに映っている名脇役たちは、みなさんこのスクリーンに目線を合わせて演じています。

ただし、撮影時に「嵐を呼ぶ男」が上映されたのではなく、スクリーンは反射した光を観客に当てるためのものだったようです。

2階の待機場所から1階に降りて着席した後、若干の座席入れ替えがありました。その間も、メークさんに髪を直されたり、はじめての経験が続きました。私には、スタッフの方がハンチング帽をかぶせようとしたのですが、いくら押し込んでも入りません。

小学生の頃毎年支給された黄色い帽子の中に、58センチメートルという私の頭のサイズに合うものがなく、大変恥ずかしい思いをした記憶があります。図らずもこの日、私は帽子にまつわる「昭和の記憶」を呼び戻してしまったのでした。

私の頭に収まらなかったハンチング帽は、後ろの列の男性の方が着用して、本編にしっかりと映っているようです。

その後、「スクリーン前で踊るスタッフの方の動きに合わせて盛り上がるように」という演技指導があり、数回のテークを経て、名脇役達の本番はあっという間に終わりました。

出番を待つ名脇役たち

2008-05-24 20:59:25 | 映画「三丁目の夕日」

九段会館ホールの2階廊下で、出番を待つ名脇役のみなさんです。

名脇役達の年齢、性別、装いなどにあわせて、ここでにわか仕立てのカップルやグループが生まれました。

この時の並び順によって撮影が行わる1階席の座席が決まったわけですが、私たちのようにペアで参加している場合は隣り合った席にしていただくなど、この場を仕切っていた安達助監督さんの気配りには、本当に頭が下がる思いでした。

まるで、「映画撮影のためのエキストラ」ではなく「エキストラの思いで作りのための映画撮影」か、と感じてしまうような「おもてなし」。

多くの名脇役たちは、作品だけでなく、作品を作る人たちまで好きになってしまったはずです。

この後、名脇役たちは1階へ移動して、撮影に臨みました。

名脇役の衣装

2008-05-23 21:16:26 | 映画「三丁目の夕日」

今日は名脇役の衣装のお話です。穴が空いている部分を強調してみました(^^;

控え室に入る時に堤真一さんとすれ違った時から、私は「ハイテンション・モード」に。この衣装を渡された時には「おぉ~っ、衣装もしっかりエージング(!?)しているんだなぁ。なんか本格的だぞ~っ」などと、何事もよい方へと受け取っているワタクシがおりました。

着替えた後は、ヘアメークです。

事前に送られてきたメールに「昭和30年代風の短髪に出来る方は、カットしてきて下さい」と書かれていたため、前日に床屋へ行って「昭和34年頃の短さにしたいんですけど」と言ったところ、ご主人が張り切ってしまい、ちょっと困りました(^^;

同じくメールには「昭和30年代の髪型のまま帰る場合があるので、何でもいいので帽子を用意しておくと便利です」とあったものですから、その「覚悟」をしていたのですが、スプレーとドライヤーで軽くセットされただけで終わってしまいました。

一組早く受け付けを済ませた奥様の方は、レトロなスーツに着替え、かつらをかぶって変身していたため、このあたりから「なんか、扱いが違うなぁ」と感じ始める私がおりました(^^;

その後、他の名脇役さん達と一緒に内堀通りを行進してホールへ移動。待機場所となった2階席へ向かう途中の通路には、モニターの前に陣取る山崎監督を発見。撮影開始を待つ間も、「続・三の現場にいられること」だけで私は幸せでした。

名脇役たちの行進

2008-05-22 15:50:15 | 映画「三丁目の夕日」

大きな白いビニール袋を手にした人たちの行列が、内堀通りを行進しています。着ている服も髪型も明らかに現代のものではなく、まるで過去からタイムスリップしてきたかのような装いです。

すれ違うスーツ姿のビジネスマン達は、この行進を見ていったいどのように思ったことでしょう?

2007年2月19日、映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」のロケが東京・九段会館で行われました。この写真はその際のひとこまです。

当日、会館内の控え室で昭和の衣装に着替え、メークアップを終えた名脇役達は、自分が着てきた「平成の衣装」を白い大きなビニール袋に入れ、撮影が行われるホールへ向かって内堀通りを行進したのでした。

もちろん、私も奥様も名脇役の一人でしたので、この行進の中にいたわけです。ただ、奥様の衣装はよそ行きのスーツだったのに、私は虫食い穴があいて袖口の伸びたいかにも貧相なセータ姿でした(^^;

その時には恥ずかしさよりも、「続・三」の撮影に参加させていただけるという高揚感が勝っていた私ですが、後になって「間一髪」だったことを知ります。

なんと、九段下交差点に面したあるビルの中では、この日のこの時間帯に、私が関係していたあるプロジェクトのミーティングが開かれていたのです。

後でそのことを知った私は、関係者に遭遇せずに済んだ幸運を神様に感謝したのでした。でも、仮に誰かに見られたとしても、「絶対に、絶対に」参加したかったんですけどね(^^;

三丁目を支えた名脇役

2008-05-21 20:28:22 | 映画「三丁目の夕日」

こんばんは、名脇役のアヒルです(^^;

今日は、映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の DVD 発売日。映画公開時とは比較になりませんが、久々に世間が三丁目色に染まっているようで、うれしくなります。

ブログなどを拝見すると昨日「豪華版」が届いた方もいるようで、今回も特典ディスクが凄いことになっているとか。気になって、昨夜はなかなか眠れませんでした。

結局、Amazon から荷物が届いたのは今日の午後2時過ぎ。「キター!」という奥様からのメールを受け取った時、私は「夕日町三丁目の舞台になったと言われている港区の旧西久保巴町付近」を歩いていました。

急いで帰宅したものの、こういう日に限って急ぎのメールが多く、なかなかパッケージを開封することができません。ようやくテレビの前に座ることができたのは、夕方になってからでした。

今日は息子の帰りが遅いため、夕食は奥様と私の二人だけ。「夕飯はコンビニかマックにしてしまえっ」ということで、彼女に夕食作りを放棄してもらい、二人で DVD をチェックすることに。

最初に再生したのは本編の九段会館のシーンです。コマ送りで私たちが「部分的に出演(!?)」していることを確認した後、特典ディスクへ。

メニューから「三丁目を支えた名脇役」というタイトルを見つけ、最初に再生したところ、本編の物語以上に泣かせるテロップに感動しました。なんて素晴らしい方々に巡り会えたんだろう、心の底からそう思いました。

このコンテンツでは、本編でカットされてしまったエキストラが登場する全シーンを見ることができます。たとえ一瞬でもこの作品に関わることができ、このようなカタチでその「証」までいただけるなんて....。「名脇役」になれて、本当によかった。