九段会館のホールに設置されたスクリーンです。六ちゃんたちが石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」を観ている映画館内のシーンに映っている名脇役たちは、みなさんこのスクリーンに目線を合わせて演じています。
ただし、撮影時に「嵐を呼ぶ男」が上映されたのではなく、スクリーンは反射した光を観客に当てるためのものだったようです。
2階の待機場所から1階に降りて着席した後、若干の座席入れ替えがありました。その間も、メークさんに髪を直されたり、はじめての経験が続きました。私には、スタッフの方がハンチング帽をかぶせようとしたのですが、いくら押し込んでも入りません。
小学生の頃毎年支給された黄色い帽子の中に、58センチメートルという私の頭のサイズに合うものがなく、大変恥ずかしい思いをした記憶があります。図らずもこの日、私は帽子にまつわる「昭和の記憶」を呼び戻してしまったのでした。
私の頭に収まらなかったハンチング帽は、後ろの列の男性の方が着用して、本編にしっかりと映っているようです。
その後、「スクリーン前で踊るスタッフの方の動きに合わせて盛り上がるように」という演技指導があり、数回のテークを経て、名脇役達の本番はあっという間に終わりました。