きせかえ touch で「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」のテーマをダウンロードしてみました。なかなかいい感じです。言うまでもなく、スマートフォンどころか、携帯電話などというものは、昭和39年には存在しませんでした。
「その前に名を名乗れ、おまえ誰だ? 菊池? そんな奴、俺は知らねぇな。おい、六。菊池っての知ってるか?」
「さて、だい(れ)だっぺ?」
という、則文さんとロクちゃんのやりとりは、笑えるだけでなく、この時代に青春を送った世代ならば、誰もが「わかる、わかる」と頷いたはずです。
携帯電話とは異なり、トイレやお風呂と同じように、電話は一家に一台しかないのが当たり前で、彼女に電話をする時には、常に「彼女以外の誰か」が出てしまうリスクがありました。
それでも「彼女と話をしたい」男どもは、「彼女が、せめて妹が出てくれますように」と祈りながらも、時として、あるいは毎回、まだ会ったこともない彼女のお父さんとの闘いから、逃げるわけにはいかなかったのです(笑)。
「ロクちゃん以外の誰か」の中でも、「もっとも避けたい人物」である則文さんに受話器を取られてしまったあげく、ガチャンと切られてしまった菊池先生の気持ちがよ~くわかるシーンでした。