山頭火つれづれ-四方館日記

放浪の俳人山頭火をひとり語りで演じる林田鉄の日々徒然記

ふるさとの水だ腹いつぱい

2011-08-12 23:54:34 | 文化・芸術
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―四方のたより― KAORUKO紙芝居板「北の旅」最終篇

 「六日目 七月二九日」

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 宿のすぐそばに黒岳ロープウェイの乗り場があります。私たちもロープウェイに乗って、山に行き景色を見たり散歩をしました。
 層雲峡から旭川の旭山動物園までは一時間くらいで行きました。動物園は人、人、人がいっぱいそれにとても暑かったけれどお母さんと一緒に、ペンギン、アザラシ、レッサーパンダ、チーター、キリンなどいっぱい見てまわりました。ここでは「もぐもぐタイム」といって、いろんな動物のエサやりを見せてくれるのですが、その時はどこも人がいっぱいで、並んで待つのが大変でした。お父さんは「暑さにダウン」といって、途中から車の中で休んでいました。
動物園のそばにある中華のお店で昼食をとって、それからは小樽をめざしてまっしぐらです。高速の道央道に入ると、スピードもどんどん上がります。四時前にはホテルにチェックインして、すぐ市内見物に出かけました。ちょうど「小樽がらす市」というのがあって、いろんなガラスのお店が並んでいました。私はあるお店でマグネット作りを体験しました。四センチの四角のガラス板に、色とりどりの小さな丸いのや三角のガラス玉を自由に並べてもようを作るのですが、材料がいっぱいあって、あれかこれか迷っては、なかなか形が決まりません。おもしろいけれど意外とむずかしいものです。
それから町を歩いて、いくつかお店を見てまわりましたが、ホテルの夕食の時間が迫ってきて、ゆっくりできなかったのはちょっと残念でした。

「七日目 七月三〇日」

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朝早く起きたお父さんは、ひとり車で出かけ、小樽運河などを見てきたそうです。
お母さんと私は八時過ぎに起きましたが、そのときにはもうお父さんは帰りのしたくをしていました。朝のバイキングをしっかりと食べて、ホテルを出たのは九時過ぎでした。
車は昨日通ってきた道央道を引き返します。飛行機の時間のこともあって、今日はどこへも立ち寄れません。車を返して空港に着いてから、お母さんといっしょに、いろんなお店を歩きながら、おみやげやお弁当を買いました。
飛行機は長いかっ走路を走って、勢いよく空へ飛び立ちました。高い空の飛行機の窓から北海道の景色が見えます。心の中で私は「さよなら」とお別れを言いました。

―山頭火の一句― 行乞記再び-昭和7年-215

8月12日、曇、よいおしめりではあつた。
今朝の湯壺もよかつた、しづかで、あつくて、どんどん湯が流れて溢れてゐた、その中へ飛び込む、手足を伸ばす、これこそ、優遊自適だつた。
緑平老から返信、それは珍品をもたらしたのである。
早速、小串町まで出かけて買物をする、両手にさげるほどの買物だ、曰く本、曰く線香、曰く下駄、曰く何、等、等、等。
南無緑平老菩薩! 十万三世一切仏、諸尊菩薩摩訶薩、摩訶般若波羅蜜。

※この日句作なし、表題句は8月4日の句。

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Photo/小串の駅舎-小串町は昭和31年豊浦町に編入された

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Photo/机に盆の花-ぽんぽん菊

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