山頭火つれづれ-四方館日記

放浪の俳人山頭火をひとり語りで演じる林田鉄の日々徒然記

年も経ぬ祈る契りは‥‥

2006-03-12 00:11:15 | 文化・芸術
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<今日の発言> PCトラブルのご難

 先の日曜(3/5)の夜からずっとPC故障の災厄に見舞われていた。
HPを弄っていたらどう無理が祟ったか、まったく動かなくなった。
仕方なく再インストールを試みるも、これもいっかな受けつけてくれない。
どうやら素人の私などの手には負えない重症と観念して、専門医に救急治療を要請。
ドクター曰く、ハードディスクと冷却ファンの取替が必要との診断。
哀れ、PC本体はお預けの身と相成り、今夕ようやくご本懐あそばした次第にて、
ちょうど一週間ぶりのお目見えとなりました。


<歌詠みの世界-「清唱千首」塚本邦雄選より>

<恋-21>
 天雲のはるばる見えし嶺よりも高くぞ君を思ひそめてし  元良親王

続千載集、恋一、女に遣はしける。
寛平2年(890)-天慶6年(943)。陽成天皇の第一皇子。和歌上手、風韻の聞こえ高く、徒然草や大和物語などに逸話を多く伝える。元良親王集は女性との贈答歌の多いことで異色の歌集。後撰集以下に20首。
邦雄曰く、第十五代集続千載・恋の巻首は、風流男(みやびを)として聞こえた元良親王の作。選者二条為世の見識であろう。雄大にして鮮明、晴々として実にほほえましい。音吐朗々たることで有名であったという親王の面影を彷彿させる、と。


 年も経ぬ祈る契りは初瀬山尾上の鐘のよその夕暮  藤原定家

新古今集 恋二、摂政太政大臣家に百首歌合し侍りけるに、祈恋。
邦雄曰く、六百番歌合きっての高名な作。恋の成就を祈願参籠したが験は現れぬままに満願、今宵も晩鐘は鳴り、よその恋人たちの逢う時刻。複雑極まる心境を圧縮して万感を余情にこめたところ、無類の技巧である。だが父・俊成は「心にこめて詞に確かならぬにや」と冷たくあしらい、定家の作をさほど認めていない、と。


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