山頭火つれづれ-四方館日記

放浪の俳人山頭火をひとり語りで演じる林田鉄の日々徒然記

死にそこなって虫を聴いている

2004-10-29 04:12:57 | 文化・芸術
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山頭火のモノローグ

 途上、愕然として我にかえる、―― 
母を憶い、弟を憶い、――
また父を憶い祖母を憶い姉を憶い、―― 
なんのための出家ぞ、なんのための行脚ぞ、――
法衣に対して恥ずかしくはないか、――
袈裟に対して畏れ多くはないか、――
万人の布施に対して何を酬ゆるか、――