Aloha Spirit

古代ポノの教え、太古ハワイ・ムーの記憶、大自然からのメッセージ

古代ハワイ物語 7

2016-10-02 11:22:03 | 古代ハワイ・クムリポ
アロハ ウハネ

高貴なハワイアン達の生活

 古代ハワイの社交場は、位の高いチーフたちの中で行われ、国の方々より優れたエンターテイナーを招待しました。美しい男女は、香り高いマイレの蔦やシダの衣装に花々でデコレーションしたものなどを身にまとい、藁葺き屋根の草の宮殿で夜集まるのでした。放浪する吟遊楽人、フラのダンサー、詩人、神話や伝説の語り部など色々な芸人がロイヤル・ファミリーにその技を披露しにやって来て、楽しませていました。人々はラウハラ・マットに座り、ククイ・ナッツの灯りの中で夜を楽しんだものでした。
 当時のハワイアンは、特に神々の話を聞く事を好みました。自然と密接に生活していたので、歌う鳥たちの話、滝壺に降り注ぐの滝の様子、風にそよぐ葉っぱのざわめき、大風の唸り声、大波の叩きつけるような音、火山の噴火や雷の音など自然の様々な様子を物語にしたものが大好きでした。そのどの自然現象にも自然の神様が登場することになるのです。
 
  詩や神聖なチャント、伝説や伝統の語りなどは、最高の文化的エンターテインメントと考えられていました。その中でも最上とされたのが聖地で行われた古典フラです。今日と同様にこれらのパフォーマーたちは芸術家として大変に尊重されていました。
  詩人が村にでやってくると大変な歓迎を受けます。招待した家族の家に招かれ、食事を共にしたり、寝泊りもさせてもらいます。灯りが消えた後の夜を共に過ごす相手も当てがわれます。その相手となる者はそれを大変光栄に思うものです。

  語り部は、天空を真珠や雲に乗って飛行する神々の話をしました。物語によっては、神々が人間に大変似た行動をとるような内容もありました。雲の中で愛の営みを楽しんだ後に結婚し、しばらくは幸せに夫婦として暮らしているのですが、お互いに愛想を尽かし喧嘩が始まり、雷が鳴り響き、離婚するといったような神話もありました。
  神々は、生活が単調で退屈になってくるとTa Ao Po (タ アオ ポー)という幽霊界に行き、幽霊たちのふざけた様子を見に行って退屈しのぎをしたものです。時には、幽霊の体の中に入って死者たちの中に混じり遊ぶ事もありました。まさか神が幽霊に化けているとは死者たちは思っていないのを見て楽しむのでした。
  ハワイでは人間の女性が神々に好かれる事もあり、女性たちもそれを好みました。神が人間に恋をして言い寄るという事もしばしあったのです。遠距離恋愛はなかなかうまくいかないので、神は人間の姿になり、その女性に言い寄り一緒に暮らし始めます。夫婦として楽しく暮らし子供も作りしばらくは幸せに暮らしますが、やがて地球での生活と妻が退屈になり、浮気をするようになります。それにも飽きてきて、高次元の世界に帰りたいという気持ちになります。すると神の姿に戻り、半神半人の子供たちを残し、神界へと去って行くのです。

  神話や伝説の語り部は、神官でもあり、カモフラージュの技のマスターでもありました。物語の中には神官たちの秘儀も編み込まれていたりします。その内容を理解できる者と出来ない者がいたことでしょう。神官である男性あるいは女性は、祈りや神聖なチャントを物語の中に組み入れる場合に内容を一切変えてはいけないという掟がありました。一語一句正確に語り又発音しなければ、その意味は失われてしまうからです。

以下の物語は、昔昔の語り部たちが神話、伝説、チャントを編み込んで語ったものの一部です。


巨大な白い鳥

  天地創造がされる以前、世は全くの暗闇に包まれていました。天界の上に海があるだけでした。その海の中にまだ生命はありませんでした。なぜなら神がまた生き物を創っていなかったからです。地球にも生き物はまだ誕生していませんでした。ただ太平洋が広がっているだけで波もない静かな海でした。

  巨大な白い鳥が天空高くより現れました。その大きな広い翼を広げ、華麗に飛行するとそこには虹が出来ました。その鳥は、天なる父ターネと聖母Uウリ ア 'ナ'ナの使いとして天地創造の役割を遣わされたのです。炎が出ている赤茶色の大きな卵を翼の間の背中に乗せています。そして海の方へど翼を左右に傾けてながら下降していきます。優美に海の表面を飛行し、その卵を落とすスポットを探しています。
  ここだという場所が見つかると上に急上昇し、卵を落としました。来た時と同じ滑走路辿るように、左右に体を揺らしながら再び天界の王国へと消えて行きました。

  中から吹きです炎の巨大な卵はもの凄い水飛沫を上げて、静かな海の上に叩きつけられました。そして、爆発し幾つもの破片に砕けて溶岩がロケットのように方々へと飛び散ります。その勢いに駆られて、海には大きな波が色々な方向へと誕生します。燃える炎の塊は、水面に雨のように降り、パチパチ、バンバンと唸るような音をたて、その音は宇宙にまで鳴り響いて届きました。新しく生まれた小島たちは、しばらく飛び回り、水面を上がったり下がったり、浮き沈みを繰り返し、やがて海は再び静けさを取り戻しました。小島たちは、海の底にしっかりと根を張り一箇所に定着します。このようにして、この諸島は生まれたのでした。

続く。。


マラマの十字 太陽と月の女神であり、太陽が空にない時間帯、ターネ神の子供たちが平和でいられるように見守っている。




今週も愛・喜び・感謝に意識を向けてポノな一週間をお過ごしください。

ク-プナ(ご先祖さま、龍たち)、天使たちにいつも見守られていることを忘れないように



aloha&pono




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 古代ハワイ物語 6 | トップ | 古代ハワイ物語 つづく。。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

古代ハワイ・クムリポ」カテゴリの最新記事