Aloha Spirit

古代ポノの教え、太古ハワイ・ムーの記憶、大自然からのメッセージ

マカヒキ祭

2010-03-09 19:27:01 | ハワイ
古代ハワイのお祭りといえば、年に1回のマカヒキ祭です。一般的には、ロノ神を祀るとされています。その理由には、ロノが豊穣の神であり、このマカヒキ祭は、いわゆる収穫祭である為です。ロノ神は、土地と平和、雨、雷、風の神とされており、農業にはかかせない雨をもたらしてくれる神として、次の季節の豊作を願って行なわれるお祭です。古代は月の暦で生活していた為、祭の時期は、その年によって多少ずれますが、今の太陽暦の10月末から11月上旬にはじまり、2月末から3月上旬にかけて終わります。

これはプレアデス星団(すばる星)がハワイ諸島の東に昇りはじめる日からはじまります。太古にカウアイ島に到来した人々がプレアデス星団からやって来て、農作の知恵を教えてくれたという伝説があり、それ以来その方角に向かって感謝を贈る習慣になったのではないかという言い伝えがあります。月の暦で四ヶ月間、プレアデス星団が見える期間はずっとお祭りです。それ以外の八ヶ月は、クー神が司り、農作業などの労働の季節でしたが、このマカヒキの時期に入ると仕事は日常の必要最低限の仕事以外は一切してはいけないという仕来りでした。最初の四日間は完全に仕事をやめ、リラックスして体を安めます。その後は、三つの段階に分けて祝祭が行なわれました。

最初の期間には、スピリチャル・クレンジング(浄化と清め)を行い、ホ‘オクプ(お供え物)を神に捧げました。タヒチアンの到来以降、アリ’イというチーフたちの制度ができた時代には、この最初の時期に税金として、豚、タロ芋、さつま芋、干し魚、カパやラウハラの敷物などがアリ‘イたちに納められました。通貨のなかった時代には、食料を税金として納めたのです。ホ‘オクプ(お供え物)は、ロノ神を祀る島々の地域ごとにあるヘイアウ(聖地)に持っていきお供えしました。またアフプア’アというコミュニティーごとにある石の祭壇にも供えられました。

第二の期間は、祝宴が繰り広げられます。フラを踊ったり、唄を唄ったり、スポーツ(ボクシングやレスリング、ボーリングなどのようなものから、カヌーやサーフィン競技)などを楽しみ、食事も多いに用意されました。

マカヒキの期間は、戦いも一切禁じられており、すべてが中断されます。

最後の節目は、ヴァ‘ア’アウハウ(奉納品を乗せるカヌー)にお供え物をたくさん積み、ロノ神へ捧げる意味で海に流します。

ハワイ語とは、マカヒキとは「年」という意味で、収穫の時期からまた新しい農耕の年度を迎える事を示します。マカヒキは、おそらくマカリ‘イ ヒキに由来します。マカリ’イ ヒキとは、プレアデス星団の事です。

ちょうど今頃がマカヒキの最後の季節になるわけですね。

アロハ ポノ
コメント
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