あきじの気まぐれ日記Ⅱ

「あきじ」が日頃、撮影した鉄道・バス・船など
様々な写真などを紹介して行きたいと思います。

東海汽船「橘丸」進水式

2013年11月08日 | 船ネタ
11月6日、三菱重工下関造船所江浦工場で東海汽船と鉄道建設・運輸施設整備支援機構が
発注した貨客船「橘丸」の東海汽船発注の命名・進水式が行なわれました。
当日は仕事の休みと合ったので行って来ました。
進水式を見学したのは、2011年11月の三菱重工下関造船所での
川崎近海汽船「シルバー・プリンセス」、先月の佐渡汽船の「ときわ丸」に続き3回目。

下関駅でふくふく号さまと合流し三菱重工下関造船所江浦工場に向かいました。


工場内に入ると、命名・進水式で進水する橘丸を見る事ができました
2011年11月に川崎近海汽船のシルバープリンセスの進水式を見学した際とは
見学場所が反対でした。逆光で撮影には厳しい条件でした。

今回は東海汽船が進水式見学ツアーを組んでおり、
ツアー客と来賓、社会見学に訪れた幼稚園・小学校の園児・生徒も見学に多く
訪れていたので一般の方々は反対側になった様です。
一般の見学者も含めて多くの見学者が訪れていました。

船首には同社のマークも入れられています。
船名はまだ隠されています。

10時55分から命名・進水式が始まりました。

式典には音楽隊も演奏で式典に花を添えています。

船名が命名される。船名は「橘丸」
命名されると隠されていた船名が現れます。
戦前から昭和48年まで活躍し「東京湾の貴婦人」と呼ばれた名船「橘丸」を継承。
2代目「橘丸」として建造されました。

推進システムはディーゼル主機関直結のプロペラと
電気駆動プロペラを組み合わせた
タンデムハイブリット方式を採用し、低燃費や低騒音に効果があるそうです。
また当所建造船としては初めての電子制御燃料噴射装置を搭載。
排ガス中の二酸化炭素や窒素酸化物を低減、排ガスエコノマイザーにより
燃費の節減が図られているそうでエコな貨客船となっています。

鐘の合図で最終の作業が進められる。

船体に止めてある器具を外されます。
この後、最終の作業が終了した事が報告されます。

いよいよ支鋼が切断されます。

支鋼が切断されると、シャンパンが割れ船体が動き出します。





支鋼が切断されて船が滑り降りていく姿は、感動しますね!

進水後、タグボートに曳航され艤装ドックへ移動します。
船体のカラーリングはトリスウイスキーのキャラクターデザインを手がけた
イラストレーター、柳原良平氏がカラーリングを担当。
黄土色とオリーブ色のツートンカラーに仕上げられます。

作業場には進水式の作業予定表などが貼られていました。
中々見れる物ではないものでは?

「橘丸」スペック
総トン数:約5,730t
全長:約118m
全幅:約17m

航海速力:約19ノット
主機関:2サイクルディーゼル1基 + 電動機1基 
推進加勢:可変ピッチプロペラ1基 + アジマススラスター(電動駆動)1基

旅客定員:八丈島まで(近海区域)約600名
     御蔵島まで(沿海区域)約1,000名
コンテナ積載:34個

2014年6月に引き渡され、7月1日に就航予定です。
就役後は東京・竹芝桟橋~三宅島・御蔵島・八丈島間の航路に就航します。

「橘丸」は同社の「かめりあ丸」の代替船として建造されました。
就役後は「かめりあ丸」は老朽化のため退役します。

「橘丸」について詳しくは↓
http://www.tachibanamaru.com/