おうどうもん(Oudoumon People of Hakata)

福岡周辺における祭りや四季の移ろいを・・・・・・

2016 御霊モミジは見ごろだった 3 (12名の侍女たちの御霊は錦秋の森に安らかに眠る)《大分県耶馬渓町》

2016年12月06日 06時56分47秒 | 日記

 

 御霊モミジと呼ばれているのは、長い階段の上に御霊神社があるからだ。

御霊という少し不気味な神社の名前は、戦国時代黒田官兵衛の時代までさかのぼるという。

豊前築城の城主だった宇都宮氏が官兵衛らに討たれ、宇都宮氏の侍女12名がこの地まで落ち延びたという。

武家の時代負けたほうは、女子供を含め一族郎党まで根絶やしにされた。

12名の侍女たちも黒田勢の追手の手にかかり、この地で最期を迎えたといわれている。

憐れんだ人々の手により彼女たちの御霊を慰めるために、御霊神社が祭られたという。

錦絵のような風景の向こうには、悲しくてやるせない歴史の一面が残されていた。