「ブレーメンの音楽隊」の斜め前に
「聖ヨハネ教会」がある。
ドミニコ修道院の礼拝堂として使われていた、
1297年に初めて文献に登場する教会です。
この教会には中世的なエピソードがある。
当時 生きた人間を壁に塗り込めば災いから
建物を守ることができるという信仰があり、
この教会でも二人の修道士が志願して幽閉され、
窓から通りかかる人から食料や水の施しを
受けられるようにしてあったが、
彼らの生命は長くは続かなかった。
しかし、当時の法王はこの行為を利己的と非難し、
彼らを聖人とは認めなかったため、
穴はふさがれ彼らの行いは
人々の記憶から消えてしまった。
19世紀半ばの教会修理の際、
この話を覚えていた人により空間が見つかり、
彼らの屍が実際に発見されたという。
今も外側に見られる十字架型の穴は、
後に彼らを記念して造られたもので
また 壁上部には、口を開いた
修道士の顔が二つある。(写真〇内)