彫金の店に案内される。
その店の商品棚に
”人の手”の形したものが気にかかった。
「ファティマの手」というそうだ。
「ファティマ」とは
イスラム教の開祖である
預言者ムハンマドの4女の名前で
彼女は 誠実で慈悲深く
常に貧しい人を思いやり
病気をわずらう人の手当を
すすんで行っていたことから
イスラム世界では理想の女性像とされている。
そのファティマの手をかたどったものは
モロッコでは” 幸運のシンボル” として
邪悪なものから身を守り
救いの手が差し伸べられると
信じられているので
ドアのノックや 壁掛け
ペンダントやキーホルダーなどの
アクセサリーに用いられているのだそうだ。
我が右手をじっと見てみたが・・・