なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

35分切れ負け

2007-01-27 02:16:04 | Weblog
 趙治勲杯囲碁大会のことを話しましたが、勝にこだわってか、あるいは趙治勲杯に拘ってか段位を低く申告する人の話をしました。
 但しもし本人が「自分の申告が真っ当で、他の人がインフレではないのだろうか」と反論されると、再反論しにくい気分は残る。
 それでも、「この大会は日本棋院も関係しているようだから、段級の基準はそれに準拠して・・・」とか「相場みたいなものが有るでしょう」とは言えそうな気はしますが、どこと無くアンフェアな感じと”さもしい”様な気はしますが、そのことに拘ってブツブツ言っているのもなにやら恥ずかしいみたいな・・・自己嫌悪のスパイラルに陥ります。
 そういうことで、同じ大会についてですが話題を変えます。
  実はこの問題とは別に、少なくとも私にとって大きな問題がありました。
 このほうが厳しいかも知れないのです。
この大会は1日で4局打ちます。
 スケジュールは、受付・開会式・午前の部で2局・昼食・午後の部2局・表彰・閉会式となる。
 小さな碁会所レベルの規模なら、これは半日で出来そうですが、予定では350人の大会ですから、時間の余裕はたっぷりとは無い。
 そこで対局はアナログ式の手合い時計を使用して、一人35分切れ負けです。
これで、概ね1時間で1局は消化する。
 8人のグループで、勝VS勝・負けVS負けみたいに、ほぼ自動的に次の対局相手が決まりますから、その辺は運営側の指示がなくてもスムースに行きます。
 結局順調に大会が進行するために、時間の制約が35分なのです。
苦手タイプの人と当たったとしても4局中1局か2局の話ですが、時間は全ての対局に関係しますからね。
 マア初めから分かっていることだし、切れ負け制ならそのように打てば良いのだけれど、計画的に時間を使うというのは難しいでしょうね。
 切れ負けというルールが嫌いなんです。
  なんでアマは切れ負けなのか?
    最大の理由は1日で多数局こなさなければいけないからでしょうか?
  使用しているアナログ時計では秒読み機能が無いし・・・
 (デジタル時計では秒読み機能は有るけれど普及していないかも)
現実問題として、局面にもよるでしょうが、どこかで考えることを切り上げる思い切りのよさも必要でしょう。
 そのためには、簡明を心がけるということだろう・・・しかし勝負事です
  ”もしかしたら勝負所”という場面で”サラサラ”は出来ないでしょう
 チャンスと見たら時間も注ぎ込むと思う
  もし時間をかけても妙案は無かったり、達しなかったとしたら・・・それも勝負の綾かも。
 要するに戦いの呼吸も大事ということでしょうか?
となると、時間を含めた戦い上手は、難解定石とか見慣れない布石に導いていくかも知れないですね、そうなると相手にとって見慣れた庭で、当方にとっては見知らぬ土地での戦いとなる・・・
 それでも、そういう状況を避けてばかりいるのも気合が悪いし、難しいものです。
 要するに日頃の練習で慣れて置くことですか?
だけど、35分碁がスタンダードでは無さそうですから、それに慣れておくといのも変かな?
 本番で時間切れになったらなったで仕方無いと腹をくくっておく方が良いかも知れません・・・意識しなくても35分で収まる碁だって結構あるはずだし。
 そのように心に決めれば少しは気が楽というものです
それに勝負事ですから、私が苦手の”時間”というものを相手はもっと不得手かもしれませんから
  碁会所とかコミュニティでは時計を使うことが稀ですから、もしかしたら時計使用という件に限って言えば私の方が有利かも知れない・・・
 前回の経験で言うと、私は概ね時間切れにならない程度には時間を一杯一杯に使ったのですが、相手は時間・時計を過度に意識してか早打ちが多かったような気がする・・・ということは、私は「35分切れ負け」で文字通り切れ負けを恐れているのだけれど、もしかしたら相手には「切れ負けを恐れるために、早打ちによるミス」が出るかも知れない・・・
 結局は時間も自分との戦いなんでしょうね