なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

シーズンイン

2007-01-19 00:22:41 | Weblog
 こんばんは囲碁ではなくて、食いしん坊の話です。
 月曜日の夜にNHKの「ふるさとに乾杯」だったか、そのようなタイトルの番組を見ました。
  「ふるさと・・・」まさに故郷の静岡市清水区だったので、背景に映っている景色を懐かしく番組を見ましたし、高齢の人にはまだ方言が残っている、というか生活の中に生きているようで何だか嬉しくなりました。
 高校を出てからは40年は経ちますから、比率で言えば18:40で圧倒的な差ですが、根っこは初めの18年の方に有るのでしょうね。
  そう言えば、これから我が家はあることの「シーズンイン」ですが、元はと言えば故郷で目にした光景とか、母のよくやっていたことから始まっています。
 それは冬なればこそ家庭でも安心して出来る・・・干物つくりです
   そこから発展?してスモーク・燻製も出来る
田舎の浜では(昔の風景ですが)猟師さんが取ってきたアジとかイワシとかを開いて浜ですのこに並べて干物を作っていました。
  これを漁師の家の祖母ちゃんたちが乳母車とか、小さなリヤカーなどで行商したものです。
 魚屋さんの店に並んでいたものも、こういう干物だったと思います。
  だから、食生活・田舎の風景・習慣・味覚の思いでなどが詰まっています
 この場合は冬とは限らず、漁があればやっていたとは思う
  ともかく、太陽の光と浜を吹いていく風で出来上がる(昔は蝿も多かったけど)
   これは売り物の形のそろったアジなど
 家の近くの突堤では小アジがよく釣れました。
一度など兄と二人で2本ずつの竿を使って、バケツで1杯も釣って帰って、母を喜ばせるより、寧ろ困惑させたことがあります。
  小アジですから12,3cmでおいしいのですが、調理には手間がかかります
このサイズはたいていは唐揚げですが、何といっても量が多いので7人家族とはいえ一度では食べきれない
  だから近所に配っても残ってしまい、100匹は越える小アジは母の手で干物になった。(ミニサイズの干物)
 さてそういう経験があり、最近の干物は天日で作るのは稀で、殆どは工場の乾燥冷蔵庫の中で出来るという知識があったので、いつの頃からか自分で干物を作ろうと思っていた。
 ベランダで洗濯物みたいに干しても良いし、専用の干物ネットなら尚安心(蝿だけでなく、猫時にはカラスにやられる)。
  自分の好みの味で、原材料も信頼できるのです。
 最初は妻も半信半疑でしたが、論より証拠、ベランダでも出来ることが証明できました。
  好みで・あるいは季節で塩分を変えたり、唐辛子を使ったり、みりん味にしたり自分で出来るのが楽しい、いい魚が手に入れば後は問題はお天気です。
 そこから出発して、スモークに発展しました。
  本屋さんの料理とか手芸などのコーナーで本を探したりして・・・オジサンがこのコーナーに留まるには勇気とエネルギーが必要です。
 これは肉類なども使いますから、液に漬け込んだり日数がかかるので、出来上がりを逆算したり、計画的にやらなくてはいけない。
 基本的には安い材料をいかにおいしく食べるかがテーマです。
   自分の手間賃は考えていないから出来るのですね
  スモークチキンとか、冬ならサーモンあるいは鮭、鱒など材料が多いです
   そのほか蒟蒻でもチーズ、貝類も・・・生ハムは難しいけれど
 そして家でたいした道具も無くて出来るのがこの季節
温度が低いから傷まないし、乾燥していてよく乾く
  ビーフジャーキーとか、スモークサーモン作りなどはこの時期
 たいした量は作りませんが、上手に出来ると楽しくなります。
それでスモークサーモンなどは、温度を上げないで煙に当てるために、我が家では超大型冷蔵庫は無いのですから、夜中にかなり冷え込んだベランダで作ることになります。
 またジャーキーの場合も煙を使うので部屋の中では出来ないし、ベランダでもあまり派手には出来ない
 ということでどちらも真冬の深夜にやることになる。
   煙を出しても御近所も気がつきませんからね
    長々と前置きが続きましたが、ここでやっと碁の登場です。
 炎は出しませんが、火を使うし煙が出るので放置しておいても問題は無さそうですが、それでも万一の危険とクレームがあってはいけないので側にいることになります。
  火の気はありますがかなり寒い
   真冬の深夜北向きの小さなベランダで・・・熱源は七輪の炭などで・・・防寒着を着てうずくまっていたり。
 本を読んでいることになりますが、概ね定石とか詰め碁の本を見ながら火の番です。
  干物も燻製も手間とか苦労を考えたら、出来上がったものを買ったほうが安くて楽かもしれないけれど、眠気も寒さもものともせず・・・趣味とはそういうものなんでしょうね。