あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

君だけに愛を

2010-01-07 08:47:32 | TGシングルレビュー

A:君だけに愛を
作詞:橋本淳/作曲:すぎやまこういち/編曲:すぎやまこういち
B:落葉の物語
作詞:橋本淳/作曲:すぎやまこういち/編曲:すぎやまこういち
(1967年12月25日発売)※68年1月5日説もあり



【君だけに愛を】
右はシャララ~ 左もシャララ~状態のじゅり界の流れに逆らって、本日取り上げますのはコレ!
寅年ですもの、やっぱり新春1曲目は、王道トラソングよ~ 

作曲者すぎやま先生は、タイガース初期シングル四部作を、交響曲を念頭において作曲なさった
そうで、「君だけに愛を」は、交響曲でいう4楽章になりますね。まさに終章にふさわしい高揚感
を味わえる、アゲアゲな一曲ではございませんか!

タイガースの代表曲って、売り上げは「銀ロマ/花首」が一番みたいですけど、アテクシ的には
やっぱりこの曲ですわ!

♪チャリ~ン(←ギター) ベ ボンボンボンボン・・・(←ベース)
とまずはオカルトチックなイントロね~と思いきや、
♪オープリーズ オープリーズ♪
って唐突な懇願(しかも反則声)。続いて
♪僕のハートを 君にあげたい♪
君が欲しい~とかじゃなく、あげたいって・・・・・・あんたは女子か!
例の君だけに~の黄金の人差し指できゃあきゃあ言わせた後は
♪僕の胸のつぶやきを♪
で表拍をカンカン叩いてたドラムが変則になって、ベースと一緒に煽るのね~
このあとの♪チャチャ~チャン♪とか、GSっぽーい音のギターもいいです。
♪同じくタッチしーたーいー♪の後の♪チャチャンチャ~ン♪とかね。

(※表現力がないのでチャ~ンとかばっかりの文になっちまいスミマセヌ)

間奏のギターは、教則本のアルペジオ練習みたいなフレーズですけど、後半はカッコイイメロに
なってますわ。

そして、シンプルな伴奏なれど、それを補って余りあるのがコーラス!
男声コーラスでオクターブ半の音域があるというのはホントにすごいです。びっくりです。
一瞬ゴ○ペラーズと間違え・・・・・・・・はしませんけど~
このコーラスを際立たせるために、アレンジはあえて抑え目なのかしら?

シンプルにバンドのみのサウンドで、ロック度高め。
でも、どことなくウエットな質感の音色と、乙女チックな歌詞。
これぞGS!って感じがしませんか~~

ところで。
だいぶ前のことなんですが、某動画サイトで、この曲のライブ音源(同窓会ではない)がUP
されてたんですけど、あれはすごかったわ~!観客が。
♪君だけに~♪きゃああああ~~
♪君だけに~♪うんぎゃあああああ~~

みたいな。もう理屈じゃなくて脊髄反射で叫ばずにいられない~って雰囲気でした。
で。その音源について、どこに収録されているものなのか、わかる方はいらっしゃいますでしょうか。
音源のみだったんで、たぶんアルバムだと思うんですが・・・

やっぱりこの曲は、「乙女の嬌声」が入って完成、なのだと思いますんで、ぜひあの時聴いた
ライブ盤を手に入れたいです。
もしご存知の方がいらしたら教えてくださいませ。


【落葉の物語】
「君の美しさはバロックだ」
建築家の故・黒○紀章氏は、かつて、妻で女優のナントカさん(忘れた)の美貌を、こう言って
褒め称えたとか。
ならばアテクシはこう言いたい。「落葉の物語・・・この曲の美しさはバロックだ!」

あれ~~、皆さん、ついてきてますか~?

というわけで、タイガースのクラシカル路線の楽曲群にあっても、一味違った味わいなこの曲。
曲全体を通して伴奏の主役はチェンバロ!
ストリングスをかなり抑え目にしたアレンジは、ロマン派以降とは一線を引いた作風となって
おります・・・・という気がする。

イントロがチェンバロで、続いて、
♪長い 坂道♪
という歌いだしの節回しに、どうしても
♪そばかす なんて♪
という一節が浮かんでしまう人はアテクシだけじゃないはず。

Aメロ一回目はユニゾンで歌っていて元気でかわいらしい感じ。
2回目はアンソニーじゅりのソロで、甘~い声。

間奏部分のコーラスは、ストリングスでやってもよかったと思うんですが、どうでしょう。
これだと、トッポの声質のせいか、ちょっと合唱コンクール風に聴こえます~。
そういう雰囲気をあえて狙ってのことかも知れないですけど。

全体的にクラシックムードで統一されてますが、展開部に入る前のドラムが、やけに威勢がよく
シャープな音で、ここらへんに唯一、バンドとしての主張みたいなのが出てるのかな~なんて
思ったり。

詞の面では、君愛のさらに上を行く意味の無い歌詞がステキ。
愛のショコラテって何ぞや?
コートに包んだら、チョコ溶けるで~とか言っちゃダメなんですよね(笑)

いずれにしろ、B面傑作群の1曲であることは間違いなさそうな、美しい曲でございます