あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

素晴しい旅行

2009-07-23 16:48:50 | TGシングルレビュー

A:素晴しい旅行
作詞:山上路夫/作曲:沢田研二/編曲:井上尭之
B:散りゆく青春
作詞:山上路夫/作曲:森本太郎/編曲:クニ河内
(1970年7月1日発売)


「モナリザの微笑」の次に、なんでいきなりコレかといいますと、シングル15曲のクレジットを見て
飛び込んできた「作曲:沢田研二」の文字。
TG時代、既にシングルの作曲を手がけていたとは!タイガース知識ゼロのアテクシには驚きでしたわ。
こんな若いころから、超絶美形の上に作曲まで!凄いわ~
そうと解れば、どんな曲かぜひぜひ聴いてみたいじゃありませんか。
さっそくシングルレコードもヤフのオクで落の札でございますわよ。おほほほほ。

解散半年前にリリースされたこの曲の頃には、熱狂的なGSブームも下火になって、
タイガースと言えどもちょっと勢いがなくなってきていた頃のようですね。
しかし、ルックス面では後期タイガースの方が、ナチュラル?でフツーにカッコイイ系のファッション
でなかなか素敵です。
バンドの音自体も初期と比べてかなり上達しているように感じません?

-------------------------------------------------------------------------------
【素晴しい旅行】
イントロはビートルズの「I feel fine」に似てます・・・よね?
というかAメロのギターもそれっぽいですよね。
♪どこかにいい事あるよ♪
いきなりハモッってます。この高音はシローさんなの?最初から最後までバッチリハモってて
気持ちいいです。
サックス(バリサク?)とラッパで明るくファンキーな印象。
♪荷物などいらないさ 何も 愛だけが 僕達の荷物さ♪
ってものすごい青い感じの詞がイイですね。
サビのコーラスはバリトンボイスの人が地響きのように目立ってます。
間奏のギターソロ、この頃はとっぽは居なかったので、タロウさんですか・・・
ギター二本あると思うんだけど、いわゆる「リフ」の部分弾いてるのは誰かしら。
謎です。誰か教えて~~。
♪いいことが~ いいことが~ あるよ♪
♪二人して~ 二人して~ ゆこうよ♪

「いいこと」「二人して」って若じゅりの声で繰り返し歌われると、いい年こいて、何だか本当に
ステキな未来が広がって行くような錯覚に陥っちゃう?
しかしベースが凄いですよね。ラスト近くののベベベベなんて痺れますよ。
こういうところが「黒いフィーリング」ってやつかしら。

最初聴いたときに「ビートルズのあの曲じゃん」って思ったんですけど、曲名がわからなくて、
フンフガフンと鼻歌で歌って、アイフィール ふぁーいん~♪のところでやっと「I feel fine」だわ~
って判明しました。
じゅりのボーカルは初期の曲より上手くなってるけど、これはコーラスワークを味わう曲ですよね。
「美しき愛の掟」「嘆き」のような、じゅりのソロ曲っぽい曲と対極にある気がします。


【散りゆく青春】
♪知らないまああちを~ 歩いてみたあい~♪

・・・ってスンマセン。だって、そんな感じの曲なんだよ~~。暗っ!
詞は女目線での別れ歌ですね。内山田洋とクールファイブでもいけそうです?!

一応頭からいっときますと、イントロはチェンバロorチェレスタのような硬い鍵盤の音
(大正琴じゃないことを祈ります)にオルガンの哀愁ある音色が続き、
♪あなたともう会えない 二人は別れてゆくの♪
Aメロ前半はじゅりの声のみでしっとりボーカルが入り、
♪やさしい言葉を言えずに~♪
後半からは「あ~あ~あ~」ってムード歌謡っぽいコーラスが入ります。
ちょっとクドめにAメロを2回繰り返して、
♪だけどそれも今日で終わり~♪
サビからはじゅりの声にも一層情感が・・・と思いきや、そうでもないな~。
元気がないというか。これは別れの失意、諦念などを歌唱で表現しているのか、
あるいはレコーディングの時オナカが空いていたのか!
と冗談はさておき、なぜか最後の和音はメジャーで終わります。編曲渋い!