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あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

Jewel Julie 追憶②

2009-06-23 17:06:10 | アルバムレビュー
※①の続きです。
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じゅりの顔は似てるけど・・・背景が謎だわ。その後光は観音様?


ジャケ裏写真の顔部分アップ。メイクのせい??怖いよぉ~
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6.ジュリアン
「ジュ~リアン あなたの笑顔は 日ご~とにそっと~♪」・・・えっ、違う?
だって「ジュリアン」と言えばプリプリでしょ・・・・反射的にこっちしか浮かびませんわ!
あ、ド頭からボケはいらない?そりゃ失礼しました。
えー、こちらの「ジュリアン」はマイナーコードで基本静かな曲ですが、ダガッタ ダガッタ ダガッタ♪
と符点のリズムで音が上がっていくあたりの演出がスパイスになってます。
まあ、ドラマの効果音みたい、とも言えます・・
ところで、ひとつ疑問があるんですが・・・ジュリアンって、男性の名前でいいんすよね?
(ジュリーとかジュリアなら女性だけど。)
歌詞は愛する女性に向けた歌みたいな感じなんですが・・・・
あと、「あのこと」ってずっと「あの娘と」だと思ってた・・・「あのこと」のことは「事」の意味なのね~
で、よけい頭がこんがらがっちゃうんですが。なんとも謎の多い曲です。

7.衣装
マイナーコードで始まるけど終わってみたらアラ不思議、メジャーになっている!
短い曲だからといって侮れません。注意して聴いてみると9小節目から10小節目のところで転調
してるんですね。
怪しげな、不穏な感じさえするオルガンの前奏のあと、歌が入ると思わぬ方向にメロディーが進行
していきます。
そして、この詞もまたまた意味深ですわ。
ジュリアンの後日談のようでもあり、この曲順もなかなか考えられているなと。

8.ヘイ・デイヴ
ああ~カッコイイ!このギター。ド頭だけじゃなくて、途中で入る何気ないラフな音に惹かれます。
井上さんVer.を生で聴いてみたかった。
奇跡元年ライブでデイブさんへの哀悼の意をこめて歌われ、話題になりましたね。
ブルースっぽい井上節のイントロでググッと。サリーの優しさがにじみ出てるような歌詞でホロリと。
思わずこっちまで一杯飲みたくなる1曲です。
じゅりの歌、♪おまえの 持ってるぅ♪の「る」の上がりきってない気持ちフラットな甘声がたまんないです。
ラスト12発のドラム、音色のあるドラムっていいますか、痺れます。必聴!

9.悲しい戦い
コレですよー!大好きな曲。やっぱり1曲はこういうファンキーで重めのサウンドが無いとね。
じゅりは不良っぽくラ行が巻き舌になってます。
後半のコーラスとの掛け合い→ギターソロの流れ最高。バンドだぜ!って感じ。
井上バンドは余計な打ち込みとか無いからいいですね。
あと、スゴイ見せ場があるわけじゃないんですが、不思議とベースが耳に残ります。
しかし、これもサリーの作詞とは意外です。こんな中島みゆきの「宙船(そらふね)」みたいな詞も
書くんですね~。(って、こっちが先か)

10.バイ・バイ・バイ
これも速水さんだったのね!そうとは知らず、けっこうお気に入りでよく聴いてました~。
軽快なサウンドでちょっとフォークっぽい印象も受けますね。
個人的に、速水さんは曲より詞がいいと思う。
あと地味ですが、伴奏で一番音が動いてるのがベース。硬めにクールに弾いてます。

11.追憶
シングルなんで割愛。過去レビュー記事は→こちら
半年前の記事ですが、我ながら、がんばって書いてた?(・・・というか最近がふざけすぎなんだな。
しかし、東海林センセイのアレンジはレビュー魂をそそるかと。)

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【感想】
前作の「ある青春」はバラードメインのフルオケサウンドでしたが、本作はどちらかというと3枚目の
「今僕は倖せです」に近い感じ。主な編曲が大野さんだからでしょうか。
とは言っても、じゅりセルフプロデュースの「今僕は~」は、正直、曲の出来にばらつきがあるのに比べ、
コチラはグッとクオリティーが高くなってます!
歌詞カードの冊子に「チーフ・アレンジャー大野克夫」とクレジットされてますし、編曲はすべて
大野さんなので、このクオリティーの源は「大野サウンド」なのでしょう。
(大野作品に造詣が深くないのではっきりとは言えないけど~)
このバンドのキモである井上さんのギターの魅力をきっちり引き出す、「うるさすぎない」音作り
素晴らしいですよね。(と、同意を強要)
個人的に好きな曲は「書きかけのメロディー」「悲しい戦い」。歌唱に重点を置くと「四月の雪」ってことで。
しかし、この時期の井上バンドはステキです。クリエイターとしても、岸部、速水の作詞陣に大野、井上、
沢田の作曲陣(分け方に思いっきり異論があるでしょうが、アテクシの独断ですんで。)のバランスも良く、
しかも皆、若くてカッコイイ!(←そこか!
外部の作家陣を入れず井上バンドのメンバーだけで作り上げた音楽の結晶
まさにJewelな一枚です

Jewel Julie 追憶①

2009-06-22 08:47:18 | アルバムレビュー


『JEWEL JULIE 追憶 』(1974年9月10日発売)

1.お前は魔法使い
作詞:沢田研二/作曲:沢田研二/編曲:大野克夫
2.書きかけのメロディー
作詞:沢田研二/作曲:大野克夫/編曲:大野克夫
3.親父のように
作詞:岸部修三/作曲:速水清司/編曲:大野克夫
4.ママとドキドキ
作詞:沢田研二/作曲:大野克夫/編曲:大野克夫
5.四月の雪
作詞:沢田研二/作曲:沢田研二/編曲:大野克夫
6.ジュリアン
作詞:速水清司/作曲:速水清司/編曲:大野克夫
7.衣装
作詞:岸部修三/作曲:大野克夫/編曲:大野克夫
8.ヘイ・デイヴ
作詞:岸部修三/作曲:井上堯之/編曲:大野克夫
9.悲しい戦い
作詞:岸部修三/作曲:大野克夫/編曲:大野克夫
10.バイ・バイ・バイ
作詞:速水清司/作曲:速水清司/編曲:大野克夫
11.追憶
作詞:安井かずみ/作曲:加瀬邦彦/編曲:東海林修
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世間では(といってもじゅりファンだけだけど~)Pleasure Pleasureツアー&ニュー「満タン」シングル
の話題で持ちきりのご様子。あちこちにコンレポや新譜レビュー記事がUPされていて、見ていると
寝不足になりがち~
そうなるとアマノジャクのアテクシとしては、違うことをやりたくなるわけですの。おほほほ。
まあ、しばらくの間ライブはおあずけだし、新譜はもっと聴きこまないとレビュー書けないし~
と言うわけで、大方の流れを無視して、アルバムレビュー(年代順)を進めます。
需要が無くても書き倒す!それが箱クオリティー!

・・・・・ということで、さて、5枚目のオリジナルアルバムとなる本作、いきなり恐縮ですが、
11曲目の追憶いらないんじゃ・・・・サウンド的に、すっごく浮いてますけど~~!
シングル曲を入れたほうが売り上げUPするからかしら?まあいいけど。
あと、このアルバムの中で「好きだな」と思っていた曲がすべて大野克夫さんの作曲だったので、ちょっと
ドキッっとしました~。
全く自覚無かったけど、なにげに大野サウンド、好きなのかしらアテクシ。
・・・・ってその話はまあ、置いといて、井上バンドで一から作った、文字通りバンドサウンドなんですねー。
速水さんもけっこう曲書いてるんですね。日頃歌詞カード見てないから気がつきませんでした。
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1.お前は魔法使い
じゅり本人作詞作曲作品の中でも、人気曲ですよね。
何てったって出だしのオルガンの音がいい!・・・とそれに続くギターのキュッキュ~ン♪もすごくいい!
曲編成はシンプルなんですけど、Aメロとサビでじゅりの声色が違うのでメリハリ効いてると思いません?
前半はやんちゃな男っぽい声でサビの部分でメロウな歌い方になるという・・・・コーラスのフゥー♪
もいいですわね~。
いい曲なんですけど・・・あの~その~歌詞が一部ちょっと好みじゃなくて。
「ほおずりしたくなる」とか、「ふるいつきたくなる」とか(←特にこっち)、若干オヤジくさい表現
が趣味じゃないんですよね。
ごめんよじゅり。メロディーは好きだから~

2.書きかけのメロディー
大好きな曲です。しみじみと心に沁みるメロディーが素敵。出だしの「ピアノとじゅりの声メイン」の
部分がとてもいいので、リードギターの入りはもうちょっと後でもいいかなと思っちゃうんですが、
その分2番で入るフォルテの刺すようなピアノの音が印象的。さらにギターのアルペジオがかぶせられて
ドラマティックな仕上がりになってます。
このギターがまた固めの音で渋いんですよね~
歌の聴きところは♪愛だけがすべてと♪のところでわずかに外しているような、かすれているような
声でしょうか。
曲の後半に行くにつれて震えたような声になり、でも熱くなりすぎないで静かに歌い上げるじゅりの声が
甘く優しい。
いつか、ライブで歌ってくれないかなあ。

3.親父のように
正直に言いますと、いわゆる「飛ばしソング」でして、3月に見に行った映画「炎の肖像」の中でこの曲の
ライブシーンが使われていたんですが、アルバム持ってるのになかなか曲名が出てこなかったのよね。
で、今回レビューにあたってよく聴いてみましたです。
うーん、サリーはいい詞書きますね。きっと心根が優しい人なんでしょう。
コーラスがボリュームありすぎに感じますが、ライブなんかではこのくらいでちょうどいいかもしれません。
メロディーもアレンジもインパクトが弱いかなあ・・・聴きどころは、うーん、ギターってことで。

4.ママとドキドキ
いかがわしさとキュートな魅力の絶妙な配合で乙女を煩悶させた(であろうと断定)イケナイ僕ちゃん
目線のイケてる一曲。ええ、好きです、もちろん。
妄想ソングですよね~じゅりの作詞と思うとますます萌えるでしょ。こんな義理の息子がいたら・・・・・・
あ、ハイハイ、止めます。真面目に書きます。
詞は前半視覚的で、聴いていると情景がすーっと浮かんでくるような感じかしら。
で、後半へいくと本当のママじゃない「ママ」を愛してしまった「僕」の心象風景が見えてくるといった、
考えられていないようで?その実けっこう秀逸な構成ではございませんか!
サウンド面では軽快なりズムが心地よいので、まさに♪気持ちよくて楽しくなる♪曲。
打ち込みなのかわかりませんがブラスの音も挿入されてます。曲を明るくしていますよね~。

5.四月の雪
この歌い方~~ハイトーンのAメロをとことんせつない声色で歌ったあと、さらにキーの高い
サビへ。声の若さが聴いていて一層切ない気持ちになるような感じです。
自分の甘い声の効用をよくご存知なのか、どうなのか・・・・考えてしまいたくなりますわ。
じゅりらしい繊細な曲だと思います。そっと肩に触れた♪のあたりの声がツボです。
ラストフェードアウトする前に一旦音が膨らみますが、そこでのドラミングがいいです。心憎い編曲!

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※②に続く。

(たまには朝UPしようかなっと。)

JULIE VI ある青春②

2009-05-08 20:37:11 | アルバムレビュー
※①の続きです。
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ちょっとぼやけてますが歌詞カードの中の写真。わりとふっくらしてた頃らしい・・・ほほ肉が~
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7.気になるお前
30数年にわたるライブの定番ソングと言えばコレですね。「胸いっぱいの悲しみ」のB面でもあります。
我々後追いファンが2番目に覚えるB面ソングかもしれませんね~。(1番目はふりかけね)
やっぱりキモは歌詞じゃないかと。強気で強引な「男の子」像が、じゅりの不良っぽさを引き出して
いて、これは当時の乙女達もグッときたのではないでしょうか。
甘甘ふるふるソングの合間にこんな曲があると、ギャップにすっかりやられてしまいますね。
サウンド的にはキレのいいギターの音が気持ちいいナリ。
この曲は、昔の音源のほうがさらっとしてますね。ちょっと以外です。
ライブ音源とかでカズさんのギターに耳が慣れてるからかな~。(カズさんはジャッ!ジャッ!って
感じですよね・・って文字じゃ伝わらんのうー)
ジュリー祭りでももちろん歌いましたが、東京ドームでは歌詞がグッダグダでした

8.夕映えの海
フルオケですが、うるさすぎず爽やかなイメージの曲。
聴いているとホワワ~ンと、なんだかシアワセな気持ちになれます。
歌の方ではAメロでやたらとこぶしを回すのが印象的。
「夕日が落ちようと♪」のところで主旋律の上昇音階に低弦の下降音階のフレーズをかぶせる手法が
「胸いっぱいの悲しみ」と同じですね。
アレンジャーは・・・・・やっぱり同じ方ザマス。お得意の手法なんでしょうか。
サビの女声コーラスもGOODです。

9.よみがえる愛
こんな子にこんな歌を歌われちゃった日には・・・・・ってオバハン目線で聴いてはいけません!
アレンジはまあ何てこと無いですね。無難ってカンジ。(←何様
この曲の甘美な魅力は、やはり詞の威力によるところが大きいでしょう!
恋愛で傷ついた過去を持つ女性に、どんな過去があってもいいから
「僕との愛にもう一度 君よかけてごらんよ♪」なんですね。
あえて若い兄ちゃんに歌わせるところがミソですわ。これすっごい妄想ソングですよね・・
うあー、書きて~~。
でもアルバムレビューでMOSOしないって誓ったし・・・耐えます。

10.夜の翼
もう、ベースが激しくカッコイイです。このアルバムは2名のアレンジャーを起用していますけど、
こちらの方の曲ではこのアレンジが断然ハジケてますね。
いや、エエですわ。そして2回目のサビから入ってくるオルガンがまた心憎いわ~。
じゅりの歌の青臭さを抑える薬味みたいにピリッと効いてます!
・・・とバンドの話を先にしといて、じゅりの歌のほうなんですけども。
これはきっと加瀬さんの歌唱指導なんでしょうね。
「口づけ投げながらあん ああん ああん♪」
ってなんかもう、ムズムズして笑っちゃうんですが~。歌ってる本人は恥ずかしくないのかしら?
ホーンセクションも目立ってますけど、メロディーはなぞってないので賑やかし的な位置付けですね。

11.ある青春
二人の肖像とちょっとかぶりますが、あちらがスタイリッシュならこちらはドラマティック
曲名も歌詞もメロディーもひたすら直球の青春ソングなんですが、アレンジがピアノとストリングス
中心だからかどこか張り詰めたような印象があります。

12.ララバイ・フォー・ユー
ふと思ったんですけど、山上先生の詞って「君よ」って多いですね。
ちょっとレトロだわ。
それはさておきララバイというからには子守唄なんですよね~。
確かに間奏のギターなんかもユラユラ眠気を誘います。
しかし、緩やかな中にも、1番はBメロから入るオーボエが2番ではAメロから入るところなど、
わずかな高揚が感じられ洒落た演出ですわねー。

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【感想】
こう言ってはナンですが、捨て曲の無さにビックリですよね!
シングルカットは「胸いっぱいの悲しみ」のみですが、言うなればシングルレベルな曲がアルバムの
大半を占めてる
んですから凄い濃度です。
ちょっと「クサイ」くらいに青春してる森田公一さんの楽曲群も、若いけれど幼くは無い、25歳のじゅり
の声にとてもなじんで聴こえました。
そしてバラードの名作がたくさん詰まったこのアルバムは、今のじゅりが今後も歌い続けるであろう
(そうであって欲しい)作品だと思っています!
好きな曲を1曲に絞るのは難しいけど、是非ナマで聴いてみたいのは「船はインドへ」
いつか聴けますように・・・・




JULIE VI ある青春①

2009-05-07 17:21:26 | アルバムレビュー


『JULIE VI ある青春』(1973年8月21日発売)

1.朝焼けへの道
作詞:山上路夫/作曲:森田公一/編曲:B.Ebbinghouse
2.胸いっぱいの悲しみ
作詞:安井かずみ/作曲:加瀬邦彦/編曲:H.Robinson
3.二人の肖像
作詞:安井かずみ/作曲:加瀬邦彦/編曲:B.Ebbinghouse
4.居酒屋ブルース
作詞:安井かずみ/作曲:加瀬邦彦/編曲:H.Robinson
5.悲しき船乗り
作詞:山上路夫/作曲:森田公一/編曲:H.Robinson
6.船はインドへ
作詞:安井かずみ/作曲:加瀬邦彦/編曲:H.Robinson
7.気になるお前
作詞:安井かずみ/作曲:加瀬邦彦/編曲:H.Robinson
8.夕映えの海
作詞:山上路夫/作曲:森田公一/編曲:H.Robinson
9.よみがえる愛
作詞:山上路夫/作曲:森田公一/編曲:B.Ebbinghouse
10.夜の翼
作詞:安井かずみ/作曲:加瀬邦彦/編曲:B.Ebbinghous
11.ある青春
作詞:山上路夫/作曲:森田公一/編曲:B.Ebbinghous
12.ララバイ・フォー・ユー
作詞:山上路夫/作曲:森田公一/編曲:B.Ebbinghous

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さて、連休ボケを直すには基本に帰ってじゅり勉に励むのが一番。ってことでアルバムレビュー、
進めちゃいます。
じゅりソロ4枚目となるオリジナルアルバムです。
例によって「JULIE V 沢田研二 日生リサイタル」というライブアルバムが1972年12月にリリース
されているため4枚目がⅥになってます。
ちなみにアルバムに通し番号がついているのはこの「ある青春」が最後みたいですね。
さすがに番号付けてたらキリが無いないやと判断されてたのでしょうか。

アルバムレビューも4枚目ですが、正直ようやくメジャー感のあるアルバムが出てきたなという
感じです。
1枚目はTG在籍中、2枚目はコンセプトアルバム、3枚目はセルフプロデュースときて、4枚目でやっと、
王道ど真ん中なアルバムがキターッっていう感覚がありますわ。

製作はまたしてもロンドンレコーディングで、編曲もあちらの方に依頼していますね。
クリエイター陣は6曲が安井かずみ&加瀬邦彦コンビ、6曲が山上路夫&森田公一コンビで、
森田公一さんは初めての曲提供のようです。
あと割合的に言って、曲調はバラードが多いですね。

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1.朝焼けへの道
いきなり歌から入ります。ストリングス+ピアノが中心の伴奏だとずっと思ってましたが、よく聴き込んで
みるとベースがけっこう細かい音符を追ってます。
サビからコーラスとブラスが入り盛り上がります。
燃えて虹になる♪の最後とか、数箇所気持ち声がかすれたようなところが儚げでよろしいですわねー。
歌詞はちょっと気恥ずかしい青春ソング風ですけど、それがまたこそばゆくてたまりまへん。

2.胸いっぱいの悲しみ
シングル曲につきレビューは省略。
レビュー過去記事は→こちら
(・・・歌詞の部分は・・・あまり読まなくていいですから(汗))

3.二人の肖像
イントロはピアノで静かに入ります。Aメロの後半で入ってくるアコギがオシャレ。
「電話を掛け合う2人さ♪」のところで鳴るのはビブラフォンでしょうか?
それと「この都会のかたすみで♪」のかたVすみで~Vのところでブレスが入ってるのがどういう
狙いなのかとっても気になるんですが。
変なブレスの取り方ですよね。ちょっとつたない感じに聴こえます。
全体的なじゅりの歌い方は、サビでもさほど声を張らず静かに歌い上げているような感じです。
2回目のサビに入る前のドラムの変則的な乱打が印象的です。
(←専門用語があるのかもしれないがわからぬ)

4.居酒屋ブルース
これがZUZUの詞とは以外でした。
間奏はブラスとギターの共演が緩やかで力が抜けた感じ。
しかし以外とテンポは崩してません。
後半へ進むにつれて酩酊している風な歌い方になります。
途中ヴヴヴヴヴヴ~♪(文字にしづらいな)って変な笑い声みたいな声を出してるんですけど、
わざとらしくて可愛いですわ。
最後は、ほとんど即興劇のようなコミカルな感じで終わります。

5.悲しき船乗り
ド頭からファンキーなベースが超カッコイイ
凄くいいアレンジだと思います!詞はもうちょっと違う系統のものでもいけると思いますけど。
(これが悪いって言う意味じゃないですが~)
バラードが多いこのアルバムの中では疾走感があるし、何てったって、じゅりの声が男っぽくていい。
このアルバムは甘い声を堪能できるのがポイントでしょうけど、やっぱりアテクシとしては
こういう曲も欲しいですわ。

6.船はインドへ
打って変わって切ないバラード。好きな曲です。
フルオケによるゴージャスな伴奏。曲の展開に合わせてティンパニが効果的に挿入されてます。
バックのゴージャスさに較べてじゅりの声が素朴ってか青臭い感じでちょっとミスマッチかも。
そこが萌えポイントなんじゃ~って方もいらっしゃるかもしれませんが。
・・・っていうかアテクシがそうなんですわね。(だって可愛いし。)
詞の一節で、♪通り過ぎた分かれ道が 甘く誘う悲しみ♪という部分が好きです。

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※②に続く。

JULIE IV 今僕は倖せです②

2009-04-20 08:48:06 | アルバムレビュー
※①の続きです。
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ジャケ裏は手書きで、なぜかショーケンの写真も。

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8.怒りの捨て場
ホーンセクションが入ってファンキーなロックサウンド。オルガン&ギターがカッコイイ。
間奏のオルガンは必聴です。
が、個人的には何てったってベースです。もう、メロディアスでブンブンいってて、更に微妙にねっちょり
絡みつく感じがたまりません。
ベースとトランペットのユニゾンもGOODですわー。
ところで、何かやりきれなくて腹立たしいことがあった時にでも書いた詞なんでしょうかね。

9.一人ベッドで
ホーンセクション+ストリングスが入り落ち着いた感じの曲。テンポはミディアム。
イントロに対して、妙にメロディラインが歌謡曲っぽいのですが、アレンジの妙でお洒落な感じの曲に
仕上がってるような・・・・なんて言ったらじゅりに怒られちゃうかな(笑)
喉を絞り気味に発声しているような箇所もあり、ちょっとセクシーな声が混じったりしてドキッとします。

10.誕生日
何と言うか、ちょっとした遊び心、おまけの一曲です(笑)じゅりの声が可愛い。
コーラスも確信的にわざとヘンに歌ってます。
印象としては内輪のバースデーパーティを実況してる様な感じを演出しているんでしょうか。
「もっと飲めー」「おーい、酒もってこい!」って本当に酔って歌ったんじゃないとしたら、レコーディング
はある意味羞恥プレイだったんじゃないでしょうか~。
最後はハッピーバースデー トゥー ユーのメロが引用されてます。

11.ラヴ・ソング
イントロの鍵盤はチェレスタ??のような音・・・何でしょうか?
素朴な言葉の「ラヴ・ソング」な歌詞にメロウな旋律、間奏は揺らぎのギター、そしてじゅりの甘い声
管理人より当アルバムの腰砕けソングに認定されてます。この曲。
うっとりしながら何度もリピ聴きしたことがある人・・・・・いますねいますね。正直に言うのよ~!
「おやすみ 口づけしてあげる♪」って夜寝る前に聴いたりします・・・・・よね?
ただ、①の6曲目「古い巣」に続き、後半出てくるささやきっぽい声はいったい誰なんですか?というのが
気になって、落ち着いて聴けません。

12.気がかりな奴
イントロはギターの分散和音。歌いだしからはオルガンとピアノの鍵盤が伴奏のメインになり
柔らかい印象に仕上がっています。
じゅりの歌も、シングルなんかの絶唱系とはまた違った味わいで別人のように素朴で穏やかな声
響きます。
この曲のじゅりの声、優しげで好きなんです~。
間奏の後半に、オルガンに重ねて柔らかい音で入ってくるギターが美しい
ちなみに旋律の運びが、微妙に1曲目の「今僕は倖せです」と被るところがありますが、こっちの方が
いいと思いますわ。

13.お前なら
バンドサウンドのみの伴奏ですが、エレキサウンドのオスティナートが重厚感を出しててイカしてます!
バシッとした終わり方も非常に好み。以前も何処かで書きましたが、アテクシはロケンロールは
スパッと終わる曲が好きなんです!
じゅりのロッカーっぽさを意識した歌い方が、いかにも生意気な兄ちゃんってな感じで萌えますわ。
詞は、以外に素朴で男っぽいじゅりの素顔がうかがえる内容でしょうか。

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【全体を通してのまとめ】
・全曲じゅり本人の作詞作曲で、シンプルでキャッチーな旋律と、素朴かつ以外に内向的な歌詞、
 「等身大の青年沢田研二」が表現された一枚です。
・フォークソングっぽくアコースティックな曲が多く、ロックやソウルのアレンジは控えめ。
・前作アルバムで一部曲提供をした井上尭之、大野克夫両氏を全面的にアレンジャーとして起用
 し、彼らのサウンドが色濃く出ています。
・井上堯之グループ(井上堯之 大野克夫 原田祐臣 岸部修三)が演奏のメインとして正式にクレジット
 された初のオリジナルアルバム。バンドとボーカルじゅりの強い結束が窺えます。

【感想】
初めて聴いたときは正直どう受け止めていいのか戸惑いました
これがアテクシのじゅりー??何と言うかあまりにも地味で・・・華が・・・華が無い~~
近所の兄ちゃんが、縁側に腰掛けてアコギ抱えて弾き語りしてるかのような曲もあるし・・

しかし、何度か聴くうちに、ふと心を捉える曲があるんですよ。
具体的にいいますとね、アテクシ割といつもipodでじゅりソングをシャッフル再生して聴いてるんですが
「あれ?この曲何だかきゅんとくる」と思ってタイトルを確認すると、このアルバムの曲だったりする
わけです。

このアルバムリリース時じゅりは24才。24才でこれだけのものを生み出すというのは凄いことだと
思います。
特に、シンプルでありながらキャッチーなメロディーを作れるのはクリエーターとしての
じゅりの一番素晴しい才能なのではないかしら。
(抑揚のない平べったいメロ、こねくり回して妙なことになってるメロ・・・専業作家さんでもいっぱい
ありますよね)
詞??・・・・そ、それは等身大のじゅり、ということで・・(以下略

まあ、一言で言うと、素朴な「素顔のじゅり」に逢えるアルバムです。