goo blog サービス終了のお知らせ 

打越通信

日記ふういろいろ

住処2

2016-03-14 19:08:32 | 日記ふう
娘のアパートに泊めてもらうのは久しぶりだった。
14階の角部屋からの眺めは最高、冷え切った体に暖かい風呂は最高だった。
娘と妻はひさしぶりで遅くまで話をしていたようだが、私は本の続きを読みながら自然に眠りについていた。
目が覚めると4時を少し回っていた。
二人ともまだ熟睡のようだったが、缶コーヒーを飲みながら本の続きを読んだ。
軽い朝食をとり再び博多駅前の不動産に向かった。
何件か物件を提出して来るがどれもピンと来る物件はなかった。
それでも3件ばかりピックアップして物件を見に行く。
今日の担当は若い女性だった。
最初の物件は新築で駅から少し遠いところになる。



同じ美野島なのだが百年橋を渡ったところだった。
周りには同じような中高層のマンションが建っていた。
博多は神戸を抜いてマンションの数で日本一の場所だと、その若い女性は言う。
「こんなにたくさんのマンションがありますが、どこも一杯でなかなか空き部屋は出てこないんです」
と言っていた。
見た物件は6階の1LDKの新築の部屋だった。
1LDKと言ってももう一つの部屋はクローゼットのようなモノで狭い部屋だった。
壁紙も独特の模様で、ペット同居が可能な物件なのでそのような壁紙になっていると言う。
部屋自体は細長く、新築ということもありきれいな部屋だった。
部屋の一番奥にサッシ窓がありベランダも付いていた。
しかしそこからの眺めは決して良くはなかった。
落ち着かない、と言うのが結論だった。
そして料金もそれだけ高かった。
ただし初回費用はかなり安かった。
次の物件は築数年でそれなりだったが、大通りに面していて窓からの眺めは開放的だった。
月々の家賃はかなり安いのだが、月々の管理費とは別に諸経費とやらが9000円くらいかかる。
娘が言うには、給湯費が別料金になっていて中には月に2,3万円取られると言うトラブルが多い管理会社だという。
その他にテレビの設置費やインターネットの設置費など様々な経費が取られると言う。
だから辞めた。
次の物件も退去費と言う項目が9万円と言う。
金に困っている人は出るに出れない仕組みだ。
次に移るには初回費(約30万円)と退去費がとられるのでとても怖い物件だ。
一応見てみたが築28年ともなればかなり古い物件だった。
退去費でもめる事が多いようで、敷金の中から補填するので敷金が戻らないトラブルが多いという。
それを避けるためとの説明だが納得は出来なかった。
出て行くときに、なんだかんだと因縁をつけられ高い修繕費など請求されたらたまったモノではない。
おまけに裏に怖いオニーサンでも居ようものならたまったモノでない。
全くもってこの業界も不動産屋の華やかな表舞台では考えられない裏を見た気がした。
入学で上京し夢と希望と若さで簡単に物件を決めて居る若い人たちがうらやましくも思えた。



3人で想夫恋という焼きそば屋に入り夕食を済ませ再び娘のアパートに泊まった。
まさか2泊3日になるとは思いもしなかった。
その夜、妻と娘はネットで次の不動産を探した。
妻は疲れてもう帰ろうと言う。
次の日再びネットの情報を元にキャナルシティーの中にある不動産屋に向かった。
キャナルの中は外国人観光客のグループでごったがえしていた。
店に入り、エンクレストかエステートモアの物件を探していると切り出した。
2日間いろいろな物件を見てきたがうさんくさい物件ばかりだったと正直に言った。
一番の希望の物件を口にすると、担当はいろいろな関係にその物件を電話で確認していた。
かなり待たされた。
「2Kの部屋が一つ空いています。それも8階の角部屋です」
と返事が返ってきた。
間取りは5.5畳と6畳の洋間が二つ、駐車場も同時に借りれる(というかセットになっている)と言う。
この物件の地区は別に駐車場を借りるとすると平置きで1.5~2万円はする。
立体駐車場の機械操作が入るが0.8万円で良いと言う。
初期費用や月々の家賃を計算してもらいかなり安い金額が提示された。
おまけに敷金、礼金は無しなので初回費も安い。



物件を見たがそう悪くもない。
早速手付け金を入れ仮契約を結んだ。
昨日までは無かった物件だが、仮り契約者の転勤が無くなり突然空いた物件らしい。
やっと終わり時計を見ると午後の3時近かった。
3人で遅めの昼食をとり、娘のアパートで一休みし熊本に帰った。
まさか2泊3日になろうとは思いもしなかった。



コインパーキングの料金がそれを表していたのだ。
それでもまた一つ先に進んだ。