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阿賀野市ブログ応援隊

個人・サークル・行事・歴史・頑張っている人などの阿賀野市の情報と、人生の楽しみ(?)をお伝えします。

渡辺裕之 漆絵 2008

2022年07月05日 | 絵画・彫刻・書など

             

         

         

       

       

             

             

                      

           

             

             

     

 

           

             

                               

渡辺裕之さんは、1970年 新潟県東蒲原郡鹿瀬町生まれ。 転居し県立三条高校卒業 

1993年 新潟大学教育学部卒業(彫刻を学ぶ)

1994年 北陸にて漆の修行。 1998年 新潟県三条市(旧下田村)で工房を設立・転居

1999年 日展・日本現代工芸展で工芸初入選。 2000年 日本現代工芸展で工芸賞受賞

2002年 県展、県民賞受賞。 2005年 日展入選

2008年 11月、五泉市で個展。 三条市美術協会理事長 自宅・三条市塩野渕

    ジャズサックス奏者としてライブのステージにも立つ

2022年現在の情報無し

2008年 五泉市で購入した絵。渡辺裕之さん37歳

2008年 1年間、新潟日報で「あたたかくなあれ 幸せになあれ」と題し、文章と漆絵を毎週連載。

全50回の連載。 買った絵の題名「いのり」。 下左は「絵」の文章

 

(上右) 額寸30×36㎝ 額も渡辺裕之さんが製作されました。購入金額の控え紛失。

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ベルギー幻想美術館展、ポール・デルヴォー展 2009

2022年06月17日 | 絵画・彫刻・書など

2009年9月 姫路市立美術館市所蔵作品展

 

2009年 新潟市の美術館で「ポール・デルヴォー」の展覧会が開催されました。

ポール・デルヴォーは、1897年生~1994年亡 ベルギーの生まれ。16世紀のマニエリスト達が描いたような女性像や、独自の夢とノスタルジーの世界を築いた。 幻想画家とも呼ばれる。日本各地の美術館に所蔵されています(ネット検索参照)

ポール・デルヴォー <見捨てられて> 1964年 140×160cm 油彩

ポール・デルヴォー <青い長椅子> 1967年 142×182cm 油彩

ポール・デルヴォー <ジュール・ヴェルヌへのオマージュ> 1971年 150×210cm

上のような絵柄が大きな画面で、多く展示されていました。画集を売っていたのですが、少し高額なのと上のような絵柄ばかりで、その本を夜、一人で見て喜んでいる姿は少し変かなと思い、上の絵葉書3枚を買って帰りました。

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池永康晟の作品展 新発田市2022

2022年05月09日 | 絵画・彫刻・書など

2022年5月5日 新発田市の蕗谷虹児記念館 開館35周年記念で、「池永康晟 いけなが・やすなり展」開催

展覧会は4月26日~7月31日まで。入館料 大人510円。池永さんの絵は、ジクレー版画。

池永さんは1965年大分県生。絵のほかに筆、下絵、モデルが来た服などを展示。書籍販売も販売。

見て、良かったです。

 

 

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本田建一 墨彩風景画展 2022阿賀野市

2022年04月19日 | 絵画・彫刻・書など

  絵・本田建一

 

会場 阿賀野市出湯280-1 ギャラリー恵  国道290号脇 道路向かいに駐車場有り 無料

 ←「しだれ桜」 新潟市秋葉区小戸

4月19日午前11時、会場に本田建一さんと奥様がいらっしゃいました。とても物静かな方でした。少しお話を させて頂きました。展示の墨彩画はすべて1本の筆で描かれているそうです。小学生の時に習字で使った穂先4㎝位の筆1本で細い線を描き、水をたっぷりと含ませて色を付ける。 すごいです。絵は販売もされていました。私は絵葉書を1枚購入。1枚100円で、数種類ありました。葉書サイズ(正確にはSMサイズ)は手ごろな値段でした。 展示は36点、阿賀野市の風景を描いたのが13枚。他に五泉市・阿賀町・新潟市・聖篭町二宮邸・尾瀬もありました。

本田さんは60代後半の新潟市秋葉区の方。定年退職後に墨彩画を始められました。去年、新潟市秋葉区の新津美術館で個展を開催されました(新潟日報で紹介されました)。 5月8日まで開催、ぜひ ご覧ください。

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彫刻家 荻野弘一(2)彫刻展 2022

2022年04月09日 | 絵画・彫刻・書など

       

2022年4月9日撮影 阿賀野市在住の、石の彫刻家・荻野弘一さんの彫刻展が新潟市北区の北区役所1階 交流スペースで開催されています。 2022年4月3日~4月23日 ぜひ、ご覧ください。土・日曜日でも見れます。

取壊し予定の旧公民館の裏に会場があります。 入場無料。 偶然、作家の荻野さんにお会いしました。

(上)中央の小石の群れは、福島潟の川の流れをイメージしています。奥のスクリーンに映っているのは福島潟のサギ

  荻野さんの作品は、外国のお金持ちの人が購入されているそうです。

                     

4月5日の新潟日報で紹介されました(上右) 豊栄地区公民館が撮影・SNS発信OKと表示(上左)

   

2022年9月27日の新潟日報の記事から

 東京・六本木の国立新美術館で9月に開催された第106回二科展で、彫刻の荻野弘一さんが会員推挙されました。

 新潟日報の第21面には、荻野弘一さんの彫刻「電車ごっこ(思い出)」がカラー写真で紹介さらました。

 

 

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彫刻家 荻野弘一 (1)

2022年04月08日 | 絵画・彫刻・書など

(上)1996年9月 荻野弘一 「第8回 神戸具象彫刻大賞展 大賞受賞」 

阿賀野市下福岡の近くの市道脇に設置されている、石の彫刻。阿賀野市の彫刻家・荻野(おぎの)弘一さんの作品です。

 上の写真の場所に展示

 同じ場所に展示

 同じ場所に展示

 同じ場所に展示

 この作品は、阿賀野市役所笹神支所のロビーに設置。題「道しるべ」

 2003年 個展の案内葉書

題名「ラクダの国」 御影石 高さ0.36㎝ 幅82㎝ 奥行10㎝ 新潟市北区の豊栄地区公民館 ワークショップも開催

  2004年 個展の案内葉書

 2004年7月2日~7月11日 新潟市中央区西堀通5番町 楓画廊アネックスにて開催

 作品名「うしろの正面だれ」 ポルトガルの石 W50.0×D55.0×H24.0cm

 案内葉書の文面 「私は田舎の小さな世界に暮らし、そらを見上げて雲を見、風を感じ、山を眺め森、岩、小川を想い海を想像しています。そんな小さな世界の中から湧き出てくる私の想いを表現してみました。 荻野弘一」

 個展の案内葉書

2005年2月11日~20日 新潟市北区の豊栄地区公民館で個展開催 作品題名「破壊するものされるもの」

H31×W37×D37㎝ 男鹿石 2月13日 復興を願うワークショップも開催

    2005年 個展の案内葉書

題名「ひょうたん族」 H30×W42×D12㎝ 男鹿石 2005年7月2日~17日 新発田市中曽根町の「ギャラリー彩」で個展を開催。7月2日と3日にワークショップ(石のペンダント作り)開催

 2006年 個展の案内葉書 荻野さんは、1954年生

2006年7月30日~8月27日 「たった一人の石彫公開制作 in  葛塚」 (豊栄地区公民館 葛塚地域づくり講座Ⅰ)会場・葛塚中学校跡地(文化会館建設予定地)

後援・BSN新潟放送/NST新潟総合テレビ/TeNYテレビ新潟/新潟テレビ21/新潟日報社/朝日新聞新潟総局/斎藤石材店(有)

 2008年 個展の案内葉書 2008年3月1日~3月11日 新潟市北区の豊栄地区公民館で開催 3月2日にワークショップ開催(木と針金を使い、楽しみながら簡単な作品作り)

  2010年(平成22年)6月 新潟市北区の豊栄地区公民館で個展。上の写真の左側、黒い石の彫り物。下記の私が買った作品と同じ。もう一つ、同じような形をした赤い石の作品があったんですね。

 

上の作品は、2013年7月に阿賀野市畑江の「松ぼっくり」で、荻野弘一さんが個展を開催されたときに購入。

この個展は小品が多かったです。「松ぼっくり」は、現在 閉店しました。

 

2016年9月、東京都で開催された二科展の彫刻部門で特選に選ばれました。

荻野さんは、国内や外国の公募展で入賞されています。加茂市の加茂山公園にも入賞作品が購入され展示されています。

2020年11月13日~23日まで、新発田市の「令和2年度 新発田市所蔵美術作品展、1970~2020 新発田の美術50年」に近隣の芸術家として荻野弘一さんが招待され作品を展示。撮影禁止だったので作品の写真無し。パンフレットには作品名・北北西へ。荻野弘一(1954~)の造形は、おおらかで命を肯定する力に常にあふれ、フォルムの連続とその変奏により、空間すなわち世界に対して開放的な親密性を生みだす。と、紹介されています。

 

(上)2022年4月3日~4月23日 新潟市北区役所1階の交流スペースで荻野弘一さんの彫刻展開催。

  ← 2022年8月5日開店した「道の駅あがの」に設置

 

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絵 「夏の夢」

2022年03月11日 | 絵画・彫刻・書など

 M・K

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木版画 式場庶謳子 作品展(追加版11)

2021年11月30日 | 絵画・彫刻・書など

2021年5月15日~6月27日 見附市市民ギャラリー「ギャラリーみつけ」で五泉市在住の式場庶謳子(しきば しょおうこ)さんの木版画展が新潟市秋葉区の新潟市新津美術館以来、1年半ぶりに開催されます。みつけ市民ギャラリー開館5周年を迎えての作品展です。 式場さんは昭和2年生(1927年)。1948年に小学校教師になる。初期は油絵を描いていたが、教師になったのち昭和37年(1962年)に「新潟女流版画協会」に参加し、佐渡の版画家・高橋信一(1917~1986)に出会い、高橋の勧めで毎年、日本版画協会展に出品。1990年代、55歳以降は特に精力的に木版画を制作し、国内外の版画コンクールに出品。

1994年と1995年 現代版画コンクールで優秀賞。1995年 公募日本海美術展で優秀賞。さっぽろ国際現代版画ビエンナール・オンワード樫山賞。 2003年と2011年 星と森の詩美術館で作品展。 2015年 作品集「式場庶謳子いのちのうたをうたう」刊行  日本版画協会会員、日本美術家連盟会員。

今回の作品展は、日本版画協会出品作品1mから70㎝サイズ約40点と未発表作品約20点、合計約60点を展示。

開館時間 10:00~18:00 休館日は毎週月曜日。入場料 一般300円(高校生以下無料)

式場庶謳子は現在90歳を超えられました。式場庶謳子の木版画は力強さ、エネルギーが伝わります。ぜひ、ご覧ください。

※2021年5月5日 新潟日報に文化記事として「式場庶謳子木版画展~いのちかがやく」として、みつけ市民ギャラリーの学芸員・小沼知恵利さんの文章が載っています。関心のある方は、新聞をお読みください。※文章の一部を下記の2015年の紹介記事に追加挿入しました。

※2021年5月28日 新潟日報の読者欄「窓」に、見附市 Sさん(73歳)が式場庶謳子作品展を見に行った感想を投稿されています。式場さんの版画を見て、生きるエネルギを感じたとあります。又、ギャラリーみつけの学芸員さんと話して木版画のほとんどが、厚さ3ミリのベニア板で彫られていることに驚いたともあります。詳しくを新聞をお読みください。

←式場庶謳子作品集 2,200円 会場で販売

「ギャラリーみつけ」のホームページに、詳しい案内地図が載っています。

 ←入口脇の人形

2021年5月15日 木版画展開催の初日、式場庶謳子作品展に行ってきました。会場の「ギャラリーみつけ」は素晴らしい建物でした。この建物は旧法務局で、見附市が2016年3月12日にリノベーションしギャラリーとしてオープン。作品展会場は2階部分で広さ208.00㎡。壁面長最大約100m。会場内は撮影禁止なので、写真は添付できませんが、木版画だけでなく式場さんが使用した版木・彫刻刀・絵の具や刷け、そして式場さんのアトリエの写真も数点ありました。普段、見ることのできない資料が見れ参考になりました。※版画に関心のある方へ・・・式場さんの版木は必見です。版木は厚さ1cm程かと考えていたのですが。展示されていたのは3ミリほどの厚さ。薄いので版木が反っていました。式場さんの版画は油絵に見えるものもあります。絵の具が違います。実際に会場で見られることを勧めます。私は白黒の「ことり仙女」シリーズが好きです。版画は60点が展示されています。

上の画像、会場にあった「ギャラリーみつけ通信 2021年4月~7月号」 市営のギャラリーに、いかに市民に来てもらうか。役所関係は頭が固い・・・というイメージがあったのですが、こちらの小沼学芸員さんは「何をするか」を考え行動されているようです。素晴らしいです。マンガで紹介するなんて、考えつきませんでした。デザインは村上徹さんです。

5月25日追記 今朝の新潟日報で、式場庶謳子作品展の記事が写真入りで載っていました。

下記は、2019年12月投稿の記事です。

 

2019年12月5日~12月22日まで、新潟市秋葉区にある 新潟市新津美術館で、五泉市生(1927年)、県展・日本版画協会展・版画展・現代版画コンクールなどに出品・受賞。 今回は入場料無料。 同会場には、小林古径・岩田正巳・横山大観・中島千波・佐藤哲三郎などの作品や、外国の絵本作家の原画が見れます。 入館料無料なので、ぜひ ご覧ください。

             

式場庶謳子さんの木版画は、油絵のような雰囲気があります。大きな画面いっぱいに彫られた絵は、迫力があります。新潟県内より、中央(東京)に知られた版画家です。美術館には、式場さんの画集も販売されていました。

上の写真2枚は、2008年五泉市立図書館で開催された作品展のハガキ(上左)。式場さんにとって五泉市で初めての大きな版画展で、大作も併せて100点あまり展示されました。

(上右)は、2011年に十日町市にある 星と森の詩美術館で開催された版画展のハガキ。 2009年夏の「式場庶謳子展」は、日本全国で反響を呼び、3回目の個展を開催した。   入館料も無料ですので、ぜひ ご覧ください。お薦めです。

  ← 新津美術館です。看板です。

2015年(平成27年)11月11日付 新潟日報の記事から 式場庶謳子さんの初作品集を刊行

(記事の文から。素晴らしい内容なので、省略して載せました。新聞に式場さんのお顔も載っています。ぜひ、新聞をお読みください。 2021年5月13日 一部、2021年5月5日の新潟日報の記事を追加挿入しました)

 式場庶謳子は1927年(昭和2年)、国文学者で歌人の式場益平とイセの第8子として生まれました。6歳の時に父が死亡。彼女が父に会ったのは臨終の時が最初で最後と記憶されています。父との思いでは母や兄姉から聞いた話だけだそうです。幼いころから父不在の中でも母や兄姉に「やりたいことをやりなさい」と可愛がられ、寄り目になるほど夢中で縁側で絵を描き続けたそうです。教師になった1962年(昭和37年)に佐渡の版画家・高橋信一(1917~1986年)に会い、高橋の勧めで日本版画協会展にほぼ毎年出品。1990年代、55歳以降特に精力的に制作し、国内外の版画コンクールに出品。姉は家事全般を引き受け応援。兄は彼女にアトリエを与えてくれました。

 ※父・式場益平(しきばますへい)は、wikipedianに載っている有名人で、1882年(明治15年)3月23日生~1933年(昭和8年)4月1日 51歳で亡。式場庶謳子は45歳の時の子。号は式場麻青(しきばませい)で、日本の歌人・書家・国文学者・元大阪府女子師範学校専攻科教授  書家の会津八一とも交流があり、本が出版されています。笠間書院から1968年1月1日発行「会津八一書簡集~式場益平宛書簡 新資料付注  著者 会津八一・式場益平、編集 和泉久子」という240ページの本で、5月14日アマゾンに出品されていました。 式場益平は、会津八一(号・秋艸道人 1881年~1956年)の旧制新潟中学の後輩になります。 2017年7月11日~9月24日まで新潟市・會ょうこ)さん88歳が、初の作品集を刊行した。刊行を記念し、十日町市にある星と森の詩美術館で自選作品展が開催されている。40数年にわたり彫りから刷りまで、一貫して行い、躍動感・詩情あふれる作品を展示。「子供のころから絵が大好きだった」式場さんは、県内の小学校教師をしながら創作活動を始めた。特定の師に就くことなく、独自の世界を構築。全編カラーの作品集には179点を収録。畳3枚分の大作「おどる古代の人びと 1994年作」など公募展受賞作、小鳥と女をモチーフにした「ことり仙女」シリーズ、野の草花や生き物を題材にした版画など初期から現在までの主な作品を網羅している。この展覧会では70点余りを展示。

 式場さんは絵でなく木版画を作り続けた理由を「筆で描くよりも力強い表現ができるから」と言い、その面白さを追求してきた。又、「摺り取るとき、筆で描く線や面とは違う表情が生まれ、私に刺激を与えるのだ」と語る。式場さんの版画は、浮世絵のように色ごとに複数の版木を彫る方法でなく、版木は基本的に1枚だけ。そこに色を載せて、何度も何度も刷りを重ねて仕上げる(当然、刷る紙は厚いです)。「色は魔物、生き物だから」と、刷りに彫りと同じくらい神経を使うそうです。油絵の具、アクリルなど色々な種類を用いて「透明感のある色と重厚な色をどう使うか考えるのが楽しい。油絵の具なら上から塗って削って地の色も出せるが、版画はそれができないので、色の重ね方に工夫が必要」と刷りの研究をしてきた(式場さんは同じ版画を複数枚、刷るのは嫌いだと聞いたことがあります。この方法だと、同じ絵を刷るのは無理です)。作品には、差し色とでもいうようなアクセントになる色がほぼ全部に見られ、それが作品全体を印象深くする役割も果たしている(作品を見ると、この見方が理解できます)。一見 大胆でありながら、パーツには繊細さが宿り、そのバランスが絶妙だ。 同じ版木でも「二度と同じ色で刷れないし、刷りたいと思わない」と言う(式場さんの版画は、ほとんどが一枚ものです)。「刷った季節やその日の天気や気分で、刷りは全部違う。生きているということは、そういうことでもある。大きな作品はバレンや手で間に合わず、足で踏んで刷っていた(大胆です)。歌でも歌いながら」と振り返って笑う。 題材の豊富さ、刷り方の多様さなどから作品展では「本当に一人の作家なのか」と聞かれることもあるという。「創造には発想、感性が大事。一つのことにこだわっていては創造とは言えない。常に進化、深化していきたい」と貪欲だ。

 版画制作には体力を要するため(記事の時は88歳)、最近は身近な人物などを絵の基本の素描で作品化するシリーズにも取り組んでいる。「200歳まで生きたい。それでも きっとしたいことは全部できない」と、創作へのアイデアも意欲も枯れることはない(すごいです)。 ※県外にも式場さんのファンが多く、問い合わせが遠方からくるそうです。 

上記で紹介した「式場庶謳子作品集」末尾に新潟市歴史博物館学芸員・大森慎子さんの文章が載っています。上記文章に追加したい記事があるので、略記して紹介します。詳しくは本を購入してお読みください。

 式場さんは旧五泉市本町通りの生まれ。式場さんは昭和2年(1927年)1月1日生。昭和になって最初の元旦に生まれたので「昭子 しょうこ」と名付けられた。父は国文学者で歌人、良寛の研究者である式場益平(ますへい)「雅号は麻青(ませい)」。安田靫彦・夏目漱石・斎藤茂吉・相馬御風・會津八一・小林存らと親交あり。家には文人や画家がいつも出入りしていた。父は大正15年(1926年)10月から大阪女子師範学校(現大阪教育大学)専攻科教授として大阪に赴任。式場家は五泉市の元地主。本家を継いだのは兄の息子・式場隆三郎。精神科医として働きながらゴッホの研究・民芸運動・山下清の発掘にも尽力した。母イセ(伊勢子)は、新発田市の出身で女学校卒業後に12歳年上の益平に嫁いだ。5男7女をもうけ、昭和7年に益平が亡くなった後、戦争の最中も子供たちを必死に育てた。昭子は下から3番目。厳しかった母は「人間はいつかは死ぬ。命のあるうちに、やりたいことはやりなさい」といつも言っていた。姉の麗子は「誰もできないことを一心にやりなさい。お父様の芸術性を継いだのは、あなた一人なんだから」と言って版画制作時間を家事で割かなくても良いように面倒をみてくれた。兄の壽平(としへい)は台所で作品を制作していた昭子に広いアトリエを作ってくれた。又、いつの間にか人手に渡っていた家を買い戻したり、父の遺稿の整理や出版、歌碑の建立などにも尽力し一家を守った。

 高等女学校卒業後、小学校の教師になつた昭子は、県展や公募展に油彩画を出品し続け、県展では無鑑査になった(式場さんの木版画を最初に見た時、油絵みたい・・と感じたのは、油絵で県展無鑑査の実力からなのでしょう)

 式場さんは日本女流版画協会(1956~1965年)に触発され、新潟市の植木須美子(旧水原町里の出身の、新潟大学 脳外科の植木教授の奥さん)らが佐渡の版画家・高橋信一を講師に迎えて1962年に新潟女流版画協会を発足。参加した昭子は、ここで高橋信一に出会い勧められ、日本版画協会展に毎年出品するようになる。

 1969年に母イセが亡くなる。この頃から昭子は「庶民の想いを謳う作品を作りたい」と思い、「庶謳子 しょうこ」と名乗る。1976年ころには新潟市で個展を開催。1982年 55歳の時、体調を崩し教師を退職。兄が父の書斎の2階をアトリエに改築し、昭子は木版画に打ち込む。そして、これまで描いた油彩画は、この時に燃やしてしまった。庶謳子の版画家への決意表明である。

2021年4月16日追記 下記は2008年に五泉市で版画展を開催した時の、パンフレットです。資料として投稿。

主催・「式場庶謳子  版画展」実行委員会 後援・五泉市教育委員会、五泉市文化協会 協賛・五泉版友会

2021年7月10日 午前0時40分、式場庶謳子さんが病気の為に死去(94歳)。通夜・告別式は近親者のみで営む。喪主はおいの和彦(かずひこ)氏。

2021年7月14日 新潟日報朝刊下越版に式場さんの記事あり。式場さんは去年の秋、作品38点を五泉市に寄贈し、感謝状を貰いました。今冬には、秋に開館する複合施設「ラポルテ五泉」で式場さんの作品展を開催する予定だそうです。

下記は、2021年19月5日投稿

 (上)「自分の星」と語る古代のヒト 1、2、3  2009年 木版画

(上) さなぎと神さま 1985年 木版画

 人間の詩 異星人か?否! 82歳の自画像 2009年

 

(左上)舞い人⑥鳥になりたや空とぶ鳥に 1991年   (右上)木版画展のパンフレット表

 

(左上)おどる古代のヒト トリになって 1998年 木版画 (右上)パンフレットの裏面

星の森の詩美術館では20年ほどまえから式場さんの個展を開催。 今回が5回目の個展。

令和3年10月2日 五泉市に「五泉市交流拠点複合施設 ラポルテ五泉」が誕生。入口横に式場さんの木版画が3点展示されています。下の版画は「あめっちのめぐみ・・さみだれの頃(B)」 1988年作 ガラス超しに撮影。

(上左)イスに座って式場さんの木版画が鑑賞できます。(上右)おどる蝶とさなぎたち 1986年作

 

 

 

 

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木版画・大久保正史 1999

2021年10月26日 | 絵画・彫刻・書など

木版画   題「母樹」 40㎝×27㎝

平成11年(1999年)3月 胎内市(旧中条町)にあった「ギャラリー プランドウル」で、大久保正史さんの木版画展を見ました。現在は80~90歳ぐらいでしょうか。 1979年にインドへ取材旅行に行かれたと案内ハガキにあります。当時、インドへ行くのは大変だったのでは? 机の中から投稿した葉書が出てきました。

 

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創作こけし 渡辺雄二

2021年10月21日 | 絵画・彫刻・書など

   木版画

2010年 胎内市で創作こけしを買いました。作者は白石市1951年生まれ 渡辺雄二さん。

渡辺さんは日本を代表する創作こけし作家。 全日本こけしコンクールで、文部科学大臣賞や経済産業大臣など多くを受賞されています。 現在は知りませんが、2010年に渡辺さんのこけしを購入したら、後日 上の葉書サイズの木版画が額入りで郵送されてきました。渡辺さんの版画は貴重だと思い、投稿しました。

 

上の写真は、渡辺雄二さんの創作こけし。こけしと言うより、木彫りのしっとりとした趣のある人形・・という感じです。素敵です。価格は・・それなりの金額になります。こけしを購入した時、渡辺さんが店におられ お話をさせていただきました。感じの良い男性でした。女性のファンが多いようです。

購入した店は胎内市の「大和物産ギャラリー」。こけしの高さは20㎝~45㎝くらい?

 

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清野修治「木版画」

2021年09月29日 | 絵画・彫刻・書など

  題名・木津の桟俵神楽舞 絵・清野修治

平成27年(2015年)7月 新潟市秋葉区「ギャラリーやまぼうし」で個展開催。葉書サイズ 8千円で購入。

 清野さんは、元警察官です。現在87歳。

2021年9月29日追記 下記は自宅のファイルに保存していた葉書です

 清野修治「陽がのぼる」日本版画会のアンケートの礼状に刷られていた木版画

 2004年「将軍杉と遊ぶ」 木版 90×73㎝ 案内葉書

  2012年「かかしさん」弥彦村(ギャラリーうさち)で個展

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鈴木豊志 木版画展 2016、2021

2021年09月15日 | 絵画・彫刻・書など

  

只今(2016年)、新潟市北区にあるビュー福島潟で新発田市在住の鈴木豊志さんの木版画展が開催 中です。新聞に案内が載っていたので行って来ました。運よくご本人にお会いできました。温厚な優しい方でした。若い女性が好むかわいい花の作品も多くありました。関心のある方はご覧ください。写真右の作品は「渡り鳥ーオオヒシクイ」。41点が展示されています。2016年10月16日(日)まで。

 

(10月11日追記) 鈴木豊志さんは県展版画部門で県展賞や奨励賞を受賞し、県展無鑑査の方です。 今年は国展(国画会)で、版画部で会友賞を受賞されています。

会場の1階にある売店で、鈴木豊志さんの版画の絵葉書(10種類)が販売されていました。

上の写真は「コスモスとハサ木」。 鈴木さんは阿賀野市出身の方です。

(2018年9月1日追記)

 

私が購入した鈴木さんの木版画「葦の間の木船」。 素敵です。

2016年現在の情報 1941年阿賀野市生。新発田市在住。2001年定年退職後に木版画をはじめる。2006年新潟県展初出品初入選、以後毎年出品。2009年国展初出品初入選、以後毎年出品。2010年国展新人賞、新潟県展奨励賞。2011年国展国画賞。2013年新潟県展県民賞。2014年新潟県展無鑑査推挙。2016年 90回記念国展 会友賞、準会員推挙。

    ← タイトル「雨止む」 平成22年(2010年)新潟県展・版画部門「奨励賞」 墨汁の濃度を変えて版木10枚を使い、新潟市北区にある福島潟のヨシ焼き後の岸辺を表現されました。ヨシから落ちた水滴から波紋が広がる水面や、重なり合う2隻の舟を彫るのに苦労されたそうです。鈴木さんは「雨上がりの情景が好き。変化があっておもしろい」と語っています。 鈴木さんは阿賀野市(旧笹神村)生。国鉄職員から鉄道公安官。国鉄民営化後は警察官に。定年後2003年ごろから版画をはじめ、5回目の出品で初受賞されました。この年、国展でも新人賞を受賞。モットーは「たのしみながら」。当時の新潟日報の記事から。

2021年9月20日追記 2021年9月18日~9月22日まで、新発田市中央町3-13-3 健康長寿アクティブ交流センター「展示コーナー」で(鈴木豊志・高沢吉清 木版画の世界 二人展)開催中です。 ※新発田市役所の隣です。

高澤吉清は、阿賀野市水原地区の方です。

 ←題・温もり 鈴木豊志さんが第67回 新潟県展で県展賞を受賞した作品。2012年作成 900×700㎜ 鈴木さんは大小の作品37点を展示。 高澤さんは31点を展示しています。

鈴木豊志さん(80歳)は、現在 新発田市の版画愛好会「版美会」の講師を務めています。

 

 

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ウメと乙女の展示会 2021.8

2021年08月23日 | 絵画・彫刻・書など

 昨日8月22日 月岡温泉にある「ことりカフェ」に行きました。

店内の置いてあった葉書サイズのチラシ。 8月6日~9月3日まで前記の店内で展示中です。

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ささかみ版画の会 資料

2021年06月17日 | 絵画・彫刻・書など

家に「ささかみ版画の会」の版画展案内ハガキや作品集があったので、歴史資料として投稿。約20年前くらいに解散?

約5年間、笹神村ふれあい会館内で活動。 (下)1998年、新潟市 グリーンプラザで作品展開催しました。

 

 1994年 第1回 作品展    葉書50円の時代です

 ← 1995年11月 第2回 作品展

 

下記は、第3回作品展の案内ハガキ。平成8年(1996年)11月17日~12月1日 笹神村役場玄関ロビーで開催。

この作品展は、NHK新潟でお昼前と夕方の2回、20~30秒放映されました。この年の会員数は10名(男4名、女6名)

毎月1回、第2木曜日 午後7時30分から9時30分まで。会場はふれあい会館の談話室。

会費は月千円。4月から10月まで活動。冬季間は休会。講師料は月5千円。

上右は、作品展に設置した投書箱の、来場者の声。この時は、13名から感想のコメントを頂いた。

  第4回 作品展の案内ハガキ 平成9年(1997年)11月

   

平成10年(1998年)7月23日~27日 新潟市中央区上大川前通5-84 東北電力グリーンプラザで作品展開催

(上左)懐かしいグリーンプラザの入り口 (下右)2階で作品展を開催

 

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木村卓央 日本画展 2009

2021年05月22日 | 絵画・彫刻・書など

2009年4月4日~5月17日、新潟市西区の雪梁舎美術館で阿賀野市出身(旧笹神村勝屋)の日本画家・木村卓央さんの作品展が開催された。  木村さんは昭和4年(1929年)生。18歳の時、新発田市に疎開していた日本画家・岩淵芳華に手ほどきを受け、その年に県展で知事賞、文部大臣賞を受賞(凄いです)。 25歳で日展に初入選。日展で特選を2回受けています。2009年現在、日展の評議員。

木村卓央さんの、美術本の紹介 2024年1月31日追記

「木村卓央 作品集」 A4版 平成6年(1994年)10月3日発行 企画者・石原清一、発行者・藤倉朋良

新潟市秋葉区にある、「新津図書館」で閲覧できます。 木村さんの平成6年当時の住所は、東京都日野市程久保。現在は?

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