医師日記

「美」にまつわる独り言です
水沼雅斉(みずぬま まさなり)

美しきガイア 35

2008年09月26日 07時45分02秒 | Weblog
 僕たちはフェルマーの最終定理なんか知らなくても、現代社会でまったく同じように生きていけますが、別世界を垣間見るというのは刺激になるし・・・

 別世界のエレガントな調和に触れること、そういう感性がその人間のもつエレガントさにもつながるんじゃないかなぁ・・・?

 と思ってるんですが勘違いかもしれません。

 仮に勘違いでなければ、少しでもエレガントさを身につけられるように、僕にはもっと努力が必要です。





 さて、xⁿ+yⁿ=zⁿ  のフェルマーの最終定理は昨日紹介しましたが、


 nが2ならばピタゴラスの定理ですから、満たす0ではない自然数x、y、zは代表的には3,4,5が、9+16=25ですので該当しますね。

 ピタゴラス組数っていうんだっけな?

 次が5,12,13、その次は99,4900,4901ととたんに大きい数字になる。




 フェルマーの最終定理では、問題は・・・後に有名となる、フェルマー氏のこんな書き込みがあったことです。




 「わたしは、その真に驚くべきすばらしい証明を見出した。しかしこの余白では狭すぎる。」




 とまあ、なんとも思わせぶり。

 このフレーズ、知っておくときっと役に立つと思いますので、ご存知なかった読者の方は、これを機にご記憶にとどめ、いつか応用してエレガントな使い方をしてみてください。

「しかし余白が狭すぎる」

 


 会社の会議で、誰もが解決策を見いだせない難問が議題にあがったとき、「わたしは、その真に驚くべきすばらしい方法を見出しましたぁ~

 「うぉ~、そうかい、君、では言ってみろ」

 「しかしこの余白では狭すぎる・・・」

 し~ん・・・





 しかし、これを書き込んだのが一般人なら、おそらく誰からも相手にもされないかボコにされますが、その張本人がフェルマー氏でしたので・・・。

 しかも別にこれが解けたからといって、世界が明日から変わるわけでもなんでもなく、深い真理が生まれるわけでもなく、直接世間に貢献することでもありません。

 それにしても、350年も世界中の天才数学者を悩ませたフランスのフェルマーさん、本職は役人で数学者でなかった、ってんですからさらに驚き。

 ニュートンが発見したという微分積分も、実はフェルマー氏の接線の引き方に基づいたとニュートンも書き残したらしいし、パスカルはフェルマーと協力して確率論を証明し・・・

 他にもフェルマーさんは、さまざまな定理を数学の本場、イギリスの数学者に送りつけては、僕は証明できたけどさ、ヒント知りたい?・・・な~んてあおったりしてたらしいです。

 微積分にアレルギーをもつ方も多いかもしれませんが、微積分というのは、案外使われており、たとえば時間に対する距離の変化率は速度、時間に対する速度の変化率は加速度、インフレーションとは物価の微分係数・・・

 んで、「フェルマーの最終定理」、イギリスのアンドリュー・ワイルズが1994年に証明してみせたのはみなさんもご記憶・・・あれ、ない??

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