USAに美を！L.C.Tiffany 2

　従来のステンドグラスは、カットしたガラス片とガラス片をつないでいく、ケイムと呼ばれる鉛桟（線）を使うそうです。

　H溝の鉛線（ケイム）にガラスを組み込んだ、ケイム方式のステンドグラスです。

　ケイム方式は、複雑に絡み合ったデザインほどガラスの組み込みが非常に難しく、熟練を必要とする技法だそうです。

　これは、断面がＨ形の長い鉛のレールのような枠を作って、ガラス片の周囲に巻きつけるというものです。

　この方法だと、どうしても鉛桟が大きくなり、デザイン上もくどくなり、重量も重いものになるそうです。

　鉛桟をハンダづけし、隙間にパテ詰めをして、ハンダを光らせないようにメッキをくわえ・・・

http://www.verre21.com/03works/hyasukuni_repo/hyasukuni_repo.html



　さらに、ガラスと鉛桟には隙間ができ、教会などのステンドグラスは、長い年月の間に風圧などで砕け落ちてしまうと言います。

　12世紀以後のステンドグラスのほとんどが後世に何度も修復されたものだそうです。

　修復期間も昔は約80年に一度でしたが、現在は公害のため、もっと短い期間で修復が必要なんですって。

　ヨーロッパのゴシック建築教会の大きな窓にはケイム式のあでやかなステンドグラスが1,000年以上の時を経た現在でも、人々のため息を誘っております。

　パリのノートルダムのバラ窓や、シャルトルブルーも以前ご紹介しました。

　ステンドグラスといえば、イギリスはカンタベリーとはいいますが、やっぱりフランスと比べれば案外地味で、ステンドグラスも、え？・・・

　でも歴史があって地味なところがいい・・・って言う意見もあります。

http://www.stained9lass.com/sekai/isan.html