【クローズアップ】:北海道・知床観光船事故 荒天の中、なぜ航行 漁師、波高く警戒
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【クローズアップ】:北海道・知床観光船事故 荒天の中、なぜ航行 漁師、波高く警戒
北海道・知床半島沖で発生した観光船「KAZU Ⅰ(カズ ワン)」の事故はなぜ起きたのか。関係者からは、当日の悪天候や現場周辺の岩場の状況などが影響した可能性があるとの指摘がある。一方、事故の通報を受け、海上保安庁や北海道警が夜を徹して救助作業を進めたが、やはり気象条件などで難航を極めた。
今回事故を起こした観光船「KAZU Ⅰ」が、北海道斜里町のウトロ漁港を出航したのは23日午前10時ごろ。国土交通省北海道開発局の海象情報などによると、この時間帯、同漁港の波の高さは0・3メートル前後だったという。同町に本社事務所がある「知床遊覧船」が運航するこの観光船は約3時間かけて、観光名所の「カムイワッカの滝」や、ヒグマが見られる確率が高い「ルシャ湾」を抜け、知床岬で折り返して帰る予定だった。
観光船の乗員から「船首部分が浸水し、沈みかかっている」と118番通報があったのは同日午後1時15分ごろだった。事故は「カシュニの滝」付近で起きたとみられる。午後1時半には波の高さは約3メートルに達していたという。残り2614文字(全文3067文字)
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元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【クローズアップ】 2022年04月25日 02:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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