路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【東京都】:「学歴詐称疑惑」再燃の小池百合子…その「虚飾の物語」を検証する ③

2024-07-07 06:50:30 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【東京都】:「学歴詐称疑惑」再燃の小池百合子…その「虚飾の物語」を検証する ③ ■『女帝 小池百合子』著者が真相を語った

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【東京都】:「学歴詐称疑惑」再燃の小池百合子…その「虚飾の物語」を検証する ③ ■『女帝 小池百合子』著者が真相を語った

 「近藤大介 北京のランダムウォーカー」と題したこの連載は、普段は毎週火曜に中国を中心とした東アジア情勢に関するレポートを載せ、最後に推薦新刊図書の書評を加えている。だが、今回は特別編として、元政治記者の近藤大介氏と、現在ベストセラーになっている『女帝 小池百合子』(文藝春秋刊)の著者で、ノンフィクション作家の石井妙子氏との120分にわたる緊急対談をお届けするーー。  

テレビキャスターから政界へ

近藤: 日本に帰国後の小池氏を描いた第3章の表題は、「虚飾の階段」となっています。最初は、「フーテンの寅さんみたいな」(同書)父親を頼り、父の知人の会社で働き始めるが、「並外れた上昇志向が伝わってくる。人を値踏みして近づいているのが分かる」(当時を知る社員)と。

小池氏はその後、1979年にテレビ業界に「拠点」を移し、日本テレビで竹村健一のアシスタントになるわけですね。

石井: そうです。彼女はテレビ業界で、水を得た魚のように各界の大物に近づき、可愛がられて引き上げてもらうという父親譲りの生き方を実践したわけです。父親よりも、ずっと上手に。

近藤: 当時の小池氏を知る人の言葉が印象的ですね。

「(小池氏は)なんだか食うか食われるかという感覚で生きているように見えた。都会のジャングルを、ひとりでサバイバルしているような。人間関係が希薄で、しかも長続きしない」

石井: 彼女は1985年に、「テレビ東京の天皇」と言われた当時の社長に食い込んで、テレビ東京に移ります。WBS(ワールドビジネスサテライト)の初代メインキャスターに抜擢されたのは、1989年です。この時も「カイロ大学首席卒業」の経歴がモノを言いました。

近藤: 当時のテレビ東京内では、「ジジ殺し」と言われていたと書いてありますね。

「今はここにいるけれど、いつ離れるかわからないという感じ。いつも何かを狙っているような」(当時のプロデューサー)

そして、引き立ててくれたテレビ東京の幹部たちを足蹴にして、政界へ。本書では第4章「政界のチアリーダー」で詳述されています。 

石井: 1992年の6月、いつのまにか日本新党の細川護熙代表に食い込んだ彼女は、政治家に転身します。日本新党公認候補の比例2位を掴み取り、ミニスカート姿で自民党批判をぶつ選挙運動を展開します。その時、「女優が舞台に立ちたいと思う気持ちがわかった」と語っています。

近藤: 私は当時、『週刊現代』の駆け出しの記者で、彼女の初登庁の日のことはよく覚えています。真夏の暑い日に、何とサファリ・ルックで国会へやって来て、「国会には猛獣とか珍獣とかがいらっしゃると聞いたので」と宣うた。記者たちはもう拍手喝采ですよ。

常に権力者と組む理由

近藤: 翌1993年、非自民の細川政権が誕生すると、ますます細川首相に取り入り、クリスマスイブの深夜に首相が一人きりの首相公邸に侵入。写真週刊誌の『FLASH』に現場を撮られ「クリスマス密会」のスキャンダルになりました。

石井: しかし、1994年が明けて細川政権に翳りが見えると、政界に引き入れてくれた大恩人の細川首相を、真っ先に裏切る。「細川さんの役割はもう終わった」とおおっぴらにメディアで批判し始めます。

近藤: そこからボスを、政界一の実力者である小沢一郎氏に乗り換えるわけですよね。世は細川政権から、短命の羽田孜政権を経て、「自社さ」の村山富市政権に移っていく。

この頃、ある政治家の息子の結婚式に当時の政界の人々が出席した際、小池氏は小沢氏をわざわざ舞台に引き上げて、「瀬戸の花嫁」をデュエットした。その模様を撮ったカメラマンから「ラブラブ写真」を見せられ、「そこまでやるか」と仰天した覚えがあります。

石井: 小池氏は小沢氏にネクタイをプレゼントしたりして、新進党の党首に仕立て上げていくわけですね。いわばネクタイという首輪をかけて手綱を握ったわけです。まるで猛獣使いのように。党のポスターを作る際には、小沢代表の眉毛を切ってあげたりもしています。

近藤: 石井さんがインタビューされた池坊保子元新進党議員の話も興味深いですね。

「小池さんには別に政治家として、やりたいことはなくて、ただ政治家をやりたいんだと思う。だから常に権力者と組む。計算というより天性のカンで動くんだと思う。無理しているわけじゃないから息切れしない」

これを読んで私はある官庁でトップまで上り詰めた官僚がしみじみ語っていた言葉を思い出しました。

「政治家には二種類の人間がいる。自身の持論や主張を実現したいから上を目指す人と、出世そのものが目的の人だ。政治家に仕える役人として、前者には敬意を持つが、後者には侮蔑の念しか抱かない」

小池百合子という政治家は、まさに後者の典型なんですね。

石井: ええ。その後、小沢氏が自由党を作って翳りが見えると、恩人の小沢氏をも平気で裏切りますよね。当時、小沢氏の側近だった平野貞夫元参議院議員に聞いたところでは、「自由党の比例名簿1位にするから」と言って引き留める小沢氏に、小池氏は「自由党から比例で当選者が出ると思ってるんですか」とにべもなく告げたそうです。

近藤: その話は、私も平野氏から直接聞いたことがあります。その電話の時、平野氏は小沢氏の横にいたそうですが、「小沢さんはいまにも泣き出さんばかりの様子だった」と言っていました。こういった話を聞くと、「男ってバカだな」と思いますね、私も男ですが(笑)。

石井: 男の人は、どうしても自分より若い女性に甘くなる。「女がそこまで悪いことをするわけない」「女がそんな野心を持つわけがない」と勝手に思い込む。「だって女なんだから」と。ある年齢以上の男性に多く見られる傾向です(笑)。後で、「騙された」と憤慨するわけですが、もう遅い。

 元稿:現代ビジネス 主要ニュース 政治 【選挙・メディア・マスコミ・担当:近藤 大介 , 石井 妙子】  2020年06月05日  09:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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