【岸田首相】:“二枚舌”の極み 8.31記者会見では「自民党総裁」、書面質問には「政府の立場」で回答
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田首相】:“二枚舌”の極み 8.31記者会見では「自民党総裁」、書面質問には「政府の立場」で回答
新型コロナの療養期間を終え、対面公務に復帰した先月31日、岸田首相は旧統一教会問題やコロナ対策について記者会見を行った。抽選で当たった日刊ゲンダイ記者も参加し、挙手を続けたが、例によって指名されなかった。当日、書面質問を送付したところ、6日、首相から回答があった。
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31日、記者会見を行なった岸田首相(C)共同通信社
会見で岸田首相は旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と自民党議員の関係について、自民党総裁として茂木幹事長に「点検」を指示したと語った。
日刊ゲンダイは書面質問で〈関係を検証する上で、秘書、事務所スタッフ派遣の有無を調べるのは極めて重要〉と指摘。この指摘についての見解と、秘書派遣の実態を明らかにするよう求めた。
驚くことに、岸田首相の回答は〈自民党のことについて、政府の立場からお答えすることは差し控えたい〉〈関係性について、必要かつ適切な点検を行っているものと承知しています〉だった。会見では自民党総裁として言及しながら、日刊ゲンダイの質問には〈政府の立場〉を持ち出す。聞く耳どころか、二枚舌の極みである。
日刊ゲンダイは「秘書派遣の有無に切り込むべき」という幾多の声を聞き、首相に尋ねた。日刊ゲンダイのみならず、国民をバカにする最低の回答だった。
【日刊ゲンダイの質問】
政治家と旧統一教会との関係は濃淡がありますが、最も濃厚な関係のひとつと言えるのが、旧統一教会及び関連団体からの秘書や事務所スタッフの派遣です。旧統一教会としては政権与党の国会議員に秘書やスタッフを送り込めば、政策決定に影響力を持てる上、情報収集もできるからです。
旧統一教会と自民党の関係を検証する上で、秘書、事務所スタッフ派遣の有無を調べるのは極めて重要と考えますが、いかがでしょうか。
ところが、茂木幹事長名で党所属国会議員宛に出された8月26日付「旧統一教会及び関連団体との関係について」という「点検」には秘書、事務所スタッフ派遣についての設問がなく、秘書や事務所スタッフ派遣がされていても答えなくて済む内容になっています。
つきましては、自民党所属の国会議員が、旧統一教会および関連団体から、国会事務所や地元事務所の秘書やスタッフを派遣されている実態(人数等、現在および過去)を教えてください。一切なければ、その旨回答ください。
【岸田首相の回答】
○自民党のことについて、政府の立場からお答えすることは差し控えたいと思いますが、自民党においては、所属国会議員を対象に、当該団体との関係性について、必要かつ適切な点検を行っているものと承知しています。
○いずれにせよ、国民の皆様の信頼を回復できるよう、厳正な対応を取っていくことが重要と考えています。 (取材・文=生田修平/日刊ゲンダイ)
元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・政局・岸田政権・自民党と旧統一教会との癒着】 2022年09月07日 16:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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