【それでもバカとは戦え・01.26】:裏金問題で安倍晋三に責任を押しつけた連中が今度は「おわび」…祟りでも恐れたのか?
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え・01.26】:裏金問題で安倍晋三に責任を押しつけた連中が今度は「おわび」…祟りでも恐れたのか?
今回の自民党の裏金問題。東京地検特捜部は立証困難としていきなり捜査を打ち切ったが、疑わしい連中は少しはしおらしくなるどころか、全力で国民をおちょくり始めた。
萩生田光一は国会内で記者会見し、安倍派の政治資金パーティーを巡り、2018~22年の5年間で、パーティー券販売のノルマ超過分として派閥からキックバック(還流)を受けた計2728万円を政治資金収支報告書に記載していなかったと明らかにした。
「連れていかれることはございません」と思わず発言(八王子市長選応援演説での萩生田光一前政調会長)/(写真)横田一
「この間、捜査当局に協力をする過程で、メドがつくまで詳細な説明は控えてほしいとの要請があったことや、昨日まで地元で首長選挙があった関係で説明が遅くなったことを重ねておわびを申し上げたい」などとも言っていたが、萩生田が推した候補を当選させるために、選挙の際の「判断材料」を隠しただけだろう。
萩生田は逃げ切ることができたとでも思ったのか、候補者陣営が開いた個人演説会で「東京地検に連れていかれることはございません」と裏金問題をネタにしていたという。
また、「『大丈夫か』と街の中でみんなが話していたのだろうと思いますが、そういう問題ではなくて『修正をきちんとする』ということになっております」と検察との「手打ち」までにおわせたとのこと(「日刊ゲンダイ」1月20日付)。
連中がやり始めたのは、責任逃れ、論点のすり替え、事件を政争に利用することだけ。
「死人に口なし」とばかりに責任を押し付けた安倍晋三に対しては、今度は「おわび」を始めた。支離滅裂。祟りでも恐れたのか?
高木毅は「安倍さんにこうした事態になったこと、大変申し訳ないと思っています」、西村康稔は「いずれにせよ、このような結果になってしまったことについて、安倍総理に対し、大変申し訳なく思っております」、西田昌司は「安倍さんの名前を汚しているわけで、非常に情けないし、申し訳ない」。
「安倍の名前」など最初から汚れているし、そもそも安倍による権力の私物化が、このような事態を招いたのである。
再発防止のためには、政治資金規正法の改正や派閥の解消が必要などと世論を誘導する連中も現れたが、最大の防止策は、逮捕、立件に決まっているだろう。
◆本コラム待望の書籍化!重版決定!kindle版も発売中です。
「それでもバカとは戦え」(日刊現代・講談社 1430円)
近著に「日本人は豚になる」「ナショナリズムを理解できないバカ」など。著書40冊以上。購読者参加型メルマガ「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジンへ。
元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・連載「それでもバカとは戦え」】 2024年01月26日 17:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます