【政界地獄耳・05.29】:政治とカネ、歯切れ悪い立民執行部に小沢一郎の「筋論」
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・05.29】:政治とカネ、歯切れ悪い立民執行部に小沢一郎の「筋論」
★国民が感じる政治とカネの政治不信は政治家が考えているより深刻だ。27日、元副復興相・菅家一郎が会見し、18~21年に安倍派からキックバックされた計1289万円を原資に、自身が代表を務める政党支部などに個人名義で寄付し、所得税の一部を控除される税優遇を受けたことを認めた。個人による寄付は「政党等寄付金特別控除制度」の対象で148万2300円の所得税減額控除を受けていた。ただ事件後に同額を返還したとして「何ら法に違反していない」と開き直った。28日には幹事長代理・稲田朋美が20~22年に計202万円を自らが代表を務める党支部に寄付し、所得税の一部を控除される税優遇を受けたことを認めたが、原資が安倍派からキックバックされた資金かは否定した。
★同日、この手の問題について「法に触れなければ問題ない」としていた自民党だが、党総務会長・森山裕は「政治に携わる者は、たとえ違法ではないからといって、国民の理解を得られないようなことは慎むべき」とした。また幹事長代行・梶山弘志も「第三者から疑念を抱かれることのないよう、法令にのっとった適正な申告が必要だ」とした。自民党がここまで国民世論の声に反応した対応をすることが、事態の深刻さを物語っているといえる。
★かたや、立憲民主党は歯切れが悪い。27日、同党幹事長・岡田克也は「政治改革法案の論戦中に私を含めて執行役員のパーティー開催は国民の理解が得られない」とし、同法改正の国会審議の見通しがつくまで当面、幹部の政治資金パーティーの開催を自粛するとした。同党・小沢一郎は28日、記者団に「世間から見て立憲民主党はパーティー禁止だって決めたんだなと、法律まで出したんだなと。言ってて執行部を先頭に立ってやるというのはどういうことだ。集め方としては有権者にはっきりわかるような公明正大な公開した集め方にすべきだと。俺はそれが筋論だと思う。(そうしていかないと)いい政治家は育たないし、国民も育たない」。政治不信を取り除け。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年05月29日 07:28:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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