【政界地獄耳・08.06】:オスプレイほど事故多い軍用機はない 沖縄県知事ら首長が不信感
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・08.06】:オスプレイほど事故多い軍用機はない 沖縄県知事ら首長が不信感
★世界配備、国内配備含めてこれほど事故の多い軍用機はないと言えよう。米空軍は2日、鹿児島県・屋久島沖で米空軍横田基地所属の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイが沖縄の嘉手納基地に向かう中、昨年11月に墜落し8人が死亡した事故の事故調査報告書を公表した。国内のオスプレイ事故での死亡者は初めて。機体左側のプロップローター・ギアボックス(変速装置)の特定のギアが破断したことが事故につながったと分析する一方、破断の根本的な原因を特定することはできなかったという。では事故原因が特定できるまでオスプレイは飛ばないかと言えば今年3月には飛行再開を果たしている。
事故機と同型機のCV-22
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S-10 水中航走式機雷掃討具を用いた捜索
第12普通科連隊による地上捜索
■屋久島の沖合で発生した米空軍横田基地所属のCV-22オスプレイの墜落事故に関する事故調査報告書の概要(PDF:244KB)
■屋久島の沖合で発生した米空軍横田基地所属のCV-22オスプレイの墜落事故に関する事故調査報告書(PDF:733KB)
★防衛省のホームページには「米軍オスプレイの事故について」というページがあり、屋久島沖だけでなく、17年沖縄・名護市沖に不時着水したMV22オスプレイについて、この時、墜落という言葉を使わず、不時着水なる言葉が生まれた(のちに墜落と訂正)など、ここ数年の事故の資料が見られる。
★屋久島沖事故の報告書に対して5日、沖縄県知事・玉城デニーは「構造的な欠陥を放置したまま、運用上の点検だけでオスプレイ(の飛行)は問題ないとするような内容。県民は納得できない」「根本的な構造上の欠陥に対応するよう、日本政府はもっと米側に要求しなければならない」とした。知事として当然だが3月のオスプレイ飛行再開時には鹿児島の関係自治体の首長は「事故原因が明らかにされていない」などと不信感をにじませ、拙速との声が相次いだ(南日本新聞)とあるが、鹿児島県知事は何の声明も出していない。3日午前、神奈川県海老名市の田んぼにネイビーと書かれたヘリコプターが不時着。1時間40分後に離陸し厚木基地に戻った。海老名市長・内野優は「学校も近接していることから、まさに市民を巻き込む大惨事になりかねず、基地と隣り合わせの生活を余儀なくされている市民に強い衝撃」と国や米軍に抗議した。すると防衛省が代わりに市長にわびに来た。おかしな話だ。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年08月06日 08:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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