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チラシの裏

「刺青殺人事件」 2

2006年04月16日 | ミステリ
「刺青殺人事件」ビデオ観ました。ほぼ原作にそった筋です(もう原作の細かいところは忘れてしまいましたが)。

刺青がテーマなので半裸の女性が乱舞する画面にくわえて近藤正臣、大和田獏、仲谷昇、志垣太郎、高田美和、叶和貴子らの濃い雰囲気がいやがうえにもB級くささを醸し出します。

「ああ、頭が痛い」と推理の途中で言い出して入院する神津恭介(近藤)、「刺青は世界にほこる日本の文化だヨ」と目を輝かせて激昂する早川博士(仲谷怪演)、婚約者がいるのに刺青の女の据え膳を食う松下(大和田)等、最近の正義感だけが肥大した2時間ミステリドラマにはない「オトナの怪しいミステリドラマ」の典型です。

しかも。
原作者の高木彬光センセイが刺青品評会の審査員役でカメオ出演なさっているじゃないですか。
製作が角川春樹事務所なので第二の横溝ブームを狙ったのでしょうか。
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